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不要なクレジットカードの利用限度額は引き下げる

記事作成日:2016年6月12日
最終更新日:2023年11月7日

不要なクレジットカードの利用限度額は引き下げる

クレジットカードのショッピングやキャッシングは利用できる金額の上限、利用限度額(利用可能額、利用枠)が定められていて、利用限度額の範囲内で利用することができます。しかし、利用限度額が多いと便利に思えるかもしれませんが、使い過ぎてしまうことがあるほか、不正利用された時に被害が大きくなってしまいます。不要なクレジットカードの利用限度額は引き下げることが重要です。

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クレジットカードの利用限度額とは

クレジットカードは際限なく利用できるわけではなく、利用できる金額、つまり利用限度額が設定されています。利用可能額や利用枠などというようにも言います。支払いが終わっていない利用分が利用限度額に達すると、クレジットカードを利用できなくなります。

ただし、利用分の支払いが終わると支払った分の利用限度額は復活します。利用した分の支払いが利用限度額に反映されるまでの時間は、ほとんどすぐに反映される場合もあれば、数日間必要な場合もあり、クレジットカードによって異なるため注意が必要です。

ショッピングやキャッシングの利用限度額が設定される

クレジットカードは通常は買い物、ショッピングに利用し、ショッピングでの利用限度額(利用可能額)が設定されます。そして通常は、ショッピングの利用限度額の内枠として分割払いやリボ払いの利用限度額(利用可能額)が設定されます。

また、クレジットカードには短期間お金を借りられて、ATMなどで引き出すことができるキャッシング機能が付くことがあります。キャッシング機能がある場合には、キャッシングにも利用限度額(利用可能額)も設定されます。

キャッシングの枠はショッピングの枠に含まれることも

ショッピングの利用限度額とキャッシングの利用限度額の関係ですが、全くの別枠ではなく、ショッピングの利用限度額の範囲内、内枠でキャッシングの利用限度額が設定される場合があります。利用しているクレジットカードの説明書や明細の利用限度額の欄で、内枠なのか別枠なのか確認できるので確認しておきましょう。

また、ショッピングやキャッシングの利用限度額とは別にクレジットカードの総利用限度額という形で上限が設定されている場合があります。クレジットカードによって異なるため、確認が必要です。

カードローンの場合はショッピングと別枠の場合も

キャッシングとカードローンは最近ではあまり大きな違いがなく、呼び方の違いという部分が大きいですが、キャッシングは短期間の借り入れで高金利、カードローンは長期間の借り入れでキャッシングよりは少しだけ金利が低め(それでも高い)というイメージになります。しかし、実態としてほとんど違いがない場合もあります。

クレジットカードにはキャッシングではなくカードローンという名称でお金を借りる機能が付くことがありますが、カードローンと名前がついている場合はカードローンの利用限度額(利用可能額)はショッピングと別枠で設定されることがあります。

家族カードは本人のカードの利用限度額の範囲内

家族カードを発行している場合は、通常は本人のクレジットカードの利用限度額の範囲内で利用でき、家族カードを作ったからその分利用できる金額が増えるということではないので注意が必要です。自分の信用の枠内で、家族に使ってもらうというイメージになります。

クレジットカードの利用限度額は信用が高いと増える

クレジットカードの利用限度額は、申込時の審査や利用状況などを踏まえて増えたり減ったりします。年収が多い、延滞などがない期間が長期間続いているなどの場合には、信用力が高まるため、利用限度額が多くなっていく傾向があります。

クレジットカードを作った時点では利用限度額はそれほど多くならないことも多いのですが、職業や年収によっては高額の利用限度額が設定される場合があります。また、カードの利用状況によっては、クレジットカード会社側が利用限度額を引き上げたり、クレジットカード会社から利用限度額を引き上げませんかという案内が来たりします。

クレジットカードの利用限度額は一時的に引き上げることもできる

クレジットカードの利用限度額は一時的に引き上げることができます。高額の買い物や海外旅行などを予定している時に、クレジットカード会社に連絡すると、利用限度額を一時的に引き上げてもらえる場合があります。

利用限度額が多いメリット

クレジットカードの利用限度額が多いと、カードでも高額の買い物ができるというメリットがあります。また、キャッシングやカードローンの場合には、急にお金が必要になった時などいざという時の備えにしておけるというメリットがあります。

