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50代の借金の平均額・借金理由

記事作成日:2016年10月8日

50代で借金がある人の割合や50代の人の借金額の平均値や中央値、50代の人の借金理由について紹介しています。公的な借金の統計では総務省が実施している全国消費実態調査と金融広報中央委員会が実施している家計の金融行動に関する世論調査のデータがあるため、両調査を基に50代の借金のデータを紹介しますが、全国消費実態調査の数値を中心に説明します。

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50代で借金している人の割合

50代の人で借金がある世帯の比率についてのデータです。40代からは住宅ローンの返済が進むため、借金を抱えている人の比率が低下しますが約半数の世帯が何らかの借金を抱えていることになります。

全国消費実態調査による50代で借金がある人の割合

50代で借金がある人(世帯)の割合
50歳代借金あり借金なし
住宅ローン
あり
住宅ローン
なし
総世帯33.3%16.4%50.3%
単身世帯男性21.4%15.0%63.6%
女性13.6%14.1%72.3%
2人以上世帯38.9%17.1%44.0%

(注)2014年11月末時点の調査です。ここでの住宅ローンとは住宅の購入・建築・増改築、土地の購入に関する借入を広く意味しています。項目は分かりやすさの観点から、調査の表現から別の表現に言い換えているものがあります。四捨五入の関係から各項目の合計と全体の合計が一致しない場合があります。

(出典)総務省統計局「平成26年全国消費実態調査」を加工して当サイトが作成

50代の借金の有無の特徴

50代の人で借金がある世帯は総務省統計局の「平成26年全国消費実態調査」によると、総世帯で49.7%となり40代から低下します。住宅ローンの返済を終える人が出てくるため、借金している世帯の比率が低下することが背景になります。

一方で、50代では住宅ローン以外の借金を抱える世帯の割合が40代から上昇することも特徴です。2人以上の世帯や男性の単身世帯で住宅ローン以外の借金をする世帯の比率が40代と比べて多くなっていますが、生活費や子どもの教育費などで家計が苦しくなっているため借金に手を出す人が増えるとみられます。

(参考)家計の金融行動に関する世論調査による50代で借金がある人の割合

50代で借金がある人(世帯)の割合
50歳代借金あり借金なし
住宅ローン
あり
住宅ローン
なし
単身世帯7.5%16.0%76.5%
2人以上世帯41.8%12.4%45.8%

(注)2015年6月から7月時点の調査です。住宅ローンの有無については、借入金有無を回答した世帯のうち借入金額が無回答だった世帯を除いた上で、住宅ローン残高について0と回答した世帯と無回答の世帯を住宅ローンがない世帯とみなして推計して作成しています。項目は分かりやすさの観点から、調査の表現から別の表現に言い換えているものがあります。四捨五入の関係から各項目の合計と全体の合計が一致しない場合があります。

(出典)金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 平成27年調査結果」、「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 平成27年調査結果」を加工して当サイトが作成

50代の借金額の平均値

50代の人の借金額の平均値のデータです。平均値だけだと極端な数値によってデータが偏る可能性があるため、一部中央値も併せて紹介しています。

全国消費実態調査による50代の借金額の平均値

50代の借金額の平均値
(世帯ベース、単位:万円)
50歳代借金額内訳
住宅住宅以外分割払い
総世帯5004096427
単身世帯男性1971612511
女性156136127
2人以上世帯6205068134

(注)2014年11月末時点の調査です。ここでの住宅とは住宅の購入・建築・増改築、土地の購入に関する借入を広く意味しています。項目は分かりやすさの観点から、調査の表現から別の表現に言い換えているものがあります。分割払いとは乗用車や電化製品などの耐久所費財や衣類などを月賦(月ごとの分割払い)や年賦(年ごとの分割払い)で購入した場合の未払い残高を指しています。住宅以外には住宅の購入・建築・増改築、土地の購入、分割払い以外の借金の残高で生活資金のほか、事業の開業や運転に必要な資金の借金が含まれています。四捨五入の関係から各項目の合計と全体の合計が一致しない場合があります。

