ブライダルローンのメリット・デメリットと注意点
記事作成日:2016年7月6日
最終更新日:2022年6月29日
ブライダルローン(結婚ローン)とは結婚式・披露宴などの費用を支払うために使うことができるローンです。お金が足りないけど結婚式・披露宴をしたいという場合に利用されます。しかし、結婚早々借金を作ることになるため、ブライダルローンを借りる前に結婚式・披露宴の費用を抑えられないか、お金を何とか用意できないか考えるべきです。
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ブライダルローンとは
ブライダルローン(結婚ローン)の特徴についてです。
ブライダルローンの使いみち
ブライダルローン(結婚ローン)とは、結婚式・披露宴の費用などに使うお金を借りるローンです。資金の使い道はローンによって異なりますが、結婚式の費用を基本として、新婚旅行や婚約指輪・結婚指輪などにも利用できる場合があります。
ブライダルローンはどこで借りるの?
ブライダルローンは金融機関が結婚ローン・ブライダルローンとして取り扱っている場合があります。通常の融資と同じように審査があります。また、信販系の会社がブライダルローンを取り扱っている場合があります。
ブライダルローン(結婚ローン)のメリット
お金が無くても結婚式・披露宴を挙げられるということがブライダルローンのメリットです。
お金が無くても結婚式・披露宴を挙げられる
ブライダルローンを利用すれば手元に十分なお金が無くても結婚式を挙げることができます。お金が貯まるのを待つ必要がありません。
豪華な結婚式・披露宴を挙げられる
ブライダルローンを利用すれば自分たちが望む通りの豪華な結婚式を挙げることができます。結婚式で我慢や妥協をあまりしなくても良くなります。
両親などに援助を求めなくても済む
ブライダルローンを利用すれば両親などの資金援助がなくても結婚式ができます。両親にお金が無い場合や、借りを作りたくないと考える場合には助かるかもしれません。
手元のお金を払わずに残せる
ブライダルローンを利用すると手元のお金を支払わずに残しておけます。つまり、手元にお金があっても結婚式費用には回さずにとっておき、ブライダルローンで借りたお金で結婚式の費用を支払うということです。実質的に新生活の費用を借りることができると考えることもできます。
ブライダルローン(結婚ローン)のデメリット
ブライダルローン(結婚ローン)のデメリットについてです。ブライダルローンは借金であるということです。
新婚早々借金を抱え込むことになる
ブライダルローンは借金です。新婚早々借金を抱え込むことになります。結婚したばかりなのに借金をしてしまってよいのでしょうか。毎月の返済の負担が家計にのしかかることになります。また、気持ちの面で良いものではありません。
利息が発生する
ブライダルローンは借金です。借りれば利息が発生します。ブライダルローンを借りなければ払う必要がなかった費用です。
結婚生活が上手くいかなかった場合にもめる
仮に結婚生活が上手くいかずに離婚を考えることになった場合、借金があると負担を巡ってもめる可能性があります。
ブライダルローンの利用が想定される場合
ブライダルローンは、お金が足りないけどどうしても結婚式・披露宴をしたいという場合に利用されます。お金が無い状態で結婚式・披露宴を挙げたい場合か、結婚式・披露宴の予算が高く貯金やご祝儀で賄えない場合か、結婚式・披露宴の費用が前払い(先払い)の場合などが考えられます。
貯金がないけど結婚式・披露宴がしたい
貯金はないけど結婚式・披露宴がしたいという場合には、ブライダルローンを選択肢として検討する場合があります。
ただし、貯金がなければ本来は貯まるまで待つか、ご祝儀の範囲内で賄えるような結婚式・披露宴にするか、結婚式・披露宴を挙げないか簡素化するなどの対応も検討すべきです。
どうしても自分が望む結婚式・披露宴にしたい
どうしても自分好みの結婚式・披露宴をしたい、両親に素敵な結婚式・披露宴を見せてあげたい、一生に一度のイベントだから妥協したくないなど結婚式・披露宴に対してこだわりがあると、費用面での妥協をしたくないと考えることがあります。しかし、予算が足りないのでブライダルローンを借りて希望通りの結婚式・披露宴をしようとする場合があります。
