働くことの意味・意義や理由は何か
記事作成日:2015年8月19日
最終更新日:2019年6月13日
働く意味って何だろう?なぜ働くのか?何のために働くのか?社会人になった人なら誰もが考えたことがある話題ではないでしょうか。人間は成長すると社会に出て働くようになります。働くことの意味とは何でしょうか。人によって働く意味や意義、目的は違いますが、代表的なものについて考えてみます。
- 生活やお金のため
- 社会との関わりや人間関係のため
- 自己実現や生きがいのため
- 学びやスキルアップのため
- 社会貢献のため
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働く意味は生活やお金のため
なぜ働くのか?と聞かれたときに働いている多くの人は、働かないと生きていけないからと考えるのではないでしょうか。ほとんどの人にとって働くということは生活をするためだったりお金を得るためだったりします。
もし、一生生きていくだけの十分なお金があるとしたら、働くことを辞めるか想像してみてください。もし何のためらいもなく働くことを辞めると考えるのであれば、その人にとって働く理由は生活をするため、お金を得るためという部分が大きいはずです。お金があるなら働きたくないと思う人はたくさんいます。
働くということは、楽しいことばかりではないですし、人によっては苦痛でしかない場合があります。働かなくてもいいなら働きたくないというのはある意味当然なのかもしれません。
働くことで給料がもらえます。給料があれば、家を借りられますし、食べ物や服など生活に必要なものが買えます。お金があれば遊ぶこともできます。人間として充実した生活を送るためにお金は必要で、お金を得る最も基本的な手段が働くことなのです。
働く意味は社会との関わりや人間関係を持つため
しかし、お金だけが働くことの意味ではありません。例え一生生活するだけのお金を持っていても、働くことをやめない人がいます。その人は、なぜ働いているのでしょうか?働く意義の1つに社会との関わりを持つためということがあります。
基本的に仕事は1人だけでは成り立ちません。最低限仕事の成果に対価を支払ってくれる人が必要です。誰にも作った物やサービスを売れないのであれば、仕事というよりは趣味になってしまうからです。そして、普通は物やサービスを1人で作れないことが多いので、物やサービスを作り出して提供するために多くの人が仕事を通じて関わり合いを持つことになります。
つまり、仕事をするということは社会との関わりを持つということでもあります。仕事をすることで他の人と関わることになりますし、人間関係が出来ていきます。例え、仕事上の関係でしかなかったとしても、全く人と関わり合いを持たないのと、仕事上のつながりであっても人と関わり合いを持つのでは違うのではないでしょうか。特に仕事以外で人間関係をほとんど持っていない人にとっては、仕事上の人間関係はとても重要です。
仕事一筋で生きてきた人は、定年で退職した後に他人と関わり合いを持たなくなって急に元気が無くなってしまう人がいますが、仕事は生活やお金のためでもあったのでしょうが、社会との関わるという意味でも重要だったのでしょう。仕事という社会との接点が無くなってしまって、糸が切れてしまったのかもしれません。
働く意味は自己実現や生きがいのため
人間が生きる意味というのは哲学的な問題で、人それぞれに考えがあると思います。何のために働くのかという答え、働く意味を自己実現や生きがいに見出す人もいます。
人によっては仕事を通じて、何かを成し遂げたい、何かを実現したいと考える場合があります。仕事を通じて自分の成長につながりますし、仕事をしていく中で希望することをできる場合があります。仕事をすることそのものに生きる意味や生きがいを見出す場合もあります。やらなければいけないことがあって、やりとげることが楽しいと思うことがあるのです。
長い人生では生活やお金のために働く時間がとても長くなり、人生の起きている時間のうちかなりの部分を仕事が占めます。そのため、仕事を通じて自分がやりたいことをするということは効率的なのかもしれません。
ただし、やりたいことを仕事にしようとしてもなかなかできるものでもありません。仕事を通じて自分がやりたいことをできる、仕事が生きがいになる、自己実現につながるというのはとても幸せなことです。
働く意味は学びやスキルアップのため
働く意味を仕事を通じた学びやスキルアップだと考えることがあります。将来やりたいことがあるために、仕事を通じて学ぶ、スキルアップをするのです。
将来実現したいことがあって夢に近づくために仕事を通じて学ぶのです。仕事を通じて色々なことを学ぶことができます。人間関係の築き方、ビジネスのマナー、仕事の進め方や段取りの仕方、交渉の進め方、資料の作成や提案の方法、業務の専門的な知識などを仕事で実践・経験しながら習得することができます。
また、やりたいことが見つからない、何をしたらいいか分からないというような、明確な目的意識がない場合でも、仕事を通じて経済や社会の仕組み、働くこととは何なのかといったことを学び、考えるようになるため、仕事で得た知見が自分の中で積み重なっていくため、いつか生きていくことの役に立つことがあるかもしれません。
仕事で学べることには濃淡があるかもしれませんが、どのような仕事であっても何らかの気づきや学びがあるはずです。何も学ぶことがないと見限ってしまうのではなく、見方や視点を変えることで見えなかったことが見えてくることもあります。せっかく働くのであれば、より多くのことを吸収した方が有意義だと考えられます。
働くのは社会貢献のため
ただ単に生活やお金のためと割り切って働くだけで無く、仕事を通じて社会貢献がしたいと考える人がいます。働く理由を社会への貢献と考える場合です。
世の中のほとんどの仕事は、一見役に立っていないように見えても、何らかの形で誰かの役に立っています。ほとんどすべての仕事が社会に住む誰かの何かの役に立っているので、職業に貴賤なしと言えます。ただし、自分の仕事が間接的でなく、直接的に誰かの役になっているような場合は、社会貢献の度合いを仕事の成果として確認しやすいので、仕事をする意義として社会貢献を意識する場合があります。
例えば、直接自分がした仕事によって人から感謝されるような仕事などは社会貢献としての意義が分かりやすいので、給料が低くても働き続けようと感じることがあります。
あなたにとって働くとは何でしょうか
人によって働く意味、目的、理由は違うと思います。特に意識することなく働いている人もいると思います。しかし、あなたにとって働くとは何でしょうか?
働く意義を意識しないまま働くよりも、働く意味を考えて働いたほうが仕事で辛いことがあっても乗り越えていけるのではないでしょうか。自分が何のために働いているのかが分かっていれば、仕事をしていく上で壁にぶつかった時でも、対応策が見えてくるはずです。もし、今の会社にいるのが辛いと感じる時でも働く意味が分かっていれば、退職をして起業や転職するべきか、今のまま頑張るべきか見えてくるのではないでしょうか。
まとめ
- 多くの人にとって働くことの意味・意義、理由は生活やお金のためです。
- 働く意味をお金以外の理由に見出している場合もあります。働くことでお金を得るだけでなく、社会とかかわりを持ったり、自己実現をしたり、スキルアップにつながったり、社会貢献をしたりすることもできるからです。