失敗しないクレジットカードの使い方

記事作成日：2015年5月16日
最終更新日：2023年12月5日

クレジットカードはお得で便利な支払い方法です。ただし、使い方を間違えると、使い過ぎてしまって支払いが苦しくなってしまうことがあります。失敗しないためのクレジットカードの使い方について説明します。特に大切なことは１回払いだけを使う、クレジットカードで支払った分のお金を支払いに備えて分けて管理するということです。

クレジットカードは後払い

注意しておかなければいけないのは、クレジットカードは一時的に支払いを待ってもらっているだけで、後払いにしているだけということです。クレジットカードで支払った場合は、買った時点ではお金を支払う必要はありませんが、後日クレジットカード会社から買い物代金を請求されます。

実際にお金を借りているわけではありませんが、借金と同じことをしているわけで、支払える額を超えて使ってしまうと返済が難しくなってしまう場合があります。

上手に使えばクレジットカードはお得

クレジットカードは借金と同じことをしている部分がありますが、一方で上手に使えばポイントなどによって得をするため、全く使わないというのはもったいないです。

クレジットカードは通常何かしらのポイントの還元、現金のキャッシュバック、支払金額の割引などがあるため、１回払いなど金利が発生しない支払い方法をしている限り、通常は現金払いよりも得になります。これは強力な節約手段になるため、積極的に利用したいところです。

しっかりと支払いが管理できればクレジットカードは家計の心強い味方にもなります。

支払いは１回払いが原則

クレジットカードには１回払い、２回払い、分割払い、ボーナス払い、リボ払いなど様々な支払方法がありますが、原則は１回払いです。主に理由は２つあります。１つめの理由は利息を発生させないということです。そして、２つめの理由は支払いの先送りに使わないということです。

高い利息

１つ目の理由について、クレジットカードは通常１回払い、ボーナス１回払いであれば利息は発生しません。２回払いも利息が発生しないことも多いですが、分割払いとして利息が発生するクレジットカードもあるため事前に確認が必要です。

３回以上の分割払いやリボ払いは、通常高い利息が発生してしまいます。クレジットカードで得をするために利用しているのに利息が発生するとお得な部分が吹き飛んでしまうため、利息が発生しないように使うために１回払いが原則です。

支払いを先送り

２つ目の理由が支払いを先送りしないということです。利息が発生しないボーナス１回払いでも、１回払いでは支払いが苦しい場合は基本的にクレジットカードで支払うべきではないと考えられます。

つまり、１回払いでなく、２回払い、分割払い、ボーナス１回払いなどを選ぶということは基本的にそうしないと支払いが苦しい、お金が足りなくなるからということになります。しかし、支払いが苦しいのであればその買物は出来る限り避けるべきです。１回払いで支払えない買物はお金が貯まるまで我慢することが原則です。

クレジットカードを借金のように使ってしまうと、支払いが難しくなってしまうことがあります。

支払いできる範囲内で使う

クレジットカードを利用する時は、自分が支払える範囲内で使うことが重要です。クレジットカードには通常利用限度額が設定されますが、利用限度額は支払いできる範囲内とは限りません。来月の支払い日までに利用限度額のお金を用意することが難しいという場合もあるはずです。

家計の状況を把握し、どのくらいの金額であれば無理なく支払えるのかを考えてクレジットカードを使うことが重要です。

ポイントを狙うための買い物は本末転倒

クレジットカードによっては一定の利用金額以上になるとポイントなどで何らかの優遇が得られる場合があります。しかし、ポイントなどの還元を狙うために、必要以上に買い物をするのは本末転倒なので避けるべきです。

固定的な費用の支払いなど支払いが逃れられないもの、今後絶対に購入するものなどは、ポイント狙いでクレジットカードの支払いを行う場合がありますが、ポイントのために何か買うものはないか考えて、買い物をするのは無駄遣いとなってしまうことがあります。

利用限度額を増やしすぎない

クレジットカードは、お金がなくても利用限度額まで使うことができます。しかし、お金がない時に利用限度額まで使ってはいけません。

利用限度額はカード会社が決めますが、普通は引き下げることができます。使い過ぎないように自分からクレジットカード会社に申し出て、必要最低限の利用限度額まで引き下げておくことも重要です。利用限度額を最小限度にとどめておくことは不正利用防止の観点からも有効です。

