住宅ローンの繰り上げ返済のメリット
記事作成日:2016年3月11日
最終更新日:2022年7月27日
住宅ローンの繰り上げ返済にはメリットとデメリットがあります。住宅ローンの繰り上げ返済のメリットには、将来の利息負担を減らせるということや金利上昇によるリスクを軽減できるということがあります。また、住宅ローンが減ることで精神的に少し楽になるというメリットも見逃せません。借金は基本的には少ない方が良いのです。
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住宅ローンの繰り上げ返済のメリット
住宅ローンの繰り上げ返済のメリットについてです。
利息の支払い総額を減らせる
全額を繰り上げ返済する場合でも一部を繰り上げ返済する場合でも、繰り上げ返済をしない場合と比べると利息の支払い総額を減らすことができます。返済した部分には返済してからは利息がかからないからです。
全額繰り上げ返済の場合は、返済以降利息がかかることはありませんし、一部繰り上げ返済も返済金額に応じて将来の利息を減らすことができます。一部繰り上げ返済には、支払期間を短縮する方式と、毎月の返済額を減額する方式があり、利息削減効果が大きいのは支払い期間を短縮する方式ですが、どちらの方式でも通常支払い総額は減ります。ただし、金利動向によっては、金利上昇によって繰り上げ返済の効果が打ち消されてしまう場合があります。
金利上昇リスクを避けられる
住宅ローンの全期間が完全な固定金利となっている場合は別ですが、固定金利でも一定の期間だけの場合と変動金利の場合には金利が上昇した場合には、将来の利息負担額が増加してしまうリスクがあります。
全額繰り上げ返済の場合は、完済なので住宅ローンの金利上昇リスクは無くなりますし、一部繰り上げ返済の場合でも繰り上げた返済分の金利上昇リスクは避けることができます。
延滞や返済不能となるリスクを減らせる
借金を抱えていると何かの拍子で意図せず延滞をしてしまったり、返済不能に陥ってしまったりする可能性があります。例えば、返済用口座に入金を忘れてしまったり、別にお金が必要になってしまって返済用のお金を使ってしまったりといったようなことがあります。
全額繰り上げ返済をすれば住宅ローンの借金は無くなるので、延滞や返済不能となるリスクを減らせます。一部繰り上げ返済でも、返済額か返済期間が減るので、延滞などのリスクを少しだけ軽減できます。
不動産の担保価値が回復する
住宅ローンの全額繰り上げ返済を行うと、住宅ローンが完済となります。住宅ローンを借りる時には、通常購入する不動産、つまり土地や建物に抵当権を設定しますが、完済すると債務がなくなるため、抵当権も消滅することになります。そのため、不動産を担保に出して別の融資を受けることも可能となります。
また、一部繰り上げ返済でも、住宅ローンの残高が減少するため、理屈としては返済した分だけ担保の価値が回復することになります。一部繰り上げ返済によって住宅ローンの残高が不動産の価値を大幅に下回れば、住宅ローンの抵当権を第1順位とすると、第2順位の抵当権を設定することができる場合もあります。
精神的に楽になる
住宅ローンも借金です。借金を抱えているとやはり気持ちとしては少し重くなってしまいます。全額繰り上げ返済をすれば借金がなくなるので精神的に楽になります。巨額の住宅ローンを完済すれば、気持ちとしては相当楽になるはずです。一部繰り上げ返済でも、少し気持ちが軽くなります。
まとめ
- 住宅ローンの繰り上げ返済を行うメリットは、将来の利息の支払いの負担を減らせるということや金利上昇リスクを避けることができるということがあります。
- 他にも住宅ローンを繰り上げ返済すると、精神的に楽になるということもあります。