利用限度額が多いデメリット

利用限度額は多ければ多いほど良い、と思えてしまうかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。

不正利用されてしまう

利用限度額が多いと不正に利用されてしまうリスクが高まります。情報漏えいなどによって自分のクレジットカード番号などが流出してしまうと、自分が知らないところでクレジットカードで買い物をされてしまったり、キャッシングでお金を引き出されてしまったりするなどを不正利用されてしまう場合があります。また、情報が漏えいに心当たりがなくても、どういう仕組みかは明らかではありませんが、自分のクレジットカード番号を使って勝手に買い物をされてしまう場合があるようです。

使う予定もないのに、必要以上に利用限度額を増やしてしまうと、不正に利用されてしまうリスクがあるため、不必要な利用限度額は引き下げておいた方が良いと考えられます。

使い過ぎてしまう

また、利用限度額が多いと自分が使い過ぎてしまう危険もあります。

買い物で使い過ぎてしまう

利用限度額が少なければ買い物をし過ぎると利用限度額を超えてしまい、レジやネットショッピングでエラーが出て買い物ができなくなり、使い過ぎてしまうことがありません。しかし、利用限度額が必要以上に多いと高額の買い物ができてしまうため、後で使い過ぎてしまったことを後悔することになります。

また、クレジットカードがあると手元にお金が無くても、欲しいものが買えてしまいます。お金が足りないとクレジットカードを当てにしてしまうのです。

支払える能力以上に使い込んでしまうと、あとで分割払いやリボ払いにしたいと考えるかもしれませんし、カードローンやキャッシングでお金を借りて返そうと思うかもしれません。

無意識に使い過ぎてしまう

自分で意識して使う以外にも、利用限度額が多いと無意識に使い込んでしまう場合があります。電子マネーのオートチャージを利用する場合やクレジットカードで公共料金など固定費を支払う場合です。

店頭での買い物やネットショッピングは自分で購入の意思決定をした自覚があり、レジでクレジットカードを出す、画面で購入をクリックするなど自分の動作がないとクレジットカードを使うことはありません。

しかし、電子マネーのオートチャージやクレジットカードでの固定費支払いは最初に手続きをすると、毎回の支払いでは自分が何かをしなくても自動的に決済が行われます。

支払いが避けられない固定費は仕方がないとも言えますが、オートチャージは使い方、支払時期などの条件次第では、自分が思った以上に使い込んでしまうということが起きます。

固定費やオートチャージの支払いが膨らんでいても、利用限度額が多いと買い物などで利用限度額に引っかかって使えなくなるということがないため、使い過ぎに気づくのが遅れてしまいます。

不必要なクレジットカードの利用限度額は下げる

クレジットカードの利用限度額は多ければ多いほど良いように思えてしまいますが、多いとリスクがあります。クレジットカードのショッピングの利用限度額だけでなく、キャッシングやカードローンの利用限度額も引き下げておきましょう。特にキャッシングやカードローンの利用限度額は使わない方が望ましいので出来ればゼロにしておきたいです。

クレジットカード会社に連絡すれば利用限度額の引き下げの手続きをすることができます。

利用限度額の目安

クレジットカードの利用限度額の目安は、多くても毎月の平均的な利用金額の3~4倍程度が目安になります。クレジットカードは利用日から締め日まで1か月から2か月程度必要になり、支払い直後に利用限度額に反映されない場合もあるため、毎月の利用金額の2倍の利用限度額しかないと利用限度額に引っかかって使えなくなることが頻発してしまいます。

そのため、毎月の利用金額の3倍は最低欲しいところですが、月によって支払金額が大きく変動するような場合は、変動に耐えられるよう4倍まで利用限度額を増やしておいた方が良い場合もあります。自動車保険料などをクレジットカードで年払いにする場合や、家具や家電製品など比較的高額な買い物をクレジットカードで行う場合など、一時点で多額の支払いがある場合には、支払い金額や支払時期を考えて、利用限度額を超えないように設定する必要があります。

まとめ

  • クレジットカードの利用限度額は、不必要に多いと使い過ぎてしまうリスクや不正利用されるリスクがあるため、必要がない利用限度額はショッピングだけでなく、カードローンやキャッシングも減額しておくことが重要です。
  • クレジットカードの利用限度額の目安は、毎月の平均的な利用金額の3~4倍程度が目安となります。毎月の支出にばらつきがある場合、一時的に大きな支出がある場合は利用限度額を超えないように考えて設定する必要があります。

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【不要なクレジットカードの利用限度額は引き下げるの記事は終わりです】

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