クレジットカードの利用明細はこまめに確認し利用金額を把握する
記事作成日:2016年10月12日
最終更新日:2022年10月9日
クレジットカードを利用して買い物をする場合には、クレジットカードの利用明細はこまめに確認して利用金額を把握することが大切です。これは、使い過ぎを防ぐということ、支払い準備をスムーズにするということ、不正利用を防ぐということの3つの点から重要です。
クレジットカードを使っていると買い物をする時点では現金を支払わないため、お金の支払いを負担しているという感覚が沸きづらいですが、いつか支払わなければいけません。いくら使っているか把握しないまま使い続けていると、使い過ぎてしまい、請求が来た時にびっくりしてしまうことがあります。また、利用状況を把握していないと支払日にお金を準備できない可能性があります。更に、利用明細をよく確認していないと、他人による不正利用があっても気付かない可能性があります。
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クレジットカードの利用金額は正確に把握できていないことがある
現金を使わないでキャッシュレスで決済できるから、財布の現金が足りないから、ポイント還元や割引を受けられるから、給料やボーナスがもうすぐで支払いの当てがあるから、など様々な理由でクレジットカードは利用されますが、クレジットカードの利用金額は正確に把握されていないことがあります。
大体このくらい使ったということは覚えている人は多いですが、実は記憶は不正確で、思っていたよりも実際の請求が多かったということがよくあります。利用金額を正確に把握してなかったり、過小評価していたり、使ったことを忘れていたりして、実際の金額よりも少ない金額しか使っていないと思い込んでいる場合があります。
利用明細の重要性
クレジットカードを使うのであれば利用明細をみて利用状況をこまめに確認しておくことが重要です。利用状況を定期的に把握していないと使い過ぎに気付かない場合があります。使い過ぎてしまうと支払日に支払うお金が足りなくなってしまうこともあります。
また、クレジットカードをよく使う人でも、請求時の金額の総額だけ確認して、個別の利用明細をよく確認しない場合があります。大体このくらい使っただろう、ということで細かく確認しない場合があるのです。しかし、利用明細は個別に1件1件確認することが重要です。なぜなら、他人の不正利用による明細が紛れ込んでいる可能性があるからです。
使い過ぎを防ぐために利用明細をこまめに確認する
クレジットカードの利用で気をつけなければいけないことの1つに使い過ぎがあります。使い過ぎは、クレジットカードを計画的に使うことで防ぐことができます。今月使っていい金額はいくらまで、今月クレジットカードを使うのはこの買い物とこの買い物だけ、というようにあらかじめ決めておくと使い過ぎをしなくて済みます。一方で、支払いに漫然とクレジットカードを使っていると使い過ぎてしまうことがあります。
使い過ぎてびっくりしてしまうことがある
クレジットカードのよくある話として、自分が思っていた以上に使い過ぎてしまっていたようで、翌月以降の請求でびっくりするような金額の請求を受けたというようなことがあります。「あれ?こんなに使ったっけ?」と焦ってしまうことがあります。自分ではそれほど使ったつもりはなくても、実際には使い過ぎていたということがあります。思ってもいないような多額の請求が来ると、支払いに困ってしまうことがあります。
利用状況をこまめに確認すると使い過ぎの防止になる
利用明細をこまめに確認して利用状況を把握することで使い過ぎを防止することができます。自分の支払い能力と比べて利用金額がどれくらいかということが分かれば、あと使っていい金額はこれくらいとイメージできるようになるからです。使った金額を定期的に確認するように習慣づけることは、使い過ぎの防止に役立ちます。利用金額が膨らんでいくのを目の当たりにすると、「ちょっと使い過ぎているかもしれない」という気持ちが出てきて、自然と利用を控えるようなこともあります。逆に利用金額を把握することから目を背けていると、歯止めがかからずに使い過ぎてしまうことがあります。
支払い準備をスムーズにするために利用明細をこまめに確認する
クレジットカードを利用して買い物をする時には現金を支払う必要がないため、クレジットカードを使うと買い物をした、お金を使ったという意識が薄い場合があります。しかし、クレジットカードはいつか支払いをしなければいけません。利用した金額を正確に把握していないと、残高不足で支払い日に支払い不能となってしまう恐れがあります。クレジットカードの利用明細をこまめに確認して利用金額を把握しておけば支払いの準備をスムーズにすることができます。
クレジットカードで利用した金額は分けておく
クレジットカードで買い物をしたら利用金額をクレジットカードの請求の支払いに充てるため別に分けておくことが大切です。クレジットカードで買い物をしても、代金をいつか支払わなければいけません。支払いの時に困らないよう利用金額を把握して、その金額を支払い用に準備しておく必要があります。
あらかじめクレジットカードを利用した時点で支払うお金を準備しておけば、請求金額が膨らんでも支払いが不能になることはありませんし、実際に手元からお金が分けられて減っていくので、使い過ぎているかどうかにも注意することができます。
巨額の請求で支払えないと借金への道が開いてしまう
借金地獄に陥る人の1つのパターンとして、クレジットカードを使い過ぎてしまって翌月の請求の時に支払うことができず、分割払いやリボ払いに変更したり、カードローンやキャッシングを借りて支払ったりすることで借金を抱えるというものがあります。
