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リボ払いと分割払いの違いや共通点と使い分け

記事作成日:2017年4月12日
最終更新日:2022年8月24日

リボ払いと分割払いの違いや共通点と使い分け

リボ払いと分割払いの違いやリボ払いと分割払いの共通点、リボ払いと分割払いの使い分け方、選び方についてです。リボ払いと分割払いは購入代金を複数回に分けて支払うということは同じですが、分割払いの方が金利は低く設定される傾向ことがあり、利息負担が軽くなりやすいという違いがあります。また分割払いは後からの変更が難しいことが逆に返済を計画通り進めることに向いている部分もあります。一方、リボ払いは支払い方法の変更や繰り上げ返済が柔軟にできる場合があることが特徴です。ただし、リボ払いと分割払いの細かい取り扱いについては会社によって金利は異なるために注意が必要です。

本稿ではリボ払いと分割払いはクレジットカードの支払い方法を想定していますが、キャッシングやカードローンでの返済方法、クレジットカードによらない分割払いなどが当てはまる場合もあります。

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リボ払い(リボルビング払い)とは

リボ払いとは、利用金額(残高)に応じてあらかじめ決められた金額を毎月返済していく方法です。残高スライド方式と呼ばれる利用残高に応じて支払い金額が変化する方式の場合、毎月の利用金額(残高)が変わった場合でも、一定の利用残高の範囲に収まっていれば、毎月の返済額・支払額(の上限)は一定となります。

クレジットカードのショッピングでリボ払いを指定できる場合があるほか、お金を借りるキャッシングサービスやカードローンではリボ払いが返済方法となることがあります。

リボ払いは、利息(手数料)が発生しますが、毎月の返済額(支払額)には元本返済額と利息(手数料)支払額が含まれることになります。元本返済額の分だけ利用残高(支払残高・債務残高)が減っていきます。

分割払いとは

分割払いとは、購入した商品・サービスの支払いを複数回に分けて支払う方法です。クレジットカードを利用して支払う場合や高額の商品・サービスを購入する場合に利用できる場合があります。割賦払いと呼ばれることもあります。

通常は分割払いを利用すると利息(分割手数料・金利手数料)の支払いが発生します。利息(分割手数料・金利手数料)は通常毎回の支払いに含めて支払うことになります。ただし、クレジットカードの2回払いは通常利息(分割手数料・金利手数料)が発生しません(例外的に発生する場合もあります)。

また、クレジットカードを利用しないで分割払いが利用できる場合、キャンペーンなどで利息(分割手数料・金利手数料)負担が発生しないことがあります。

リボ払いと分割払いの共通点や違い

リボ払いと分割払いの共通点や違いは次のようになります。ただし、以下は基本的な場合を中心的に記載しており例外もあります。

リボ払いと分割払いの共通点と違い
項目リボ払い分割払い
共通点支払は複数回
借金の一種
利息(手数料)が発生
毎回の支払金額は固定的
ボーナス時の増額払い可
あとから分割、あとからリボ
支払回数利用金額次第自分で指定
毎回の支払金額利用残高次第分割回数次第
変更可能変更困難
利息高めリボより低め
利用残高に利息購入金額に利息
繰り上げ返済全額や一部が可全額
ATMや振込振込
返済手数料はなし返済手数料があることも

(注)基本的な場合を中心に記載してあり、利用する会社等によっては上記と違う場合があることに注意が必要です。

リボ払いと分割払いの共通点

リボ払いと分割払いの共通点についてです。

一括払い(1回払い)ではなく複数回に分けて支払う

リボ払いと分割払いは1回ではなく複数回に分けて支払うことができます。そのため、1回では支払いが難しいような高額の商品・サービスでも購入することができます。支払回数を複数回にすると1回の時よりも1回あたりの支払金額は通常少なくなるからです。

借金の一種である

リボ払いと分割払いはどちらも借金の一形態であることに注意が必要です。一括(1回)で支払うのが難しいため、複数回に分けて少額で返済をするため利用されるものです。お金が足りないからお金を借りているのと同じことになっていることに注意が必要です。

利息(手数料、金利)が発生する

リボ払いと分割払いは基本的に借金なので利息(手数料)が発生します。手数料という名前の場合がありますが、実質的に借金と同じことになります。分割払いやリボ払いを利用する金額が増えるほど、利用期間が長くなるほど(分割回数が多くなるほど)利息負担が多くなります。

