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30代の借金の平均額・借金理由

記事作成日:2016年10月8日

30代で借金がある人の割合や30代の人の借金額の平均値や中央値、30代の人の借金理由について紹介しています。公的な借金の統計では総務省が実施している全国消費実態調査と金融広報中央委員会が実施している家計の金融行動に関する世論調査のデータがあるため、両調査を基に30代の借金のデータを紹介しますが、全国消費実態調査の数値を中心に説明します。

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30代で借金している世帯の割合

30代の人で借金がある世帯の比率についてのデータです。住宅ローンを抱える人が多くなり総世帯で見ると半数以上が何らかの借金を抱えていることになります。

全国消費実態調査による30代で借金がある人の割合

30代で借金がある人(世帯)の割合
30歳代借金あり借金なし
住宅ローン
あり
住宅ローン
なし
総世帯38.1%17.6%44.3%
単身世帯男性16.9%27.1%56.0%
女性2.0%22.2%75.8%
2人以上世帯47.6%14.9%37.5%

(注)2014年11月末時点の調査です。ここでの住宅ローンとは住宅の購入・建築・増改築、土地の購入に関する借入を広く意味しています。項目は分かりやすさの観点から、調査の表現から別の表現に言い換えているものがあります。四捨五入の関係から各項目の合計と全体の合計が一致しない場合があります。

(出典)総務省統計局「平成26年全国消費実態調査」を加工して当サイトが作成

30代の借金の有無の特徴

30代の人で借金がある世帯は総務省統計局の「平成26年全国消費実態調査」によると、総世帯で55.7%となります。30代は住宅を取得する時期なので住宅ローンを借りる人が一気に増えて、住宅ローン以外の借金と併せて半数以上の世帯が借金していることになります。

特に2人以上の世帯では住宅関連のローンを半数近くが借りています。一方で単身世帯では住宅関連のローンを借りているのは男性で約17%、女性で約2%と少なくなっています。ただし、単身世帯では住宅関連以外のローンを借りている人の割合が多く、男性で約27%、女性で約22%となっていて借金と関わり合いがある人が20代よりも増えています。

(参考)家計の金融行動に関する世論調査による30代で借金がある人の割合

30代で借金がある人(世帯)の割合
30歳代借金あり借金なし
住宅ローン
あり
住宅ローン
なし
単身世帯2.9%16.0%81.1%
2人以上世帯37.5%13.4%49.1%

(注)2015年6月から7月時点の調査です。住宅ローンの有無については、借入金有無を回答した世帯のうち借入金額が無回答だった世帯を除いた上で、住宅ローン残高について0と回答した世帯と無回答の世帯を住宅ローンがない世帯とみなして推計して作成しています。項目は分かりやすさの観点から、調査の表現から別の表現に言い換えているものがあります。四捨五入の関係から各項目の合計と全体の合計が一致しない場合があります。

(出典)金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 平成27年調査結果」、「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 平成27年調査結果」を加工して当サイトが作成

30代の借金額の平均値

30代の人の借金額の平均値のデータです。平均値だけだと極端な数値によってデータが偏る可能性があるため、一部中央値も併せて紹介しています。

全国消費実態調査による30代の借金額の平均値

30代の借金額の平均値
(世帯ベース、単位:万円)
30歳代借金額内訳
住宅住宅以外分割払い
総世帯8638211725
単身世帯男性4734381817
女性342446
2人以上世帯1,0611,0131930

(注)2014年11月末時点の調査です。ここでの住宅とは住宅の購入・建築・増改築、土地の購入に関する借入を広く意味しています。項目は分かりやすさの観点から、調査の表現から別の表現に言い換えているものがあります。分割払いとは乗用車や電化製品などの耐久所費財や衣類などを月賦(月ごとの分割払い)や年賦(年ごとの分割払い)で購入した場合の未払い残高を指しています。住宅以外には住宅の購入・建築・増改築、土地の購入、分割払い以外の借金の残高で生活資金のほか、事業の開業や運転に必要な資金の借金が含まれています。四捨五入の関係から各項目の合計と全体の合計が一致しない場合があります。

