借金返済のコツ、ノウハウ
記事作成日:2015年5月6日
最終更新日:2016年1月18日
借金返済のコツ・ノウハウについて説明しています。多重債務者であるため、生活が苦しいという場合は債務整理を先に検討しましょう。債務整理を行わないで、返済を目指し完済する場合のコツがテーマです。また、過払い金があると思われる場合は先に過払い金の請求を検討しましょう。過払い金がない前提で説明しています。
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借金返済の3つの基本
借金を返済するためには「家計を把握する」、「支出を減らす」、「収入を増やす」の3つの基本を徹底的に行うことが大前提です。このサイトでも「家計を把握する」は貯金、家計(お金を貯める)で、「支出を減らす」は節約、支出(お金の使い方) で、「収入を増やす」は働く、副業(お金を稼ぐ)で解説していますので、そちらも参考にしてください。
借金を返すコツ、ノウハウ
借金返済のコツ、ノウハウを紹介します。次のような内容になります。
- 借金の現状を把握する
- 借入金利を下げる
- 金利が高いものから返す
- 毎月の返済額を増額
- 余ったお金で追加返済
- 残高の減少を喜ぶ
- 1円でも多く返済する
- 利用限度額を下げる
- 延滞をしない
- 新しく借金をしない
- 投資より借金返済
- 借入先を減らす
- 監視役を作る
借金の現状を把握する
借金返済のコツの基本は、まず借金の現状を把握することです。どこからいくら借りていて、毎月の返済額はいくらで、元本を返している部分はいくら、利息はいくら、金利は何パーセントかをしっかりと確認しましょう。また、割賦購入やクレジットカードのショッピング(分割払い・リボ払いなど)、奨学金などは借金と思わない場合がありますが、全て借金です。
借入金利を下げる
消費者金融の金利は一般的にかなり高いです。そのため、借り換えによって金利を下げられないかチャレンジしてみることが大切です。通常、無担保のカードローンやキャッシング(リボ払い)では借り換え自体に費用が発生することはほとんどないと思います。積極的に借り換えに挑戦しましょう。金利が下がるならおまとめローンも有効ですが、借金の一本化で毎月の元本返済額が下がらないように気を付けましょう。
金利が高いものから返す
借入先が複数ある場合、金利が高いものから返済していきましょう。同じ金額を返済するのであれば、金利が高いものから返していった方がお得です。金利負担が減っていくので完済に近づいていきます。一般的にはカードローンやキャッシングの金利が高く(多くは年率18%)、次にショッピングのリボ払い(多くは年率15%)が高くなっています。
毎月の返済額を増額
毎月定められた返済額を上げて強制的に返済ペースを上げましょう。先取り貯金と同じような要領で先取り返済です。この返済分のお金は最初からなかったんだと思えば、無駄遣いもしなくなるはずです。また、残高スライド方式となっている場合、返済が進んで残高が減ると毎月返済額が減って完済が遠のくことがあるため、残高スライドで返済額が下がったら返済額の増額を申請しましょう。
余ったお金で追加返済
毎月のやりくりで余ったお金は、予備費、緊急用にとって置くお金がある程度できたらまとめて追加返済に当てましょう。借りている会社のコールセンターに電話して一部繰り上げ返済をしたいと言えばやり方を教えてくれます。会社によってはATMからの追加返済も可能です。
残高の減少を喜ぶ
毎月の借金残高を記録し減っていることを喜ぶと続ける気力がわいてきます。毎月少しずつでも完済に向かって前進していれば、自信につながります。少しでも減らしていきたいという気持ちが出てくるはずです。
1円でも多く返済する
借金残高が1円でも少なくなることにこだわりましょう。無駄に使っているお金がないか、使わなかった分を少しでも追加返済に回そう、というような気持ちを持つことが大切です。小さなお金でもたくさん集まればまとまったお金になります。特に借金返済中は1円にこだわりましょう。
利用限度額を下げる
借金返済を進めるためには利用限度額をどんどんと引き下げることが重要です。枠が残っていると使いたくなってしまいます。生活がぎりぎりの時はいざという時の分くらいは残しておいても良いですが、今までと同じ額が借りられないようにどんどん引き下げましょう。
借金返済を進めていると信用状況が改善していくため、特にクレジットカードで利用限度額の引き上げるというお知らせが来るかもしれませんが、取り消してもらって、さらに引き下げてしまいましょう。ただし、利用限度額の金額で金利が決まっている場合、利用限度額を下げて金利が上がらないか確認しましょう。
延滞をしない
基本中の基本ですが、延滞は絶対にしてはいけません。延滞をすると遅延損害金が発生してしまいますので大変もったいないです。支払日と入金の管理はしっかりとしましょう。また、借金とは直接関係ありませんが、税金も滞納してはいけません。余計に多く支払わなければいけなくなり、もったいないです。
新しく借金をしない
借り換えの場合や、破綻スレスレの自転車操業状態でありながらぎりぎりの返済を目指す場合なら別ですが、絶対に新たに借金をしてはいけません。何のために返済をしているのか心に刻みましょう。新しく借りないと生活が成り立たないのであれば、家計を見直すか借金の根本原因の解決が必要です。
投資より借金返済
投資・資産運用は借金を返している最中は原則として重要ではありません。借金は年率10%以上の金利がかかることが通常で、資産運用をするよりも借金の金利をかからなくする方がお得な行動だからです。借金返済中は返済を何よりも優先しましょう。
借入先を減らす
金利が同じ会社であれば、残高が少ない会社の返済を優先しましょう。金利が同じなら金銭的メリットはありませんが、借入先が減ると管理が楽になります。ただし、借り換えによる一本化と同じ注意事項がありますが、1社完済するとその分の元本部分の返済はなくなるため、他の借入先の返済を増額しましょう。
監視役を作る
人間関係の度合いにもよりますが、人間関係が破たんしないのであると見込まれれば、夫婦や恋人であればパートナーの相手に借金の存在を打ち明け返済を見張ってもらうようにしましょう。親子関係でも監視役になりえます。もちろん、お金を貸してほしいんじゃないか?というように疑われないように気を使う必要はあります。人間関係にひびが入らない範囲にとどめてください。