多重債務の危険性に早く気付くことが重要
記事作成日:2016年2月29日
最終更新日:2023年1月27日
多重債務や借金の問題を深刻化させないためには、多受債務の危険性になるべく早く気が付くことが重要です。早く気付けば気づくほど、借金の残高や借入先が少なく済むため、対応する余地が残っていて、完済までの計画も立てやすくなります。しかし、危ない状況であることに気づかないまま放置してしまって借金残高が膨らんでしまうと、対応が難しくなってしまうことがあります。自力での完済が難しいようであれば、自己破産など債務整理を考えざるを得なくなる場合があります。
多重債務や借金の問題では、このままで大丈夫なのか少しでも不安に感じた時に、漠然としたもやもや感を持ったまま放置して、現実から目を背けてしまうのではなく、自分が置かれている状況を直視していくことが大切です。
スポンサーリンク
気軽に借金できるので抵抗感が薄い
高金利の借金はそもそも返済が難しいため、借り入れを行うと返済ができるかどうかリスクが高いと考えられますが、近年では借り入れのための審査が迅速化したり、インターネット上で手続きが完結するようになっていたり、必要な書類が少なくなっていたりして、気軽に借りられるようになっています。また、借金のイメージも極端に悪いというようにはなっていないのが現状です。
気軽に借りられるため、抵抗感が薄くなりがちで、2件、3件と借入先を増やしていく心理的なハードルが低いため多重債務問題をこじらせやすくなっています。
返せるかどうか不安に思うなら深刻さに気付く
借金は返済することが前提です。借りる時に返せるかどうかについて何も考えずに借り入れるのは絶対に避けなければいけません。少なくとも、どのくらいの期間返済するのか、返していけるかどうかについては必ず考えることが重要です。もし家計の収支の状況を考えて返せないかもと思うのであれば、借金をすること自体に深刻な問題があることに気づきましょう。借金をしても一時しのぎにしかならない可能性があります。
もちろん、借金全てが悪いという訳ではないのですが、返す当てがないのに借りてしまうのは問題です。無計画のまま何とかなると楽観的に考えてしまうと、いずれ現実を突きつけられて行き詰ってしまう可能性があります。
管理できないほど借入先を増やさない
多重債務では1つの借入先の限度額まで借りてしまった場合に別の借入先からお金を借りるということがあります。借入先が増えていくと、いくら位借りているのか、いつどこに返すのか、口座の残高は足りているかなど管理が難しくなってきてしまいます。借入先が増えてきているということは非常に危険です。何枚もクレジットカードを作ったり、キャッシング・カードローンの借入先を増やしたりしないようにすることが重要です。
借入先を増やしたいという気持ちになっている時は多重債務に陥る危険信号が出ていると考えることが大事です。
返済金額は増えづらいので深刻さに気付きづらい
自分の多重債務の深刻さに気付かない要因の1つに、借入金額が増大しても残高スライド方式などによって毎月の返済金額は緩やかにしか増えないことが挙げられます。たくさん借り入れを行っても、急激に毎月の返済額が増えることはなかなかないため、余裕で返済ができると思い込んでしまう場合があります。
何とか返済できているうちはまだ深刻ではないと考えてしまいます。
少しでも返済がきついと感じるなら要注意
最初は返済にゆとりがあると思っても、家計の状況の変化によっては支払いが困難になることがあります。
ボーナスが減った、残業代が減った、給料が下がった、手当てがなくなった、失業してしまった、転職してしまった、配偶者が仕事を辞めたなどの理由によって家計の収入が落ちてしまうことがあります。
また、子供の成長によって教育費が増加したり、金利の上昇によって住宅ローンの返済金額が増えてしまったりするなどして、支出が増えてしまうこともあります。借入先を増やして返済額が増えてしまう場合があります。
借金の返済が少しでもきついと感じるならば余裕がない証拠です。家計に何か少し異変が起きてしまうと返済に行き詰ってしまう可能性があり、注意が必要です。
借金のための借金はだめ
借金返済のためのお金が無いので、別の会社から借金をして返すという借金のための借金をしてしまう場合がありますが、借金を返せなくなっているのに、別の借金をしてしまっても時間稼ぎにしかならず、そのままではやがて返済が困難になってしまう可能性が高いです。
返済ができないから借金をするという状態はまさに多重債務の状態に陥っているため、早急に家計の見直しを図る必要があり、場合によっては債務整理を検討する必要が出てきます。
抱えきれない時は1人で悩むのではなく誰かに相談を
借金や多重債務の問題は1人で抱え込んでいると返済に追われてしまい、事態の悪化に気づくことが難しくなってしまう場合があります。自分の借金の問題が深刻で自分の力ではどうにもならないと感じたら1人で悩むのでなく、専門家に相談することが重要です。信頼できる周りの人に相談しても良いのですが、相談だけで何も解決にならない場合もあるため、専門家の人に相談した方が良い場合があります。
まとめ
- 多重債務や借金の問題を深刻化させないためには、危険な状況に早く気が付いて対処することが重要です。早く気付けば気づくほど、借金の残高や借入先が少なくて済むため、完済までの計画も立てやすくなる傾向があります。
- 多重債務や借金の問題では、不安を感じたら現実を直視して、問題から目をそらさないことが大切です。