家族カードの利用限度額を引き下げる方法
記事作成日:2018年3月15日
最終更新日:2022年8月26日
クレジットカードの家族カードの利用限度額を引き下げる方法についてです。家族カードの利用限度額は原則として本人カードの利用限度額と同一になり、家族カードの利用限度額を個別に設定する、家族カードの利用限度額を制限するということは困難です。しかし、家族カードの利用限度額が高額に設定されていると、家族によるクレジットカードの使い過ぎ、高額な利用による支払い不能が心配になってしまいます。家族カードで個別の限度額の枠の設定ができない場合、本人カードの利用限度額を引き下げる方法があります。
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家族カードの利用限度額は原則として本人カードの利用限度額と同じ
家族カードの利用限度額は原則として本人カードの利用限度額と同じ金額となり、本人カードの利用限度額が共有される形となります。一部のクレジットカード会社では例外的に家族カードの利用限度額を個別に設定できる場合もありますが、原則として家族カードの利用限度額を個別に設定することはできません。
個別対応が可能かはクレジットカード会社に問い合わせる必要がありますが、現在は基本的に対応してもらうことができません。
家族カードの利用限度額を個別に設定できればよいのですが、基本的に個別に利用限度額を制限できないため、何も対策をしないと本人カードの高額の利用限度額が設定されてしまいます。
本人と家族の利用金額は合計される
家族カードを作れば本人と家族がそれぞれ本人の利用限度額まで利用できるかと言えば、そうではありません。例えば、本人カードの利用限度額が50万円で、家族カードを作ると家族カードの利用限度額は50万円となりますが、2人がそれぞれ50万円の枠を使えるかというと違っていて、2人で合計100万円まで使えるということにはならないのです。
本人と家族の利用金額を合計して、本人カードの利用限度額の枠内で使用できるので、2人で50万円までしか利用できません。そのため、家族の利用金額が多くなると、本人が利用できる金額が少なくなってしまうことになります。
本人の利用限度額をその枠内で家族に使ってもらうというイメージが基本となります。
家族カードの利用は本人に請求され本人がまとめて支払う
家族カードで利用された金額は家族カードの元となる本人に請求が行われ、本人がまとめて支払うことになります。通常は金融機関の口座から引き落としになっていると考えられますが、本人の口座から、本人の利用分と家族の利用分がまとめて差し引かれることになります。
家族カードは家族の使い過ぎが心配
家族カードは家族が利用限度額の範囲内で使用することができますが、クレジットカードを利用している本人としては家族の使い過ぎが心配になってしまいます。本人の信用を基に家族カードが発行されているため、家族が家族カードを使い過ぎ、本人が支払い不能となった場合、本人の信用に傷がつきます。
家族に使い過ぎないようにとお願いしていても、何らかの事情で家族が使い過ぎてしまうことを考えられます。また、意図的に使い過ぎるのでなくても、不正使用なども心配になるかもしれません。家族カードで支払いのトラブルに巻き込まれないためには利用限度額を抑えておくことが重要になります。
本人カードの利用限度額を引き下げる
本人カードの利用限度額が大きいため、家族カードの利用限度額が大きくなってしまい、家族カードでの使い過ぎが心配になってしまう場合、家族カードの利用限度額が個別に変更できないのであれば本人カードの利用限度額を引き下げるしかありません。
本人カードの利用限度額を引き下げることで、本人カードの利用限度額に基づいて発行されている家族カードの利用限度額も引き下げられます。家族カードの利用限度額は、本人カードの利用限度額となるためです。
家族カードがあるクレジットカードをサブカードとして使う
本人カードの利用限度額を引き下げるとクレジットカードの利便性は低下します。そのため、家族カードを発行するクレジットカードとは別にメインのクレジットカードを用意して、メインのクレジットカードで本人の買い物を行い、家族カードを発行するクレジットカードはサブカードとして、本人はあまり利用しないようにするという方法が考えられます。つまり以下のように2種類のメインとサブのカードを使い分ける方法です。
- メインカード:利用限度額高めで本人のみ利用
- サブカード:利用限度額低めで家族カードを発行
まとめ
- クレジットカードの家族カードは、自分のクレジットカードの利用限度額の範囲内で家族にクレジットカードを使ってもらうことができますが、基本的に利用限度額が自分(本人)と同じ金額に設定されるため使い過ぎの心配があります。
- 家族カードの使い過ぎ防止のためには家族カードの利用限度額を抑えて低めの金額に設定しておくことが効果的ですが、基本的に家族カードの利用限度額は本人カードの利用限度額と同一とされ、個別に設定することができません。そのため、家族カードを発行しているクレジットカードで本人の利用限度額を引き下げるという方法が考えられます。