(出典)総務省統計局「平成26年全国消費実態調査」を加工して当サイトが作成

50代の借金額の特徴

50代の借金額は総世帯で約500万円となっていて40代と比較すると住宅ローンの返済が進むため大きく減少します。借金のうち約410万円が住宅関連で残りが住宅以外の借り入れや分割払いの未払金になっています。40代と比較すると、分割払いを除く住宅以外の借り入れが増加することが特徴です。

特に2人以上の世帯では分割払いを除いた住宅関連以外のローンが約80万円となっており、借り入れが膨らんでいます。子どもが高等学校や大学に進学する時期になり教育関連の支出が増大するため家計を圧迫しやすくなっているとみられます。

(参考)家計の金融行動に関する世論調査による50代の借金額の平均値

50代の借金額の平均値
(世帯ベース、単位:万円)
50歳代全体借金ありの人だけ
平均値平均値中央値
単身世帯176769170
2人以上世帯6841,316900

(注)2015年6月から7月時点の調査です。借金ありの人だけは借金がある人だけで集計した結果です。結果は中央値と記載がないものは全て平均値です。項目は分かりやすさの観点から、調査の表現から別の表現に言い換えているものがあります。四捨五入の関係から各項目の合計と貯蓄合計は一致しない場合があります。

(出典)金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 平成27年調査結果」、「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 平成27年調査結果」を加工して当サイトが作成

50代の借金の目的

家計の金融行動に関する世論調査による50代の人の借金の目的・理由・使い道に関するデータです。

家計の金融行動に関する世論調査による50代の借金の目的のデータ

50代の借金の目的・理由
借金の目的・理由単身世帯2人以上世帯
医療費・災害復旧6.8%1.9%
子どもの教育・結婚5.7%21.2%
住宅取得・増改築21.6%66.0%
生活費29.5%12.7%
耐久消費財購入13.6%23.3%
旅行・レジャー12.5%1.3%
金融資産投資1.1%0.3%
実物資産投資1.1%4.8%
相続税対策0.0%0.8%
その他29.5%8.0%

(注)2015年6月から7月時点の調査です。3つまでの複数回答で無回答も含まれた割合です。項目は分かりやすさの観点から、調査の表現から別の表現に言い換えているものがあります。

(出典)金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 平成27年調査結果」、「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 平成27年調査結果」を加工して当サイトが作成

50代の借金理由の特徴

50代の単身世帯の借金理由は、生活費やその他が最も多く、続いて住宅関連となっています。生活費が苦しく借金に手を出す人がいるということになります。

50代の2人以上世帯では住宅取得など住宅のための借り入れが圧倒的に多いことは40代と同じですが、耐久消費財購入や子どもの教育・結婚という理由も約2割程度あり、40代から引き続き子どもの教育費などが家計を圧迫しているとみられます。

全国消費実態調査と家計の金融行動に関する世論調査の貯金データの違いについて

全国消費実態調査と家計の金融行動に関する世論調査では調査対象数や調査方法が異なっているため、必ずしも同じ結果となっていません。そのため、調査の結果については幅を持ってみる必要があります。

まとめ

  • 総務省統計局の「平成26年全国消費実態調査」によると、分割払いも含めて50代で借金があるのは総世帯のうち49.7%となります。また、50代の借金額の平均は500万円(世帯ベース)となっています。
  • 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 平成27年調査結果」、「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 平成27年調査結果」によると、50代が借金をしている理由として単身世帯では生活費や住宅取得という理由が多く、2人の世帯では住宅取得の理由が圧倒的に多いほか、耐久消費財購入や子供の教育・結婚資金のためという理由も多くなっています。

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【50代の借金の平均額・借金理由の記事は終わりです】

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