クレジットカードのキャッシング枠は必要?不要?
記事作成日:2018年3月15日
クレジットカードでは買い物の支払いのためのショッピングの機能以外に、ATMなどでお金を借りることができるキャッシング機能あるいはカードローン機能が付いていることがあります。クレジットカードのキャッシング枠(カードローン枠)は必要なのか、不要なのかについてです。キャッシングやカードローンは金利が高いこと、借金に頼るのではなく貯金をした方が良いことなどから、基本的にクレジットカードのキャッシング機能は不要であると考えられます。
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キャッシング枠があるといざという時助かるけれど
クレジットカードのキャッシング枠があると、一時的にお金が足りなくなってしまった時にすぐにお金を借りることができて助かることがあります。クレジットカードのキャッシング枠やカードローン枠は、普段は使わなかったとしても、枠として設定されていることによって、いざという時に使うことができる、お金が足りなくなっても何とかなるという安心感につながります。
しかし、あくまでキャッシングやカードローンの機能は借金であることを忘れてはいけませんし、借金をしなくて済むように家計のやりくりをすることが重要です。
クレジットカードのキャッシング枠の金利は高い
クレジットカードのキャッシング枠でキャッシングをすると多くの場合年率で15~20%程度の金利となるため、重い利息負担がのしかかります。クレジットカードではキャッシングではなく、カードローンとしてお金を借りることができる機能が付く場合もありますが、カードローンの場合も同様で高めの金利となっていることが多いです。
もし本当にお金に困っているのであれば金利が高いクレジットカードのキャッシング機能を利用するのではなく、生活福祉資金貸付制度など公的な融資を利用する、銀行からカードローンなどではなく金利が低いローンを借りるなどが考えられます。
敢えて、利息が高い借金をする必要はなく、クレジットカードのキャッシング枠、カードローンの機能などは基本的に必要がないものなのです。
クレジットカードのショッピングがあればお金の不足はある程度対応できる
あまり望ましくはありませんが、お金が一時的に足りない場合、敢えてクレジットカードのキャッシングやカードローンの機能でお金を借りなくても、少額であれば日常生活の買い物をクレジットカードで行い一時的に支払いを遅らせ手元のお金を浮かすことで、キャッシングやカードローンと同様の効果を得ることができます。
本来現金払いをしていた支払いをクレジットカードで支払うことで、現金払い分のお金をとっておき、一時的に別の用途に回すことができるのです。
もちろん、お金のやりくりが厳しくなっている状況で、クレジットカードのショッピング機能をやりくりに使うことは望ましくありませんが、キャッシングやカードローンに頼る前にできることはあるのです。
キャッシングやカードローンの枠ではなく貯金で備える
いざという時の備えとして、クレジットカードのキャッシング枠やカードローン枠を取っておくということは対応方法の1つであることは確かです。
しかし、できれば借金ができる枠をいざという時の備えに使うのではなく、手元の現金や貯金(預金)で急な出費に備えるようにするのが望ましいといえます。
キャッシングやカードローンの利用枠はクレジットカード会社の判断で突然減額されたり、利用停止となってしまったりすることがあること、金利が必要となること、いずれ返さなければいけない借金であることなどが理由です。
キャッシング枠・カードローン枠があると思うと家計管理が甘くなる
家計のやりくりが厳しい時に、クレジットカードのキャッシング枠やカードローン枠があると、困ったら借りればいいや、という気持ちになってしまい、甘えが出てしまうことがあります。我慢しなければいけない支出を我慢しなくなる、節約をさぼってしまうなど、本来行うべきことをやらなくなってしまい、家計管理が甘くなってしまうのです。
背水の陣によるストレスも望ましくはありませんが、キャッシングやカードローンが使えるという気持ちが家計管理を甘くしてしまうこともあるのです。
キャッシング枠が借金地獄・多重債務のきっかけになることも
クレジットカードは使い方を間違えなければ、便利な支払い手段であり、節約手段でもあります。しかし、使い方を誤ってしまうと、借金地獄・多重債務に陥るきっかけとなってしまうこともあります。
お金が足りなくなったので軽い気持ちでキャッシングを利用したけれど、キャッシングの返済も厳しくなって、別の借金に手を出してしまうというような形が典型ですが、軽い気持ちの借金がさらに大きな借金を招くこともあるのです。
クレジットカードのキャッシング枠が使える状態になってしまうと、安易に借金に頼ってしまう恐れがあるのです。
クレジットカードのキャッシング枠は基本的に不要
クレジットカードのキャッシング枠は基本的に必要ありません。クレジットカードに付属しているキャッシングやカードローンは通常金利が高くなっていますし、キャッシングやカードローンに頼るのではなく貯金でいざという時の備えをすべきからです。
必要な時以外は使わないから枠だけあってもいいという考え方もありますが、借金に手を出すきっかけになってしまう恐れもあります。
クレジットカードのキャッシング機能やカードローン機能は必要がないので、クレジットカードの申し込み時に申し込まないようにする、機能が付いている場合は利用を停止(利用限度額を0に)するなどしておきましょう。ただし、いざという時の備えのために、日ごろから貯金をして置くことが重要です。
まとめ
- クレジットカードには、買い物の支払い手段としてのショッピング機能以外に、お金を借りることができるキャッシング機能やカードローン機能が付帯していることがあります。
- クレジットカードのキャッシング機能やカードローン機能はいざという時の備えになりそうにも思えますが、金利が高いこと、貯金で備えるべきものであることなどから、基本的に必要がないものと考えられます。