借金ありでも住宅ローンを借りられるけどやめたほうがいい
記事作成日:2016年9月12日
最終更新日:2022年7月14日
カードローンやキャッシング、クレジットカードの分割払いやリボ払い、自動車ローンなど他の借金がある場合でも、条件次第では住宅ローンを借りることはできます。金融機関が計算する毎月の返済比率が一定の範囲内に収まれば審査で通る可能性があります。しかし、他の借金がある場合には、住宅ローンを借りるのはやめて、まず先に今ある借金の完済を目指した方が良い場合があります。
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借金があっても住宅ローンは借りられる
借金があっても住宅ローンを借りることは可能です。他の借り入れと住宅ローンの毎月の返済金額が、一定の返済比率に収まっていれば、審査は通る場合があります。
ただし、毎月の返済金額は実際の返済金額ではなく、金融機関が決めたルールに従って計算した返済金額です。自動車ローン、カードローン、キャッシング、クレジットカードの分割払いやリボ払いなどがある場合には、金融機関が決めたルールに基づいて返済比率が計算されることになります。
金融機関によっては返済比率の計算に含める借金の範囲が異なるので、ある金融機関では審査に落ちた場合でも、別の金融機関では審査に通ることもあります。
他の条件・属性が良いほど審査に通りやすい
借金がある場合でも、返済比率のほかに、収入が多い、大企業や公務員など勤務先の属性が良い、勤続年数が長い、定年退職前に完済できるなど他の条件・属性が良いと審査にとおりやすくなります。
既存の借金があると、住宅ローンの審査は厳しくなりますが、全くダメということはありません。金融機関も住宅ローンを返済できる人には住宅ローンを借りて欲しいのです。借りてくれないと利益を得ることができないのです。
条件から外れていても担当者の後押しで融資可能となる場合も
住宅ローンは個人向けの金融商品なので、基本的に画一的・機械的な処理が行われ、一定の条件に当てはまれば融資可能、当てはまらなければ融資謝絶となることが多いですが、金融機関の担当者の努力次第では当落ライン上の案件であれば通ってしまう場合があります。
金融機関によっては住宅ローン残高を積極的に増やしたい、担当者によっては何とか実績を積み上げたいということがあり、担当者が上司や審査部門を説得することで、融資可能かどうかの境界線上の微妙な案件であれば、審査に通ることがあるのです。
融資実行までに完済や解約を求められる場合も
借金があることで金融機関が求めている返済比率などの条件に当てはまらない場合でも、完済や解約をすることで融資可能と言われることがあります。これは事実上借金がない状態と同じなのですが、融資までに借金を返して、借金が無くなっていれば融資をするよということです。
もし、住宅ローンを借りることをきっかけに、今の借金を一気に完済できるほど頑張れるのであれば住宅ローンを借りても良いでしょう。ただし、借りた後に借金をしなくても良いように家計の収支が改善していることが必要です。
消費者金融からの借り入れは心証が悪いことも
消費者金融からの借り入れがある場合は、金融機関の心証が悪くなる場合が多いようです。自動車ローン、銀行系のカードローン、クレジットカードの分割払いならば、審査にそれほど影響はありませんが、消費者金融からの借り入れは金融機関にとって大きな減点要素になっている場合もあります。
消費者金融からの金利は高いことが多く、利息の負担が大きいことからもできるだけ先に返済しておいた方が良いでしょう。もし返済のめどが立たないなら住宅ローンを借りるどころの話ではない場合もあります。
借金があっても借りられるけどやめたほうがいい
他の借金があっても住宅ローンを借りることはできますが、借金があるうちは住宅ローンを借りるのはやめた方がいいです。特に返済比率の条件がギリギリの場合、担当者が特殊な稟議を作って可決するような場合はなおさら考え直した方が良いでしょう。
金融機関が融資することを躊躇するような状態であれば、まずは借金を返済することを優先すべきです。カードローンやキャッシング、クレジットカードの分割払いやリボ払いなど他の借金を抱えたまま、住宅ローンの返済が始まると借金返済が行き詰まる可能性が高いからです。
住宅を購入すると関連費用の負担も増える
住宅ローンの返済額が今の家賃より低いからという理由で住宅ローンを借りて住宅購入に踏み切る場合がありますが、住宅を購入すると住宅ローンの返済以外にも住宅関連の負担が発生することに注意が必要です。
マンションであれば、管理費や修繕積立金の負担が発生します。自動車を持っていれば駐車場を借りる必要があります。戸建ての場合でも修繕はある程度必要になります。
マンション・戸建てに共通して固定資産税を負担する必要が出てきますし、火災保険や地震保険に加入することで保険料の負担が発生します。
今の家賃よりも住宅ローンの返済額が安いという理由だけで住宅を購入してはいけません。関連する費用もすべて含めて、家計が破綻しないか慎重に考える必要があります。
まとめ
- カードローン、キャッシング、クレジットカードの分割払いやリボ払い、自動車ローンなど既存の借り入れ借金があっても、返済比率など金融機関が定める条件を満たせば、住宅ローンを借りることは可能です。
- しかし、借金がある場合には住宅ローンを借りるよりも、今ある借金を完済することを優先した方が良い場合があります。借金があると住宅ローンの返済も難しくなりますし、生活にゆとりもなくなります。