毎回の支払金額はある程度固定される

リボ払いと分割払いは毎回の支払金額はほぼ固定されることが特徴です。まず、分割払いは支払金額が基本的に固定されます。リボ払いは残高スライド方式の場合には、利用残高が一定の範囲内にある場合には、毎回の支払金額は固定されます。定額方式の場合は基本的に固定されます。

ボーナス時に増額して支払える場合がある

リボ払いと分割払いは利用会社によってはボーナス時の増額払いをすることができる場合があります。あらかじめ設定しておけば、ボーナス時の支払金額を増やすことができます。

あとからリボ払いと分割払いに出来る場合がある

電話やウェブサイトを通じて手続きをすることでクレジットカードの一括払い(1回払い)をあとから分割払い、あとからリボ払いに変えることができる場合があります。使い過ぎたと感じた時は後から分割払いやリボ払いに変更することで、支払い不能となることを避けられます。

リボ払いと分割払いの違い

リボ払いと分割払いの違いについてです。全体的にリボ払いは柔軟な対応が可能な一方、分割払いは最初に決めたことを守っていくというようなイメージになります。リボ払いは柔軟さが逆に借金を膨らませてしまう要因となってしまう要因となってしまうこともあるため注意が必要です。

リボ払いと分割払いの支払い回数の違い

リボ払いと分割払いの支払い回数の違いについてです。

分割払いは支払い回数が固定される

分割払いは、最初に分割回数を指定します。そのため、分割回数が支払回数になり、支払回数が固定されます。支払回数が固定されるため支払計画を立てやすいと言えます。

リボ払いは利用金額(残高)に応じて回数が変わる

リボ払いは、利用金額(残高)に応じて毎月の支払金額が変わります。高額の商品・サービスを購入すれば支払回数が多くなり、低価格の商品・サービスを購入すれば支払回数が少なくなる傾向があります。また、毎月の支払金額を多めに設定すれば支払回数が少なくなり、少なめに設定すれば支払回数が多くなります。リボ払いは返済計画が立てづらい部分があります。

リボ払いと分割払いの支払金額の違い

リボ払いと分割払いの支払金額の違いについてです。

分割払いの支払金額は利用金額と分割回数によって変わる

分割払いの毎回の支払金額は、商品・サービスの購入金額(分割払いの利用金額)と分割回数によって変わります。高額の商品・サービスを購入した場合や分割回数を少なくした場合には、毎回の支払金額は多くなります。逆に低額の商品・サービスを購入した場合や分割回数を多くした場合には、毎回の支払金額は少なくなります。

リボ払いの支払金額は利用残高によって変わる

リボ払いの毎回の支払金額は、残高スライド方式の場合には利用残高によって変わります。利用残高が一定の範囲内に収まっている場合、支払金額は固定されます。ただし、分割払いと比べると毎回の支払金額は少額に抑えやすくなっています。

リボ払いと分割払いの支払金額を変えられるかの違い

リボ払いと分割払いの支払金額を変えられるかの違いについてです。リボ払いは支払い金額(支払いコース)を後で変更できる場合があり柔軟に対応できる場合があります。

分割払いは後から支払金額は固定で基本的に変えられない

分割払いは、最初に分割回数を指定しますが、支払いが始まると支払回数の変更は基本的にできなくなります。3回払いを指定したけれど負担が重かったからもうちょっと回数を増やしたいと言った事が出来ないのです。ただし、全額を一括して返済する繰り上げ返済のような変更ができることがあります。

リボ払いは後から支払金額を変更できることがある

リボ払いは、利用残高に応じて毎月の支払金額が決められていますが、いくつか支払金額のコースが用意されていることがあります。そのため、支払いが苦しくなったり、楽になったりして支払金額を変更したいと思った場合には柔軟に支払金額を変更できることがあり、返済ペースを調整しやすくなっています。

リボ払いと分割払いの利息の利率(金利)の違い

リボ払いと分割払いの利息の利率(金利)の違いについてです。利用する会社によって大きく異なる部分ですが、リボ払いは金利が高めで、分割払いは金利が相対的に低めです。ただし分割払いの絶対的な金利水準は決して低いものではないことが多いです。

分割払いの利息の利率(金利)は相対的に低め

分割払いの利息の利率(金利)はリボ払いに比べると相対的に低めになっています。よく利用されるクレジットカードの場合にはおおむね年率12~15%の範囲に収まっていることが多いようです。リボ払いと比較すると利息負担が少ない傾向があります。ただし絶対的な金利水準は低いというよりは高いと言えます。

