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カードローンやキャッシングの金利が高い理由

記事作成日:2016年2月5日
最終更新日:2022年8月16日

カードローンやキャッシングの金利が高い理由

カードローンやキャッシングの金利はなぜ高いのかについてです。カードローンやキャッシングを借りると高い金利から返済が苦しくなり、多重債務に陥ってしまう可能性があります。そもそもなぜカードローンやキャッシングの金利は高いのでしょうか。もちろん、借りての属性などから高い金利にしないと返済不能リスクをカバーできないという問題もありますが、それ以上に大きい理由として金利を下げなくても、借りてくれる人がたくさんいることが考えられます。

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借金の金利には利息制限法による上限がある

カードローンやキャッシングの金利が無制限に高くなってしまわないように、日本では利息制限法によって借金の金利に次のような上限が設けられています。上限なので、上限以下の金利を設定しても問題ないのですが、カードローンやキャッシングの借入金利は通常、利息制限法で認められた上限金利か上限金利を小幅に下回る程度の水準に設定されることが多いです。

利息制限法での上限金利
元本金額上限金利
10万円未満年率20%
10万円以上100万円未満年率18%
100万円以上年率15%

金利が高くなる理由(貸し手側の要因)

カードローンやキャッシングの金利が高い理由として、貸し手側から見た場合には融資が回収できないリスクがある、無担保の融資である、審査が比較的甘い融資であるため、金利が高くないと利益が出ないという説明がなされます。

融資が回収できないリスクがある

融資が回収できないリスクがあり、貸し倒れの損失が見込まれるのであればその分金利が高くないと融資によって儲けることができません。融資で儲けることができないのであれば、貸し手がいなくなってしまいます。

無担保の融資である

融資を行う場合に担保をとるのであれば万が一返済不能に陥っても担保からお金を回収することができるため、貸し倒れの損失を防ぐことができて金利が低くても設けることができます。しかし無担保の場合、返済不能になると貸し倒れに直結するためその分金利が高くないと利益が出づらくなります。

審査が比較的甘い融資である

審査基準を甘くするほど借りられる人は増えますが、返済不能となる確率も上昇します。返済できない可能性が高い人まで審査に通ってしまうからです。カードローンやキャッシングでも審査はありますが、金利が低い融資と比較すると審査は相対的には厳格というよりは緩やかなものとなりがちです。

実際には金利引き下げ競争は起きづらい

もちろん、融資のリスクから見た場合には、高い金利でないと利益が出ないという側面があるのですが、それだけの理由であれば利息制限法の上限に金利が貼りついてしまうことはなく、利益が出なくなる限界まで金利引き下げ競争が発生してもおかしくないはずです。

しかし、現実にはカードローンやキャッシングでは金利引き下げ競争が活発に行われているような状況ではありません。カードローンやキャッシングの金利が法律の制限による上限か上限に近い水準で設定されていることがよくあります。

金利が高くなる理由(借り手側の要因)

カードローンやキャッシングの金利が高いまま下がらないということは、貸し手側の都合ももちろんありますが、それだけ借り手の需要があることに他なりません。

普通の商品で考えてみればわかりやすいかもしれませんが、必要性が高いものでなければ値段が高すぎると買う人が減ってしまうことがあります。

カードローンやキャッシングの高い金利で借りる気が失せてしまうなら、物の値段に当たる金利を引き下げて借りてもらおうということになるかもしれませんが、高い金利でも借りたいという人が多いため、金利引き下げ競争をする必要がないのです。

つまり、カードローンやキャッシングの金利が高くなる大きな理由として、金利が高くても借りたい人が多いということが考えられます。

家計の収支が苦しくなって生活費が足りない、遊ぶためのお金が欲しい、買い物をし過ぎてお金が無くなったなど理由は様々だと考えられますが、お金に困って借金をする人が多いのが真の理由です。もし借りたい人がいないのであれば、金利はどんどん下がっていくはずです。借りてもらえなければ融資する側は利益を上げられないため、借りてもらおうと金利の引き下げを行うようになると考えられるからです。

まとめ

  • カードローンやキャッシングの金利は高めの水準に設定される傾向があります。
  • カードローンやキャッシングでもたくさんの人に借りてもらうため金利引き下げ競争が起きてもおかしくはないのですが、お金を借りたい人が多いため金利は下がりづらくなっています。

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【カードローンやキャッシングの金利が高い理由の記事は終わりです】

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