クレジットカードを複数持ち枚数を増やすメリットとデメリット
記事作成日:2018年2月23日
最終更新日:2022年8月30日
クレジットカードを複数持つことのメリットやデメリット、クレジットカードの枚数を増やすことのメリットやデメリットについてです。クレジットカードの枚数を増やすことで、利用するお店に合わせて一番還元率などがお得になるカードを利用できる、1枚が使えなくなった場合でも予備のカードで支払えるなどのメリットがあります。一方でクレジットカードの枚数が増えることで、毎月の支払い管理が難しくなる、不正利用や盗難・紛失などに気付きづらくなるなどのデメリットもあります。
スポンサーリンク
クレジットカードを複数持つ・枚数を増やすメリット
クレジットカードを複数持つメリット、クレジットカードの枚数を増やすメリットについてです。利用するお店に合わせてクレジットカードを変えられる、複数の国際ブランドが持てる、予備になる、ということなどがメリットとなります。
利用するお店に合わせて還元率が高いクレジットカードを使える
クレジットカードは利用するお店に応じてポイントなどの還元率が変わってくる場合があります。クレジットカードの発行元と関係が深いお店の場合には、ポイントが2倍や3倍といったように還元率が高くなるのです。クレジットカードを複数枚持つことで、利用するお店ごとに最適なクレジットカードを利用することができるのです。
国際ブランドを複数持てるため使えないということが少なくなる
クレジットカードを複数枚持つ、枚数を増やすことで、クレジットカードごとに国際ブランドの種類を変えることができます。
お店によっては、特定のブランドのクレジットカードしか使えないということがありますが、ブランドをクレジットカードごとに分けることで、お店がブランドを特定のブランドに絞っていても、クレジットカード払いができない可能性を減らすことができます。
予備のカードになる
クレジットカードの利用限度額を超えてしまった、不正利用を受けたため一時的に利用を停止している、カードを紛失してしまった、カードが盗難されてしまったというように、何らかの事情でクレジットカードが使えなくなった場合でも、複数枚クレジットカードを保有していれば、別のカードで買い物・決済を行うことが可能になります。つまり予備のカードとして活用することができます。
ただし、カードをまとめて持ち歩いていると、一緒に紛失したり、盗難されたりしてしまうことがあるため、別々に管理しないと意味が薄れてしまいます。
クレジットカードの特典を組み合わせて利用できる
クレジットカードには、クレジットカードの売りとなる何らかの特典がついている場合が多いです。付帯サービスがある、割引が受けられるなど、ポイントなどの還元率以外にも何らかのメリットがある場合があります。
クレジットカードを複数枚持つことで、クレジットカードに付帯している特典を複数利用することができます。
クレジットカードを複数持つデメリット・枚数を増やすデメリット
クレジットカードを複数持つデメリット、クレジットカードの枚数を増やすデメリットについてです。クレジットカードの支払いや物理的な管理が難しくなるということが枚数を増やすデメリットです。様々なデメリットがあるため注意が必要です。
クレジットカードの支払い管理が煩雑になる
クレジットカードをたくさん持つと、クレジットカードの支払いを管理するだけでも大変になってしまいます。月に何回もクレジットカードの支払日が訪れることになるので、利用金額はいくらか、預金口座の残高が確保されているかなどをこまめにチェックしなければいけなくなります。カードの枚数が多いと、下手をすれば使ったこと自体忘れてしまう可能性すらあります。
クレジットカードの物理的な管理が難しくなる
クレジットカードが何枚もあると物理的な管理も大変になります。財布に何枚もクレジットカードを入れて持ち歩くと財布を失くしてしまった場合に怖いです。かといって、出かけるたびに持ち歩くクレジットカードを入れ替えるのも手間がかかってしまいます。かといって持ち歩くカードを限定してしまうと複数枚カードを持つメリットが薄れてしまいかねません。
クレジットカードの不正利用・紛失に気付きづらくなる
クレジットカードの枚数が増えると、クレジットカードの不正利用や紛失に気付きづらくなります。クレジットカードの利用明細が送られてくる場合でも、枚数が増えると見落としてしまうリスクが高まります。ペーパーレスでオンラインのウェブサイト上で利用明細を確認する場合は、原則として自分から見に行かないといけないため見落としやすいといえます。