クレジットカードの使い過ぎは借金地獄への道を開くことになりかねないため、請求の時に支払うことができないほど使い過ぎないように気を付けなければいけません。また、使い過ぎていなくても計画的にお金を準備しておかないと残高不足となって支払えなくなってしまうことがあります。
支払い準備をスムーズにするためにも利用明細の確認は重要なのです。
不正利用を防ぐために利用明細を1件ずつ確認する
クレジットカードの利用で気をつけなければいけないのは他人による不正利用です。不正利用はできるだけ早く気付くことが重要です。不正利用に早く気付くことができれば、クレジットカード会社に連絡してそれ以上の利用を止めてもらうことができます。また、既に使われてしまっていても、早めに連絡すれば、請求を止めてもらえる場合もありますし、一時的に請求されてしまっても後で損害が補償される場合もあります。早期に不正利用に気付くためには利用明細をこまめに確認して利用状況を把握することが重要です。
何の落ち度がなくても不正利用される場合がある
クレジットカードの不正利用が行われる場合、フィッシングサイトにクレジットカードの情報を入力してしまったり、クレジットカードを紛失してしまったり、クレジットカードの情報を見られてしまったりするなど、何か落ち度があるというイメージがあるかもしれません。
しかし、クレジット―カード番号などは数字の組み合わせなので何の落ち度がなくても、偶然自分の番号が見知らぬ他人に勝手に使われてしまう可能性があるのです。つまり、クレジットカードの利用をどれだけ適正に行っていても、不正利用されるリスクはゼロではないのです。もちろん、自分がしらないどこかでクレジットカードの情報が漏えいしている可能性もあります。この場合も本人に落ち度はありません。
不正利用は高額とは限らない
クレジットカードの不正利用というと、10万円を超えるような高額の不正利用を思い浮かべるかもしれません。しかし、不正利用は高額とは限りません。むしろ、高額の不正利用をすると不審がられてしまう恐れがあるため、高額ではない不正利用の場合があるのです。例えば月に数千円不正利用されてしまった場合、普段の利用金額が数万円だと、総額だけ眺めていると下手をしたら不正に気付くのが遅れてしまう可能性があります。
しかし、利用明細を1件1件確認していけば、さすがに身に覚えがない支払いがあれば気付くはずです。
自分は大丈夫と思わない
クレジットカードの不正利用はニュースの中の話、自分には関係ないと思ってしまうかもしれません。しかし、クレジットカードの不正利用は身近に起きうる脅威なのです。
後で被害が補償されるとしても、不正利用をされてしまうと、一時的に請求が行われてしまったり、利用可能枠を使われてしまったり、対応に時間を割かれてしまったりと、良いことがありません。
いつ自分の身に降りかかってもおかしくないと思って日頃から気をつけておくことが大切です。
クレジットカードの利用金額を分かるようにする
クレジットカードの利用状況を確認するにはアプリやウェブで利用明細を確認することが重要です。また、アプリやメールでの通知サービスなども有効です。
アプリやウェブで利用明細をこまめに確認する
アプリやウェブの会員向けサイトを利用すればクレジットカードの利用状況・利用明細を確認することができます。支払予定日の直前に月1回確認するだけではなく、できれば、1か月に2回以上こまめに確認すると良いでしょう。確認する日・タイミングをあらかじめ決めておいて、定期的に確認する習慣をつけるのも良いでしょう。
アプリやメールでの通知サービスを利用する
クレジットカードの中には、アプリやEメールでカードが利用された時に通知してくれるサービスを行っている場合があります。もし、自分のクレジットカードで利用通知のサービスがあるのであればぜひ登録して利用できるようにしておきましょう。
利用通知が即時ではないとしても、利用時点からあまり間を置かずに通知してもらえるのであれば、利用状況の把握や不正利用の帽子に役立ちます。
カード会社からメールなどの連絡がないか確認する
クレジットカード会社からEメールなどで連絡がないかもこまめに確認することが大切です。どうせ広告だからみても仕方がないというような思い込みは避け、クレジットカード会社からの連絡は必ず確認するようにしましょう。
ただし、近年ではクレジットカード会社を装ったフィッシングメールも多く発信されるようになっており、不正利用の警告メールが来たから驚いてリンクを開くと詐欺サイトだったというような場合もあります。逆に不正利用をされてしまう恐れがあるので、不審なメールへの警戒も必要です。
自分で記録をつけるのも手間はかかるが有効
自分で記録をつけることも有効です。自分で記録することで、手間はかかりますが、利用金額に対する意識が高まります。利用した金額をスマートフォンのメモやノート・手帳などに使うたびに記録しておく、利用したらレシート等をノートに貼るか中が見える透明な袋に集めておく、といったような形です。
ただし、手間がかかるので忙しい人には向きません。性格がマメな人でないと中途半端に終わってしまい、かえって利用金額に対する意識が薄れてしまう恐れがあります。今は便利なアプリなどがあるので、自分で記録をつける必要はないと考えられます。
まとめ
- クレジットカードの利用金額を把握していなくて、翌月以降に請求が来た時に思っていたよりも多額の請求が来てびっくりすることがあります。使い過ぎから分割払いやリボ払い、カードローンやキャッシングなどを使い始めてしまうこともあるため、利用明細をこまめに確認し使い過ぎを防止し、計画的に支払い準備をすることが大切です。
- また、クレジットカードの利用明細をこまめに確認することは不正利用の防止にも繋がります。