(出典)総務省統計局「平成26年全国消費実態調査」を加工して当サイトが作成

30代の借金額の特徴

30代の借金額は総世帯で約860万円となっていますが、大半の約820万円が住宅関連で残りが住宅以外の借り入れや分割払いの未払金になっています。借金が最も多いのが2人以上世帯で平均で1,060万円程度となっています。続いて単身世帯の男性で約470万円と多くなっていますが、単身世帯の女性は約30万円と少なくなっています。単身の30代の女性は、20代と同じように借金をして住宅購入をする場合は稀だと考えられます。

住宅関連以外のローンについては、2人以上世帯で分割払いの金額が他の世帯よりもやや多くなっています。一方で、単身世帯の女性は少なくなっていて、借金をしない堅めの家計運営になっているとみられます。

(参考)家計の金融行動に関する世論調査による30代の借金額の平均値

30代の借金額の平均値
(世帯ベース、単位:万円)
30歳代全体借金ありの人だけ
平均値平均値中央値
単身世帯66359100
2人以上世帯8561,7711,719

(注)2015年6月から7月時点の調査です。借金ありの人だけは借金がある人だけで集計した結果です。結果は中央値と記載がないものは全て平均値です。項目は分かりやすさの観点から、調査の表現から別の表現に言い換えているものがあります。四捨五入の関係から各項目の合計と貯蓄合計は一致しない場合があります。

(出典)金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 平成27年調査結果」、「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 平成27年調査結果」を加工して当サイトが作成

30代の借金の目的

家計の金融行動に関する世論調査による30代の人の借金の目的・理由・使い道に関するデータです。

家計の金融行動に関する世論調査による30代の借金の目的のデータ

30代の借金の目的・理由
借金の目的・理由単身世帯2人以上世帯
医療費・災害復旧1.0%0.5%
子どもの教育・結婚1.0%4.4%
住宅取得・増改築13.4%66.5%
生活費35.1%6.3%
耐久消費財購入19.6%24.8%
旅行・レジャー16.5%1.5%
金融資産投資4.1%0.0%
実物資産投資0.0%2.9%
相続税対策0.0%0.5%
その他35.1%15.0%

(注)2015年6月から7月時点の調査です。3つまでの複数回答で無回答も含まれた割合です。項目は分かりやすさの観点から、調査の表現から別の表現に言い換えているものがあります。

(出典)金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 平成27年調査結果」、「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 平成27年調査結果」を加工して当サイトが作成

30代の借金理由の特徴

30代の借金理由は単身世帯と2人以上世帯では異なっています。単身世帯で最も多いのは生活費とその他となっています。その他は交際費や遊ぶためのお金が含まれているとみられますが、日常的なお金の補填のために借金が利用されているとみられ、家計としては危険な状態であると考えられます。他には、耐久消費財購入や旅行・レジャーも多くなっています。

2人以上世帯では住宅取得など住宅のための借り入れが多く、続いて耐久消費財購入となっています。結婚や出産などで家を購入したり、自動車や家具・家電などを購入したりする人が増えるためと考えられます。

全国消費実態調査と家計の金融行動に関する世論調査の貯金データの違いについて

全国消費実態調査と家計の金融行動に関する世論調査では調査対象数や調査方法が異なっているため、必ずしも同じ結果となっていません。そのため、調査の結果については幅を持ってみる必要があります。

まとめ

  • 総務省統計局の「平成26年全国消費実態調査」によると、分割払いも含めて30代で借金があるのは総世帯のうち55.7%となります。また、30代の借金額の平均は863万円(世帯ベース)となっています。
  • 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 平成27年調査結果」、「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 平成27年調査結果」によると、30代が借金をしている理由として単身世帯では生活費という理由が多く、2人の世帯では住宅取得や自動車や家具家電など耐久消費財購入のためという理由が多くなっています。

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【30代の借金の平均額・借金理由の記事は終わりです】

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