キャッシング・カードローンの基礎知識
記事作成日:2015年7月31日
キャッシングやカードローンについての基本的な事柄についての基礎知識についてです。キャッシングやカードローンはATMなどで手軽にお金を借りられるので便利なようにも思えますが、借り入れる金利が高いために利息負担が重くなりがちです。キャッシングやカードローンは使わなくて済むように家計をやりくりすることが大切です。
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キャッシングとは
キャッシングとは、ATMなどで現金を借りることを言います。クレジットカードにキャッシング機能が付いていてATMやCDなどで利用限度額の範囲内でお金を借りることができます。また、キャッシング専用のカードでキャッシングをする場合もあります。カードローンとはあまり意味の違いがなく使われる場合もあります。
カードローンとは
カードローンとは、カードを使ってATMなどでローンをする、つまりお金を借りることを言います。キャッシングとほとんど同じ意味で用いられます。クレジットカードにカードローンの機能が付帯する場合、銀行のキャッシュカードにカードローンの機能が付帯する場合、専用のカードローンのカードが作られる場合などがあります。
ローンカードとは
ローンカードとはカードローンを銀行として指す場合に、銀行以外の貸金業者のカードを使ったローンという意味で使われることがありますが、カードローンとほぼ同じ意味です。
キャッシング・カードローンの特徴
担保
キャッシングやカードローンは基本的に無担保融資となります。ただし、有担保融資の場合もあります。担保は通常不動産となり、有担保融資の場合は金利が低くなります。
保証人
キャッシングやカードローンでは基本的には保証人は不要となります。保証会社が保証するためです。支払いが出来なくなった場合、保証会社が貸主に返済し、利用者にお金を請求することになります。
使用用途
キャッシングやカードローンの使用用途は基本的に事業用資金に使う場合を除いて自由とされている場合がほとんどです。
金融機関の口座
キャッシングやカードローンは金融機関の口座が必要な場合と、口座がなくても利用できる場合があります。
カード
キャッシングやカードローンはキャッシュカードやクレジットカードに機能が付く場合と専用のカードが作られる場合があります。
審査
キャッシングやカードローンは、利用する場合、審査があります。審査によって利用が出来なかったり、希望する利用額から減額される場合があります。審査の基準は各社によって異なっているので、ある会社で断られても別の会社では利用できる場合があります。
出金方法、借りる方法
キャッシングやカードローンでお金を借りる場合はATMやCD(提携のATMなども含む)でお金を借りる方法があるほか、自分の銀行口座に振り込んでもらう方法があります。利用限度額の範囲内であれば、何回でも自由に借りることができます。
入金方法、返済方法
キャッシングやカードローンに入金する、つまり返済する場合は、口座振替(自動引き落とし)が利用できるほか、ATMでの返済、店舗の窓口での返済、コンビニでの返済、口座振り込みでの返済、インターネットバンキングを利用した返済などができます。会社によって取扱いが異なります。
支払い方法
キャッシングやカードローンの支払方法は、キャッシングの場合は翌月の1回払い(一括払い)が多く、カードローンの場合は残高スライドリボルビング方式、定額リボルビング方式、定率リボルビング方式などのリボルビング払いが多くなります。また、支払回数を指定する分割払いの場合もあります。一部繰り上げ返済や全部の繰り上げ返済も可能です。1回払いを後からリボルビング払いに変更できる場合もあります。
返済期日
キャッシングやカードローンでは毎月締め日があってその後の支払日に払うというパターンが多いです。口座振替の場合は毎月一定の日が引き落とし日となります。変則的な支払期日が設定されている場合もあり、会社によって異なります。
年会費
クレジットカードにキャッシング機能が付いている場合はクレジットカードの年会費が必要となる場合がありますが、キャッシングやカードローンの専用のカードの場合は通常は年会費は不要となります。
手数料
