家計を左右する4大固定費を節約する
記事作成日:2015年6月12日
一生のうちで大きな出費となる可能性があるのは、住居費、自動車関係費、保険料、教育費です。この4大固定費をどうするかが家計を大きく左右します。4大固定費でまったく我慢をしないで節約をしないまま、自分が良いと思うものを選んでお金を使ってしまうと、通常は家計がかなり苦しくなります。何かを節約しないと家計が成り立たないことが多いです。
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住居費
住居費は人生で最も多額の出費となりやすいものです。住宅を買うか賃貸暮らしかによっても変わりますが、仮に購入した場合地域にもより、使い方によっても幅がありますが、本体で2,000~5,000万円前後はかかります。
さらに固定資産税で300~600万円前後、リフォームで300~1,000万円、マンションの場合は管理費・修繕費で1,000万円前後、住宅ローンを組んだ場合は金利負担で1,000~3,000万円前後と5,000~10,000万円前後の費用となります。賃貸であれば賃料や共益費、礼金、更新料などで4,000~8,000万円前後の費用になります。
どのような住まいを選ぶかによってかなり支出が変わってきますが、多くの人にとって住居関係は人生で一番大きな支出になるはずです。住居費を上げてしまう、つまり住まいで贅沢をしてしまうと家計を圧迫しやすくなります。
自動車関係費
自動車関係費も人生で多額の支出となりがちです。ただし、車を持たないという選択をするとレンタカーを借りるなどしない限り発生しない支出となり、人によって金額はかなり変わってきます。
200万円の車を8年乗って5回買うと1,000万円です。自動車税や車検などで300万円前後は必要になるでしょう。
さらに自動車関係費の中で見逃せないのが駐車場代です。特に都市部では戸建ての持家でない限り高額の駐車場代が発生する場合があります。仮に月2万円とした場合、40年利用すると利用料金は約1,000万円になります。
自動車の買い替え期間やどのような自動車を選ぶか、走行距離などによって支出が変わってきます。事故を起こすと自動車保険料の負担も重くなります。自動車保険は等級の上がり方や車種、補償内容などによって変わりますが、100~500万円前後の支出になります。おおよそ1,500~4,000万円前後の支出となります。
自動車を利用する場合は、高額の車は選ばず、最適なサイズの車を大切にできるだけ長く乗ると節約できます。
保険料
保険料は生命保険、医療保険、がん保険、自動車保険、火災保険、地震保険などがありますが、自動車保険は自動車関係費、火災保険や地震保険は住居費に関係するものなので、生命保険や医療保険、がん保険について考えます。
月の保険料が1~3万円とすると加入年数によりますが、およそ500~2,000万円前後の負担となります。人によってはかなり大きな買い物になります。
必要な保障内容を見極め、最低限だけ加入するようにすると保険料は節約できます。安心を求めるあまり、保険料が家計を圧迫してしまっている場合も多いので気をつけましょう。
教育費
親にとって子供の成長はなにより嬉しいものです。そのため家計の中で教育費は聖域となりやすく、他の支出を削ってでも教育費をねん出するということが多いようです。
教育費は子供の未来への投資ですので安易に削ってはいけませんが、家計とのバランスを考えて膨らみ過ぎてしまっているのも問題です。公立か私立か、あるいは大学の学部によっても違いますが、およそ1人当たり1,000~2,000万円前後のお金がかかります。
学校に関する費用だけでなく、塾や習い事の費用にも注意する必要があります。積極的に削ることを勧められる費用ではありませんが、家計にあまりにも負担になっている場合、絞り込まざるを得ない場合もあります。
4大固定費は最初の見極めが肝心
4大固定費は、お金を使うことを決める前に費用を膨らまさないように気を付けることが大切です。住居費や自動車関係費は保険を見直す、自動車を売却するなどによって比較的簡単に見直せますが、住居費や教育費の見直しは簡単にはいかないからです。
住居費は賃貸の場合、引っ越すことで下げられますが、引っ越しや再入居などにはお金もかかります。また、購入した場合は簡単には引っ越せません。教育費については塾や習い事はやめることもできますが、子供の気持ちも考える必要があります。また、学校、特に私立の学校の場合はやめる=転校するなので子供の人生に大きな悪影響を与えてしまう可能性もあります。
4大固定費は、最初の見極めが肝心で、家計のバランスを崩さないように配慮する必要があります。貯金を手取り収入の20%するなら、他の支払いややりくり費も考慮すると4大固定費は多くても40%前後までに収まっていなければいけません。無理しても50%ですが、他の支出をかなり切り詰める必要があります。
最近では通信費も加わって5大固定費にも
住居費、自動車関係費、保険料、教育費の4大固定費に加えて、通信費も人生で大きな支出となる場合があります。今後の通信技術の動きによっては将来の通信費は劇的に変化する可能性がありますが、固定電話、携帯電話、インターネット代金を合わせて月当たり2~3万円になっていると40年前後で1,000~1,500万円となります。携帯電話料金は人によってかなり高額となっている場合があるのでかなり要注意です。
まとめ
- 人生で支出額が多い4大固定費は住居費、自動車関係費、保険料、教育費です。
- 通信費も気をつけないと4大固定費に仲間入りして5大固定費になってしまいます。