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住宅ローンを借りないで現金で家を買うメリットとデメリット

記事作成日:2019年1月29日
最終更新日:2022年8月5日

住宅ローンを借りないで現金で家を買うメリットとデメリット

住宅ローンを借りないで現金で家を買うメリットとデメリットについてです。家を買うためであっても、何となく住宅ローンを借りるのは抵抗がある、住宅ローンを借りたくないという考えの人も少なくないはずですが、現金での購入を考える場合、お金が貯まるまで家を買うことができず、時間がかかってしまいます。また、低い金利の融資を受ける機会を逃してしまうという側面もあります。

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住宅ローンを借りないで現金で家を買うメリット

住宅ローンを借りないで現金で家を買えば、住宅ローンの利息の支払いをする必要がありませんし、抵当権もつかないため引っ越しをしたくなったら比較的容易に自宅を売却することができます。

住宅ローンの利息を支払わなくて済む

住宅ローンを借りないで現金で家を買えば住宅ローンの利息を支払う必要がなくなります。住宅ローンなどの借金をすると利息が発生し、その分だけ自分が自由に使えるお金が減ってしまいますが、住宅ローンを借りなければ、金融機関に利息を支払うことがなくなり、その分だけ自分が自由にお金を使うことができます。

特に、金利が高く、借入金利が高い時は利息負担が重くなるため、利息がない方がありがたいのです。

住宅ローンの抵当権が付かないため売却しやすい

住宅ローンを借りないで現金で家を買う場合には、住宅ローンを債務とする抵当権が設定されないため、売却時に住宅ローンが残らないかどうかを気にする必要がなく、売却しやすくなります。

住宅ローンを借りる場合は、売却によって住宅ローンが完済でき、抵当権が抹消できることが基本となりますが、住宅ローンを借りなければ抵当権を気にする必要がありません。

住宅ローンの返済に追われなくて済む

住宅ローンを借りると住宅ローンの返済に追われることになります。仮に住宅ローンを借りなくても現金で買えるほどの資金があったとしても、毎月返済をしていくということは何かと面倒なものです。支払い用の口座にはお金を入れておかなければいけません。

しかし、住宅ローンを借りないのであれば、住宅ローンとかかわりのない人生を送ることができます。

住宅ローンを借りる手続きをしなくて済む

住宅ローンを利用しないのであれば、住宅ローンの手続きをすることなく、家を買うことができます。住宅ローンを借りるためには様々な書類を用意しなければいけませんし、手続きは何かと面倒です。住宅ローンは申し込んでから審査結果が出るまでに時間がかかりますし、住宅ローンを借りるための事務手数料や保証料、印紙代なども発生します。

住宅ローンを借りなければ、借りる手続きに伴う負担がなくなるのです。

住宅ローンを借りないで現金で家を買うデメリット

住宅ローンを借りないで現金で家を買う場合、お金が貯まるまで家を買うことができません。親の援助を受けられる場合などは問題ないのですが、ゼロから自分でお金を貯める場合は利息がかからなくなる代わりに時間がかかります。また、低金利の融資を受ける機会を逃してしまうということも見逃せないデメリットです。

お金が貯まるまで家を買えない

住宅ローンを借りたくないという時は現金が貯まるまで家を買うのを待たなければいけません。あるいは両親などから贈与を受けるなどして資金の準備をしなければいけません。

お金がなくても将来からお金を前借りして家が買えることが住宅ローンの大きなメリットですが、住宅ローンを利用しない場合には家を買うまで時間がかかってしまうことがあるのです。

低金利の融資を受ける機会を逃してしまう

住宅ローンは家を担保にとれること、借入残高が大きいため金利が低くてもある程度の利息が得られることなどから他の借金と比べて借入金利が極めて低く設定されています。住宅購入以外の名目で融資を受けると少し金利が高くなりますが、住宅ローンであれば低金利の融資を受けることが可能なのです。

仮に手元に家を買えるだけの現金がある場合でも、敢えて住宅ローンを借りて家を購入し、手元の現金を別の用途に使えば、自宅のために住宅ローンを借りていますが、実質的に他のことにお金を活用するために低金利で融資を受けているのと同じ効果が得られるのです。家の他にもお金の使いみちがあり、住宅ローンの金利が低い場合には、住宅ローンを低金利の融資と考えてみるのも一案です。

手元のお金を失ってしまう

住宅ローンを借りないで自宅を購入する場合、準備したお金をまとめて支払うことになるので、支払った分だけお金がなくなります。残りのお金が少なくなれば、急にお金が必要になった時に困るかもしれません。

住宅ローンを借りていれば分割で少しずつ支払っていけばいいのである程度お金を手元に残しながら家を買うことができます。しかし、住宅ローンを借りない場合はお金が急に無くなるので、その後の資金計画をしっかりと持っておかないと重要なライフイベントの時にお金が足りないということになりかねません。

住宅ローン控除を利用できない

住宅ローンを借りないで現金で家を買う場合、住宅ローン控除の制度を利用できないため、場合によっては損をすることがあります。住宅ローンを借りて支払う利息よりも住宅ローン控除によって戻る税金の方が多くなる場合があるからです。

現金で購入するよりも、住宅ローン控除の適用を受けられる間だけ住宅ローンを借りて、その後繰り上げ返済で完済してしまう方が得をする場合があるのです。

団体信用生命保険が使えない

住宅ローンを借りないで現金で家を買う場合には、住宅ローンを借りる時に契約することが多い団体信用生命保険を利用することがなくなります。

購入者の身に何かあった場合、住宅ローンを借りて団体信用生命保険を利用していれば、住宅ローン債務がなくなり、家も残ります。そのため、住宅ローンを借りてまだ支払っていなかった分のお金は浮くことになります。一方、現金で購入していた場合、家は残りますが、支払った家のお金は返ってきません。

まとめ

  • 住宅ローンを借りないで現金で家を買うことのメリットは、住宅ローンの利息を支払わなくて済むことや、抵当権が設定されないため自宅の売却が容易になることなどがあります。
  • 一方で、お金が貯まるまで家を買えないため時間がかかってしまうこと、住宅ローン控除を利用できないこと、支払いによって手元の現金がなくなること、低金利の融資を受ける機会を逃すことなどがデメリットとなります。

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【住宅ローンを借りないで現金で家を買うメリットとデメリットの記事は終わりです】

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