お金が無い時に借金をすると返済は難しい
記事作成日:2015年10月16日
最終更新日:2023年1月5日
借金はお金がない時にするものですが、お金がない時に借金をすると返済は難しくなります。まず、お金がないから借りる訳で、基本的にお金に余裕がありません。借金をしなければいけない時は、家計がピンチの状態であることが多いです。更に、借金をすると借りたお金に対して利息が発生するため、その分だけ支出が増加してしまいます。そうなるとますます家計の余裕がなくなり、家計の破綻が近づいてきてしまいます。借金をする時は本当にお金を借りて良い状態なのか、家計で見直す点がないか、一度立ち止まって冷静に考え直すことが重要です。
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借金をするのはお金が無いから
お金があるなら借金をする必要はありません。普通は何らかの理由でお金がないからお金を借りるわけです。借金をする時はそもそもお金が足りていない、余裕がない状態であることが多いです。もちろん、住宅ローン、教育ローンなど借金をすることが合理的な場合もありますが、生活に必要なお金が足りないから借金をするような場合はお金が足りていません。
お金が無いのに返せるのか
借金をしたら返さなければいけません。今、お金が足りないから借金をしているのに、将来はお金が余るのでしょうか。借金をするのであれば、将来お金を返す当てがなければいけません。収入が増える、支出が減るなどして、返済するお金ができる見通しが必要です。しかし、今お金が足りないというのであれば、そのまま何もしなければ、将来もお金が足りない可能性が高くなります。もし、借金をしなければいけない状況なのであれば、家計の見直しが必要となる場合があります。
返済の負担に耐えられるか
お金を借りたら返さなければなりません。借りたお金がそのまま手元に残っているのであればそのまま返済の原資とできますが、通常は何か目的があってお金を借りるので借りたお金は使ってしまっているはずです。そして、借金の返済が始まりますが、家計に余裕がない状況で借りたお金の返済をしていかなければいけません。ただでさえ余裕がない状態なのに返済していくことはできるのでしょうか。
もちろん、借金の返済期間を長めにとって、少しずつ分割して返済することによって負担が集中しないようにして返済しますが、余裕がない家計にとって毎月定期的に返済をしていくというのは重い負担となります。
利息の負担が発生する
さらに借金返済が難しい理由として借りた元本部分の返済だけでなく、追加的に利息負担が発生することが挙げられます。家族や友人からちょっと借りるだけなら借りた金額をそのまま返せばいいということになるかもしれませんが、普通は借金をしたら借り入れ残高・借入金利・借入期間に応じた利息(利子)が発生します。借りたお金よりも多くの金額を返さなければならないのです。
家計に余裕がないのに追加負担が発生するために借金の返済がますます難しくなります。特に、高金利の借り入れの場合はさらに返済が難しくなります。
借金は家計破綻への入り口
お金が無いから借金をするわけですが、借金をすることでますます家計の余裕がなくなり、更にお金が無くなるという悪循環に陥りがちです。借金に手を出したら、家計の破綻に向かって進んでいくことになることがあります。住宅ローンなど一部の借金を除いて、借金をするということ自体がかなり危険な行為であるということを強く意識しておく必要があります。
お金が無い原因を改善しないと借金漬けに
借金をして一時的に乗り切ってもお金が無い原因が解決していないのであれば、今後もお金が無い状態が続くことになります。借金は一時しのぎにしかなりません。もちろん、借金が時間稼ぎとなって時間的猶予が生まれるということに意味はあるのですが、状況を改善できなければ、借金漬けになってしまう恐れがあります。
人生や家計のプラスになり得る借金は例外
もちろん、全ての借金が悪いという訳ではありません。人生や家計のプラスになる可能性がある借金は借りても良い借金となります。
例えば、企業は成長するために銀行借り入れによって資金調達を行い、設備投資などにより供給を増やして、売上や利益をより多く上げることができます。つまり、借金をすることで、よりお金が得られるようになるわけです。個人でも借金をすることによって家計の収支が改善するのであれば、借金をしても返済が苦しくならないことになります。1つには企業と同じように事業性資金が当てはまります。
また、住宅ローンは無理がない範囲で生活の質を高める、幸せになれる可能性があるということで人生のプラスとなる可能性がある借金です。住宅購入のためには通常数千万円の資金が必要で、お金が貯まるのを待っていたら何年、何十年と時間がかかることがあり、購入した時にはもう住める時間があまり残っていないというようなことさえあります。しかし、住宅ローンを活用すれば先に住まいを手に入れることができます。住宅ローンは低金利に抑えられていますし、住宅ローン控除などの税制面での優遇措置を活用すれば負担を軽減できます。また、住宅ローンを借りると、住宅ローンの返済が始まる代わりに家賃の支払いが無くなります。住宅ローンを借りた前後で、住宅ローンの返済や住宅の購入で新たに増える管理費や修繕費が、借りる前の家賃や共益費などの合計額と変わらないか、少なくなれば、家計の負担が増えない、あるいは家計の状況が改善する事になります。
更に、お金が足りなくてどうしようもない状況であって借金をすることで時間稼ぎができ、その間に家計を改善できるという場合には利息負担が発生してしまいますが、人生を改善する可能性がある借金ということになります。
借金をする前に返せるのかどうかよく考える
キャッシングやカードローンでは気軽にお金を借りられるため、お金が無ければ借りればいいと軽く考えてしまうこともありますが、借金をしようと思ったら、借金をする前に本当に無理なく返していけるのか、冷静に考えることが必要です。家計の状況が期待できないのに借金をしてしまうとますます家計の状況が悪化します。まずは家計の改善に取り組むことが重要です。
まとめ
- お金がないから借金をするのですが、借金をする時は家計のゆとりがない時なので、返済は難しくなります。また、追加的に利息負担が発生することも家計の負担となります。
- 借金をしようと考える時は、返せる当てがあるのかどうか一度立ち止まって冷静に考えることが重要で、借金よりも先に家計の見直しに取り組むことが必要な場合があります。