キャッシングは厳禁

クレジットカードには、キャッシングというサービスがついていることがあります。これは比較的少額の金額を借りることができるサービスで、短期間の借金です。支払方法は通常１回払いとなり、翌月など比較的すぐ返済することになりますが、リボ払いを選ぶことができる場合もあります。キャッシングは１回払いでもリボ払いでも通常利息がかかります。

利息がかかる借金であるため、キャッシングの利用は避けるべきです。キャッシングしなければ買えないものは、買わないようにしましょう。生活が苦しいなら家計を見直すことが重要です。

リボ払いも厳禁

クレジットカードの支払方法でリボ払い（リボルビング払い）というものがあります。リボ払いとは、利用金額に応じてあらかじめ決められた金額を毎月返済していく方法です。毎月利用金額が変わった場合でも、返済額は通常一定となるので使い過ぎやすいという問題があります。

リボ払いは利用せず、支払いは原則１回払いとすることが重要です。もし、１回払いでは支払いが難しい場合、買い物自体を控えた方がよいと考えられます。支払うことができる以上にクレジットカードを利用してはいけません。リボ払いの返済額は利用残高に応じて変化しますが基本は一定額となるため、利用残高が増えていくことに対する危機感が薄くなりやすい上、高い金利がかかります。リボ払いは厳禁です。

年会費無料が良いが還元率も考慮する

無条件、あるいは一定の条件の下で年会費が無料となるカードが多くあります。しかし、年会費無料ということはその分クレジットカード会社が儲けが少なくなるので他のことで採算をとることから、サービス内容が他のカードよりも悪くなる場合があります。

例えば、利息がかかる場合の利率が高くなるとか、付帯保険の内容が悪くなるとか、ポイントなどの還元率が低くなるというようなものです。

単純に年会費無料かどうかで選ぶのだけではなく、利用予定額と還元率、その他のサービスを総合してカードを選ぶことが重要です。

クレジットカードは増やしすぎない

クレジットカードは枚数を増やしすぎず２枚程度にとどめておく方が無難です。これは支払いの管理がしやすいということと、利用するカードを集中させてポイントなどの還元をしやすくするという狙いがあります。

クレジットカードによっては一定ポイント以上たまらないと還元できないなど、端数が無駄になってしまう場合もあります。そのため、少ないカードに利用を集中させる方がお得に使える場合があります。

お勧めは、どのような買物でもお得な還元率が高いカードと自分の生活スタイルに合ったカードの２枚持ちです。１枚だけなら、どのような買物でもお得な還元率が高いカードを選ぶと良いでしょう。ただし、１枚だけの場合、そのクレジットカードに何らかの問題があった場合、クレジットカードによる支払いができなくなるため、リスク管理の観点から２枚持っておいた方がよい場合があります。

クレジットカードは生活スタイルに合わせて選ぶ

クレジットカードは特定のお店での購入や特定の商品の購入の場合、ポイントなどの還元率が優遇される場合があり、生活スタイルによってお得なカードが違ってきます。

そのため、クレジットカードを選ぶ場合は自分がどのような場面でクレジットカードを使うのか考えてカードを選びましょう。また、よくいく店が変わるなど生活スタイルが変わったらクレジットカードも見直した方がよい場合があります。

使ったら利用金額を支払口座で分けて管理

クレジットカードを使ったら、必ず使った金額分のお金をクレジットカードの支払用として支払口座に移すなど分けて管理し、支払い用のお金を確保することが重要です。そして支払日がくるまで手を付けないようする必要があります。そうすれば、支払いが困難になるという事はありませんし、手元のお金を意識してカードを使うようになれば使い過ぎも防ぐことができます。

また、利用金額も定期的に確認しておくことが重要です。どのくらい使ったのかを意識していないと、いつの間にか使い過ぎてしまうことがあるためです。また、利用明細を定期的に確認しておくことで、不正利用に気付きやすくなるという利点もあります。

まとめ

クレジットカードを上手に使うためには、支払いができる範囲内で１回払いで使うということが重要になります。
また、クレジットカードを支払うためのお金は、クレジットカードを使った分だけ分けて管理し、支払いまでに使わないようにすることが重要です。