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自己投資の借金はできるだけやめる

記事作成日:2018年10月24日
最終更新日:2023年4月22日

自己投資の借金はできるだけやめる

自己投資は効果が分かりづらい一方で、大きな出費でも正当化してしまいやすいため、注意が必要です。特に借金をして自己投資をしようとする場合は気を付けなければいけません。特に20代では、自己投資によって自分の価値を高めることが奨励されますが、お金がない時期でもあるため、借金をしてでも自己投資をという考え方があります。自己投資によって得られるもの(収入など)が借金の元本と利息の総額を上回れば、自己投資の借金が許されることもありますが、自己投資は効果が分かりづらく、過大評価しがちなので、借金による自己投資はできるだけやめておき、自己資金の範囲内で行うようにするのが望ましいです。

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自己投資は借金よりも得るもの(収入など)が多いかどうか

借金をして失う利息と借りた元本を返す以上に何かが得られるのであれば、借金をすることもありだと考えられます。例えば、20万円借金をして、完済まで総額5万円の利息を支払うことになりますが、最終的に30万円の収入や価値があるものが得られるのであれば、借金の元本+利息(25万円)より、借金によって得られたお金(30万円)が多くなるため、借金をしてよかったということになります。

自己投資は効果が見えづらく単なる時間とお金の無駄となることも

ただし、自己投資の効果・成果は分かりづらいことに注意が必要です。自己投資によって、資格、知識、技能、語学力、身体能力、健康、人脈、美容(美しさ)などを得ることができます。しかし、自己投資は効果・成果が見えづらく、実際には上手く活用できないまま、時間やお金の無駄となってしまうことがあります。

資格を取得して資格を活かした仕事に就くことができた、知識や技能を得て仕事で活躍し収入がアップした、というように目に見える効果が出ればよいのですが、自己啓発などの場合、ためになったと感じるけど、収入アップにつながるのかどうかよく分からないということもあります。

借金をしてまですべき自己投資なのか、冷静に考えた方が良い場合もあります。もちろん、自己投資は否定されるものではなく、人生を豊かにするため、収入を増やすために、積極的に取り組むべきものであると考えられます。しかし、借金をしてまですべきものかどうかということは別の問題なのです。

自己投資の効果を過大評価しがち

自己投資は一般的に良いものであるという風潮があるため、自己投資を過大評価してしまいがちです。

自分のためになるから良いことだ、自分への投資だから必要経費だ、というように考えてしまい、実際には効果や価値があまりない自己投資であっても、ためになった、気づきが得られたというように効果があると感じたり、得難い貴重な体験だった、意味があることだと価値を感じたりして正当化しまうことがあります。

しかし、実際には自己投資が収入アップに結びつかないこともあります。自己投資だからということで許されてしまい、無駄遣いを意味がある自己投資だと思い込んでしまうのです。

借金で自己投資をする場合、自己投資の効果を過大評価しがちで、本来は借金をしてまですべき自己投資ではなかったのに、ためになった、良かったと思い込んでしまうことがあるのです。

自己投資で自己満足に陥ってしまう

自己投資は、自分の価値を高める行為で、基本的に望ましい行為です。自己投資をすると良いことをしたという気持ちになりやすいのです。

そのため、自己投資の効果があってもなくても、自己満足してしまう傾向があり、自己投資をした時点で満足してしまい、その後自己投資をどのように生かしたかということに考えが至らないことも多くなってしまうのです。

折角借金をしてまで自己投資をしたのに、自己投資をしたことで満足してしまって、借金をしてまで自己投資をする必要があったのか、借金をしてまでやる必要がなかったのではないか、というようなことに思いを巡らせずに終わってしまうことも多いのです。

既にお金を使ってしまっているため、無駄だったと思うより正当化して良かったと考える方が精神的には負担にならないということもあります。

20代の自己投資は借金をしてでもすべきなのか

20代は仕事や仕事以外の活動、人間関係の構築などを通じて、経験を積み、知識を吸収する時期であると考えられます。そのため、20代の自己投資は借金をしてでもすべきだというようなことが言われることもあります。

しかし、借金による自己投資はなるべく避けるべきで、これは20代の自己投資でも同様です。ただし、お金があまりない一方で、成長につながることを積極的にすべき20代では、借金によって得られるもの(収入など)が借金の元本(自己投資額)と利息(借金のコスト)を上回る場合は、例外的に借金による自己投資もありだと考えられます。

典型的なのが低利の奨学金(学生ローン)による大学進学ですが、借金によって得られるお金などが元本と利息の返済総額を上回るならば、自己投資の借金も容認されることがあるのです。大学進学は生涯賃金を高めるため、普通に働くという前提であれば日本では多くの場合、収入アップが奨学金の元本と利息の返済を上回ると考えられるのです。

ただし、20代の自己投資であっても、収入アップに結び付くかわからない、効果や価値がはっきりとはわからない、ぼんやりとしか効果が説明できないというような場合には、借金による自己投資は避けるべきです。

30代以降の自己投資は借金ではなく自己資金(自分のお金)で

30代以降の自己投資は借金に頼るのではなく、自己資金(自分のお金、貯金)で行うことが望ましいです。自己投資が必要だと考えるのであれば、計画的に資金を準備して、自己資金の範囲内で行うようにするのです。

30代以降であれば、ある程度貯金があるはずで、20代のようにお金がなくて自己投資ができないということはあまりないはずです。むしろ貯金がないのであれば、借金をしてしまうとますます家計が苦しくなってしまうこともあります。

まとめ

  • 自己投資をするための借金はできる限り回避した方が良いと考えられます。例外的に、借金によって得られるもの(収入など)が借金の元本(自己投資額)と利息の返済総額(借金のコスト)を上回る場合は、借金による自己投資にも意味がありますが、自己投資は効果が分かりづらいことに注意が必要です。
  • 20代の自己投資はお金がないことから借金が選択肢に入る場合もあるかもしれませんが、30代以降の自己投資は自己資金の範囲内で行うことが望ましいです。

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【自己投資の借金はできるだけやめるの記事は終わりです】

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