キャッシングやカードローンでお金を借りる際には、多くの場合手数料はかかりませんが、一部のATMでは手数料がかかる場合もあります。返済では多くの場合手数料はかかりませんが、一部のATMで返済する場合は手数料がかかる場合があるほか、口座振り込みで返済を行う場合は振込手数料がかかる場合があります。
金利
キャッシングやカードローンの金利は、通常の銀行のローンよりは高くなることがほとんどです。一般的に銀行のカードローンは金利が比較的低めで、消費者金融以外のキャッシングやカードローン、消費者金融のキャッシングやカードローンの順に金利が高くなる傾向があります。利用限度額が高くなるほど、金利は下がる傾向にあります。また、審査によっても金利は変化します。
キャッシングとカードローンの違い
キャッシングとカードローンはほとんど違いがありませんが、キャッシングは少額の資金の一時的な借り入れ、カードローンはまとまったお金の借り入れというようなイメージがあり、キャッシングの場合は翌月に1回払いでの返済が基本で、カードローンはリボルビング払いでの返済が基本となっていますが、キャッシングの場合でもリボルビング払いの場合があるなど、区別はあまりなくなってきています。
(参考)ATMとCDの違い
ATMは「Automated(Automatic) Teller Machine」の略で、「Automated(Automatic) 」は自動で、「Teller」は銀行の窓口、「Machine」は機械を意味していて自動の銀行窓口の機械ということになります。日本語では現金自動預け入れ機などど訳されます。
CDは「Cash Dispenser」の略で「Cash」は現金、「Dispenser」は分配するもの、取り出せるものというような意味になりますが、現金を払い出すものということになります。
ATMは小さな銀行の窓口なので、現金を払い出すだけでなく、入金したり、振り込みが出来たり様々な機能が付いています。CDでは基本的に残高を照会したり、現金を払い出したりする機能はありますが、入金ができないような場合もあります。
キャッシングやカードローンのメリット
すぐにお金が借りられる
キャッシングやカードローンのメリットはすぐにお金が借りられることです。貸す側は積極的にお金を貸したいため、審査は短時間で行われるようになっていて、本人確認書類など必要な書類が揃っていれば即日融資を受けることができる場合があります。一度審査を受けて利用限度額を設定しておけば、普段は使わないでおいても必要になった時にお金を借りることができます。
借りられる場所が多い
貸す側はたくさんお金を借りて欲しいので、利用できるATMなども多くなっており、様々な場所でお金を借りることができるようになっています。
いざという時に助かる
人生の長い間にはどうしても急にお金が必要になってしまう場合があるかもしれません。そういう時に他にお金を貸してくれるような人がいなければ、最後の砦になるかもしれません。
キャッシングやカードローンのデメリット
金利の負担が大きい
キャッシングやカードローンの借入金利は高い利率となり、年率で10%を超える場合も多いです。お金を借りたいと思う人はお金のやりくりが厳しいはずですが、金利が負担になってしまいよりお金に苦しむ可能性があります。
お金が無いのにお金が借りられる
キャッシングやカードローンはお金が無い時でもお金を借りられるという部分がメリットでもありデメリットでもあります。自分の収入の範囲を超えてお金を利用限度額まで自由に使えてしまうため、お金を使い過ぎてしまう危険があります。
キャッシングやカードローンとの向き合い方
キャッシングやカードローンは基本的に利用してはいけません。自分の収入を超えて使う危険があること、金利の負担が重くなってしまうことが理由です。
ただし、貯金が少ない場合で、頼れるような人がいない場合で、しっかりと収入や返済の計画が立てられる場合には、いざという時にキャッシングやカードローンを使うことがあるかもしれません。しかし、貯金が少ないような状況は危険なので、早目に家計を立て直して貯金を作りキャッシングやカードローンからは早く卒業することが大切です。
まとめ
- キャッシングやカードローンとは、ATMなどでお金を借りることです。
- キャッシングやカードローンはなるべく使わないようにしましょう。