リボ払いの利息の利率(金利)は相対的に低め

リボ払いの利息の利率(金利)は分割払いに比べると相対的に高めになっています。よく利用されるクレジットカードの場合やリボ払いが適用されることが多いカードローンではおおむね年率14~18%の範囲に収まっていることが多いようです。

リボ払いと分割払いの利息の発生対象の違い

リボ払いと分割払いの利息の発生対象の違いについてです。リボ払いはその都度残高に対して利息を計算しますが、分割払いは基本的に最初の時点の購入金額に対して利息を計算します。

分割払いは最初の購入金額に対して利息(手数料)が発生する

分割払いは、購入時点で支払回数を決めると毎回の支払金額が確定します。最初に商品・サービスの購入代金から利息(手数料)を計算して、毎回の支払金額を確定させるので、利息(手数料)は購入代金に対して計算されます。

リボ払いは残高に対して利息(手数料)が発生する

リボ払いは、毎回の支払いの際に利用残高に対する利息(手数料)が計算されます。つまりその時々の残高に対して利息(手数料)が発生します。毎回の支払金額を増減させたり、繰り上げ返済をしたりすることで、利息の発生を多少調整できます。

リボ払いと分割払いの繰り上げ返済方法の違い

リボ払いと分割払いの繰り上げ返済方法の違いについてです。リボ払いは柔軟な返済が可能な傾向があります。

分割払いは全額の一括繰り上げ返済が基本

分割払いの繰り上げ返済の場合、クレジットカード会社などに連絡をして繰り上げ返済を伝えて全額を一括返済することが基本となります。一部繰り上げ返済は一般的ではありません。ただし、会社によって対応が違います。

リボ払いは一部繰り上げ返済ができる場合も

リボ払いの繰り上げ返済の場合、全額繰り上げ返済だけでなく、一部繰り上げ返済をできることがあります。また、ATMで繰り上げ返済が可能な場合があります。

リボ払いと分割払いの繰り上げ返済手数料の違い

リボ払いと分割払いの繰り上げ返済手数料の違いについてです。リボ払いは基本的に特別な手数料は発生しない一方、分割払いは確認が必要な場合があります。

分割払いは繰り上げ返済手数料が必要な場合も

分割払いの繰り上げ返済の場合、繰り上げ返済のための手数料が発生する場合があるため確認が必要です。会社によって対応が異なるため注意が必用です。

リボ払いは繰り上げ返済手数料が基本的に不要

リボ払いの繰り上げ返済の場合、繰り上げ返済のために特別な手数料が発生することは通常ありません。ただし、会社によって対応は異なりますので確認が必要です。

リボ払いと分割払いの使い分け

リボ払いと分割払いはどちらも借金であることには変わりがなく基本的には利用を避けるべきです。1回でまとめて代金を支払えないような場合には基本的に商品・サービスの購入を見送るべきです。しかし、どうしてもやむを得ず使うという場合には、金利や支払い方法を考えてリボ払いか分割払いを選択します。

金利

リボ払いと分割払いでは通常分割払いの方が金利は低く利息負担が軽い傾向があります。そのため、利息負担を考えるのであれば、分割払いを選んだ方が良いでしょう。

支払い方法

分割払いで分割回数を指定すると毎回の支払金額は固定されるため、計画的な返済ができます。一方でリボ払いは毎回の支払代金を増減することができる場合があるほか、ATMから簡単に繰り上げ返済ができる場合があります。計画的に返済したい場合は分割払い、月々の家計の状況に応じて柔軟に一部繰り上げ返済などをしたいような場合はリボ払いとの相性が良くなります。

まとめ

  • リボ払いと分割払いは商品・サービスの購入代金を複数回に分けて支払うことができるということは共通していますが、リボ払いは通常利用残高に応じて毎回の支払代金が変わる一方で、分割払いは指定した分割回数によって毎回の支払代金が変わる一方という違いがあり、金利はリボ払いの方がやや高い傾向があります。
  • リボ払いも分割払いも借金であることに変わりはないためなるべく利用は避けた方が良いというのが前提ですが、リボ払いは支払い方法の変更や繰り上げ返済で柔軟性がある一方、分割払いは後からの変更が難しい分、当初の計画通り返済を行わざるを得ず、計画通りの返済を進めやすいという特徴があります。また、分割払いは絶対的な金利水準は高いものの、相対的にリボ払いよりも金利が低い傾向があることも特徴です。

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【リボ払いと分割払いの違いや共通点と使い分けの記事は終わりです】

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