借金を返すために借金をすると抜け出せない
記事作成日:2015年10月2日
最終更新日:2022年12月21日
借金を返すために借金をすると抜け出せなくなってしまいます。借金のための借金は苦しくなります。多重債務者に陥るきっかけが借金を返せないから、借金を返すためにお金を借りるということがあります。しかし、借金のために借金をしてしまうと、どんどん借金が膨らんでいってしまうことがあります。借金を返すために借金をするということはやってはダメで、家計の収支を早急に見直す必要があります。収入を上げるか、支出を下げても返済が厳しい場合には、専門家に早めに相談した方が良い場合があります。
スポンサーリンク
お金が足りない時に借金に頼るのは危険
多重債務者の入り口とも言えるのが、「借金を返すために借金をすること」です。クレジットカードの支払いがよくあるパターンです。クレジットカードを使い過ぎてしまって延滞しないようにキャッシングやカードローン、ショッピングのリボ払いで乗り切るようなケースです。さすがに返さないというのはまずいというのは分かっていて、信用情報にも影響が及ぶことも知られているため、何とか返済しなければという気持ちになります。そのため、クレジットカードで利用した分の支払日が近づいた時に払うお金が無いと借金で何とかしようとするのです。
借金のために借金をしてしまう
何らかの返済があるのにお金が足りないという時に避けたいのが「仕方ないから今回だけはキャッシングでお金を借りて返して、キャッシングはお金が入ったらすぐに返そう。」という借金のための借金をするパターンです。もちろんキャッシングはカードローンでも同じですし、リボ払いや分割払いに後から支払い方法を減らすのも同じようなものです。借金のための借金は多重債務者に陥る入り口です。
借金をする時の家計はかなり厳しい状況
借金を返すために借金をしなければいけない時は、家計が厳しい状況に置かれています。まず、貯金など余裕分のお金があれば、支払いができないということはないので、貯金がないということになります。また、支払いのお金が足らないというのは家計管理が上手く一定な事の裏返しで、収入に見合ったお金の使い方が出来ておらず、毎月のお金の使い道も把握できていないことが多いと言えます。
一度だけでは終わらないことも
貯金もなく家計管理もできていないので、借金のための借金は多くの場合一度では終わりません。すぐに返すからいいや、一瞬借りるだけ、お金が入ったら返す、などと思っていても思うとおりに行かないのが現実です。借金のための借金をしなければいけなくなった時に猛烈に反省してお金の使い方を見直していれば悪循環に入る前に抜け出せますが、ほとんどの場合はお金の使い方を見直さず、何度も借金のための借金を繰り返してしまいます。
繰り返すと借金に慣れてしまう
借金のための借金を繰り返している時でも、最初の方はなんとか無事に返済できることがほとんどです。最初のうちは借金のための借金は良くないことだという感覚があり、すぐに返そうという気持ちも強いため、慎重になってあまり多額のお金を借りないようにする傾向があります。しかし、何回か繰り返していると、お金を払えない時は借金をすればいいやという考えに変わっていき、借金に慣れていきます。借金に慣れるとより多くのお金を借りるようになってしまいます。
借金残高が増えると金利が重荷に
借金のための借金を繰り返していくうちに借金がどんどん増えていってしまいます。借金の残高が増えると金利の負担も重くなっていきます。そうなると、家計のやりくりはますます厳しくなり、借金の返済がままならなくなってしまいます。更に借金のための借金をしなければいけなくなってしまうという悪循環にはまります。そうなると、キャッシングであれ、カードローンであれ、リボ払いであれ抜け出せない状況に陥ります。
高金利でしか借りられなくなる
借りられる限度額一杯まで借りてしまい、他の消費者金融などから借金をするのも大変危険ですが、借金を重ねていくごとに、金利が低い会社から借りるのは難しくなってしまい、利息制限法の上限でしか借りられなくなってしまいます。もはやかなり危うい状況で立て直すのはかなり難しくなってしまいます。
借金で借金を返しても一時しのぎにしかならない
借金で借金を返しても一時しのぎにしかなりません。とりあえず目の前の支払日の支払いはなんとかすることができても、借金で借金を返している間は利息の負担が重くのしかかり続けます。根本的な解決方法を模索する必要があります。
借金の本質的な問題は家計の収支のバランスが崩れていること
借金を借金で返さなければいけない最大の原因は、家計の収支のバランスが崩れてしまっていることです。
借金で借金を返すことで、支払いの遅延は避けることができますが、本質的な問題は家計の収支です。収入を増やすか、支出を減らして、家計の収支のバランスを改善させない限り、借金を減らしていくことができず、借金で借金を返す自転車操業の状態から抜け出すことは難しくなります。
借りられなくなったら行き詰まる可能性がある
借金で借金を返すということはとても危険な状態です。新たな借金ができているうちはいいかもしれませんが、いずれ借りられなくなってしまうかもしれません。
特にカードローンやキャッシングの利用限度額ぎりぎりまで借りてしまっているような場合には、新たに借金を申し込んでも断られてしまう可能性がありますし、今の利用限度額が突然減額されてしまう可能性があります。
何とか借金を借金で返して、破綻から逃れていても、ある日突然やりくりが難しくなってしまうリスクがあります。
借金のための借金をしないためには
借金のための借金をしないための方法です。多重債務者にならないように借金のための借金はやめましょう。
間違いに気づくことが大切
借金のための借金をしないために大切なことは間違いに早めに気づくことが大切です。借金をしないと借金が返せない状態というのはかなり異常な状態です。異常な状態が続けばいつか家計が破綻してしまいます。早めに間違いに気づくことが重要です。
借金をしないで返せないか努力する
借金のための借金をしそうになったら、借金に頼らなくても返せないか最大限の努力をすることが重要です。一番簡単なのが不用品の売却です。もちろん不用品でなくても換金性があれば売却するとお金を確保できます。他には親などに援助を求めるというのも手です。外聞が悪いことかもしれませんが、他人に打ち明けることで2度としないという決心が強まることがあります。
家計を見直し2度と借金のための借金をしない
借金のための借金を繰り返さないためには根本の原因を改善しないといけません。家計の収支のバランスが崩れていると、お金が足りなくなってしまいます。地道に収入を増やし、支出を減らしていくしかありません。手を付けられるところから家計の見直しをしていくことが重要です。
手遅れなら専門家にすぐ相談
借金が膨れ上がり過ぎてしまっていてどうにもならない時は債務整理をしないと行き詰ってしまうことがあります。もうだめだと思うほど借金まみれになってしまっているなら、すぐに債務整理の専門家に相談しましょう。ただし、お金がかかるので、公的な援助が受けられないか必ず調べてから、相談に行きましょう。
まとめ
- 借金を返すために借金をすると、金利負担で益々苦しくなってしまい、どんどん借金が増えて多重債務者となり抜け出せなくなる恐れがあります。
- 借金のための借金は間違いであるということに気づいて、家計を見直し、借金のための借金をしないようにすることが大切です。