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住宅ローンで借りられる金額が無理なく返済できる金額とは限らない

記事作成日:2015年7月22日
最終更新日:2022年8月3日

住宅ローンで借りられる金額が無理なく返済できる金額とは限らない

金融機関で住宅ローンの審査を行った場合に提示される融資可能額は、無理なく返済していける金額とは限りません。「審査が通った=無理のない返済ができる」とは限らず、借りられる金額は借りていい金額とは限りません。借りられる額ぎりぎりまで住宅ローンを借りてしまうと家計の収入が減るなど状況が変化した時や、金利が上昇した時に苦しくなる可能性があります。

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返済比率30%~40%は家計を圧迫

住宅ローンの審査では年収によって年収に対する返済比率が30%か35%まで融資可能としている場合があります。借りる人の状況によっては40%まで融資をする場合があります。

金融機関の住宅ローンの審査は実際の借入金利よりもかなり高い審査金利で行うため、実際に返済していくと多少の余裕があるようにはなっていることが多いのですが、それでも限界まで借りてしまうと、負担感が大きい住宅ローンになってしまっていることがあります。

また、返済比率は年収に対するものであって、手取りに対するものではないため、数字ほどはゆとりがあるようには思えないかもしれません。

家計の状況は変化する

借り入れ当初は無理なく返せると思っていても家計を取り巻く状況は常に変化していきます。もし子供が生まれる前から本格的に学費がかかる前の間に住宅を購入した場合、思っていた以上に家計での教育費の負担が大きくなってしまい、住宅ローンの返済負担をとても重く感じるようになってしまうことがあります。

支出が増えるのに伴って、収入も増えていけばいいのですが、日本では賃金が上がりづらい状況が続いているほか、世の中が不景気になったり、勤めている会社の経営が傾いて給料が減ったりした場合には返済計画が狂ってしまう可能性があります。

借りられるぎりぎりの額まで借りていると、ちょっとした家計を取り巻く状況の変化で、生活が苦しくなってしまう可能性があります。

金利は将来上昇する可能性がある

借り入れ当初は無理がなく返していけると思っていたとしても、金利が上昇した場合は返済が厳しくなってしまう可能性があります。

全期間固定金利でない限り、住宅ローンに葉常に金利上昇リスクがつきまといます。借入額が多くなるほど金利上昇の影響を大きく受けるため、限界まで借りてしまっていると、金利上昇によって返済額が増えやすくなってしまいます。

無理のない住宅ローンの返済額に抑えるために気を付けること

住宅ローンを無理なく返済していくために、住宅ローンを借りる前に考えておきたいことについてです。

手取り年収で返済額をイメージする

家計への負担感を考える場合は収入の額面金額だけではなく、手取り年収でも住宅ローン返済額の負担感がどのくらいになるかを計算してみましょう。

返済額以外に発生する費用を考慮する

また、住宅ローンの返済額だけで考えるのではなく、固定資産税・都市計画税(12で割って毎月の負担額にした金額を算出)、管理費や修繕積立金(マンションの場合、戸建ての場合は修繕費の予想)など他に発生する費用の負担も考慮して、住宅関連支出の総額で負担感を考えるようにしましょう。

手取りで3割以内の負担が理想

ローン返済を含む住宅関連の支出が手取り年収の3割を超えると負担感が出てきて、4割を超えていると生活が圧迫されやすくなります。収入の半分近くが住宅ローンの返済や固定資産税・都市計画税、管理費や修繕積立金に消えてしまっている状況は、ちょっとした状況の変化で追い込まれてしまう可能性があります。

金利が上がっても耐えられるか考える

住宅ローンを借りる場合には必ず金利が上昇しても耐えられるかどうか考えましょう。将来の金利上昇幅を予測することは難しいですが、少なくとも年率で2~3%金利が上がっても大丈夫かチェックしておきましょう。もちろんそれ以上金利が上がる可能性もあります。なお、全期間固定金利にするという手もありますが、その分借入金利の水準が上がってしまうため、損得勘定は難しいと言えます。

購入物件は背伸びをせず、無理なら諦めも肝心

一生に一度の買い物だからと奮発したくなる気持ちは誰もが持ちますが、住宅ローンの返済で苦しむ人生が耐え難いことも事実です。一度きりの人生の貴重な時間の多くを住宅ローンの負担で悩むことになったらそれこそ問題です。

購入物件は背伸びをしないことが大切です。住宅ローン返済に不安を感じるのであれば、購入予算を必ず見直しましょう。住む地域を見直したり、広さを見直したり、中古を検討対象にしたり、物件価格を下げることを考えましょう。

折角良い物件に巡り合えたのだから少し無理をしてでも購入したいと考えてしまうかもしれません。しかし、住宅ローンの返済負担で不安を感じるならば無理をせず諦めることも大切です。

まとめ

  • 住宅ローンで借りられる金額は無理のない返済ができる借入金額とは限りません。
  • 借りられる額ぎりぎりまで借りてしまうと、家計の状況の変化や金利上昇で返済が厳しくなる可能性があります。

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【住宅ローンで借りられる金額が無理なく返済できる金額とは限らないの記事は終わりです】

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