クレジットカードをたくさん持っていると、1枚位なくなってもしばらくは気づかないかもしれません。ちょっと忙しくなった時、疲れている時、悩みを抱えている時などは身の回りの細かいことにあまり目がいかなくなることがあるため、管理しなければいけないものを最小限にしておくことはリスク管理の観点から重要です。
ポイントの管理が大変になり分散して貯めづらくなる
クレジットカードを複数枚持つと、クレジットカードごとにポイントなどが貯まっていくことになるため、ポイントの管理も大変になります。また、複数枚のクレジットカードをもつと、クレジットカードの利用が各カードに分散してしまうことになるため、1枚当たりの利用額が少なくなってしまい、それぞれのポイントが貯まりづらくなってしまうことがあります。
クレジットカードを使い過ぎてしまうことがある
クレジットカードを複数枚持つと、クレジットカードを使い過ぎてしまうことがあります。クレジットカードの枚数を増やすと利用限度額の総額は増えることになりますし、利用限度額があるのであれば使いたくなってしまうことがあります。
また、複数枚持つと利用状況の管理が面倒になって、いい加減な管理をしてしまうこともあり、どのくらい使っているかということについて目を背けてしまうことがあります。クレジットカード1枚の利用金額の把握をするのと、10枚の利用金額の把握をするのでは、1枚の利用金額を把握する方が簡単で手間もかかりません。
年会費の合計金額が増えてしまうことがある
年会費無料のクレジットカードの場合は問題となりませんが、年会費が有料のクレジットカードの枚数を増やしていくと、年会費の合計金額が増えていくことになります。ゴールドカードなどでなければ、年会費が発生する場合でも年に千円程度となる場合も多く、それほど負担感はないかもしれませんが、枚数が増えて、年数が経過するとそれなりの負担額になります。
他の融資・与信に影響する懸念がある
クレジットカードの枚数を増やすと、他のクレジットカードの利用や、住宅ローンなどの融資を受ける際の与信に影響が出る可能性があります。審査基準によって扱いは異なるため一概には言えませんが、クレジットカードを実際には利用していなくても利用限度額が設定されているだけで印象が悪くなる場合もあります。利用限度額があればいつでも利用できるからです。
1人に設定できる与信には限界があるため、クレジットカードを複数枚持つと、1枚当たりの利用限度額は増やしづらくなります。
暗証番号を覚えきれない
クレジットカードを複数持つと、その分だけ暗証番号を設定することになるので暗証番号を覚えきれないというデメリットがあります。紙などにメモしておいても、メモを失くしてしまってわからなくなるリスクがあります。なお、覚えきれないからとすべて同じ暗証番号にするのは危険なのでやめておいた方が良いでしょう。
複数カードで同時にリボ払いなどを使うと毎月の支払いが増える
クレジットカードを複数枚持って、リボルビング払い(リボ払い)を複数のクレジットカードで同時に行うと、毎月のリボ払いの支払金額が増えることになります。
同じカードであれば、残高スライド方式などによってリボ払いの残高が増えても毎月の支払金額の増加は緩やかに増える傾向がある一方、カードを増やすと毎月の最低支払金額があるため、支払い総額は増える傾向があります。
具体例として20万円のリボ払いをする場合を想定します。クレジットカードAとクレジットカードBで各10万円ずつのリボ払いをした場合を想定し、AとBは共に元利均等で毎月の最低支払金額が1万円とすると、クレジットカードAで毎月1万円、クレジットカードBで毎月1万円となって、毎月の支払いは2万円となります。
一方で、クレジットカードAだけで20万円のリボ払いをした場合を想定し、Aはリボ払いの残高10万円までは毎月1万円の支払い、以降10万円増加ごとに毎月2千円支払いが増加する残高スライド方式(元利合計)と仮定します。クレジットカードAだけでリボ払いを20万円すると、毎月の支払金額は1万2千円となり、支払金額は1つのカードでリボ払いの方が少なくなります。
もちろん、毎月の支払金額(返済金額)が多い方が結果的にはリボ払いの利息(手数料)が少なくなり、完済も早くなるのですが、毎月の支払金額が多いと家計の負担が大きくなり、またリボ払いをしてしまうという悪循環に陥る可能性もあります。
まとめ
- クレジットカードを複数枚持ち、多く枚数を持つメリットには、利用するお店に合わせてクレジットカードを変えられる、複数の国際ブランドが持てる、1つのカードが何らかの事情で使えなくなっても予備のカードが使えるなどがあります。
- クレジットカードの枚数を増やすデメリットには、クレジットカードの支払いや物理的な管理が難しくなる、盗難・紛失のリスクが高まるなどがあります。