ただし、お金が無いのに結婚式・披露宴で贅沢をするのは望ましい事ではありません。
妊娠で急に結婚することになった
妊娠が発覚したため思っていたよりも早く結婚することになる場合があります。そのため、結婚式・披露宴もすぐに挙げようということになるのですが、急な結婚であれば貯蓄がない場合もあります。急いで結婚式・披露宴をしたいという場合もブライダルローンを検討する場合があります。
ただし、入籍を先にするなどすれば結婚式・披露宴の時期は調整できるので、借金をしてまで挙式すべきか冷静になるべきです。
両親や親族の健康状態から急いで結婚したい
両親や親族が重病を抱えている、余命が短いとみられているなどの事情で、結婚式・披露宴に来られなくなる前に急いで結婚したいという場合があります。特に祖父母が高齢で健康状態が良くない場合に、急いで結婚したいという場合があります。貯金が貯まるのを待っていられないので、ブライダルローンを考える場合があります。
もし、両親や親族の都合で挙式を急ぐ場合にお金が無いのであれば、両親や親族から資金援助が得られないか相談することも検討しましょう。
費用が前払いでご祝儀が回せない
結婚式・披露宴の費用の支払時期はとても重要ですが、結婚式場が前払い(先払い)しか受け付けてくれない場合はつなぎとしてブライダルローンを利用するのはありかもしれません。結婚式後にご祝儀と貯蓄を合わせてブライダルローンがすぐに完済できるのであれば、多くない利息の負担で済むため、利用する価値があるかもしれません。
新婚早々借金を抱える問題点
ブライダルローンを借りるということは新婚早々借金を抱えるということです。しかし、本当に新婚早々借金を負ってしまってよいのか、冷静に考える必要があります。
元本と利息の返済で支出が増える
新婚時は夫婦の収入が十分でない場合もあります。新婚生活早々からブライダルローンの返済が家計の負担となってしまい、新婚生活が始まってから後悔してしまう可能性があります。借金はいつか返さなければいけないお金であるということを忘れてはいけません。結婚してから返していかなければいけないのです。
結婚はゴールではない
結婚は新婚の2人の生活のスタートであってゴールではありません。新生活の始まりから結婚式に多額のお金を使ってしまってよいのでしょうか?結婚をしてからも新婚生活や妊娠・出産、子育てなど様々な場面でお金が必要になってきます。結婚式は一生に一度の思いでかも知れませんが、人生はその後も続くということを忘れてはいけません。
2人で本当に借りていいか冷静に話し合う
結婚式は夢や憧れであったり、こだわりがあったりするため、費用を抑えたいという話がしづらいという特徴があります。しかし、これからの人生を協力して乗り越えていこうとしている2人が、最初の重要なイベントである結婚式について、話し合えないということでは先行きが怪しくなってしまいます。結婚後の生活も考えて、結婚式に使うお金について冷静に考えてみましょう。
ブライダルローンを借りる前にするべきこと
ブライダルローンは出来れば借りるべきではありません。ブライダルローンを借りなくて済む方法を考えてブライダルローンを借りなくて済むようにしましょう。
結婚式・披露宴などの予算を抑える
ブライダルローンを借りる前に、結婚式・披露宴の予算が抑えられないか見直しましょう。見栄や意地だけで豪華な結婚式・披露宴になってしまっていることがあるので、抑えられる部分はないか考えてみましょう。
また、結婚式・披露宴の費用だけでなく、事前の両家の食事会、結納に関する費用、新婚旅行代、婚約指輪や結婚指輪の費用、引っ越し代・家具代・家賃など新居関連の費用のように結婚に関する費用を全般的に見直しましょう。どうしてもお金が足りない場合は、結婚式・披露宴をよりカジュアルな食事会にするといったようなことも考えられます。
貯金を貯めてから挙式する
結婚式・披露宴を挙げる費用はある程度ご祝儀で賄うことができるため、自己負担額はそれほど必要ないことがあります。100万円前後自己負担すれば何とかなるという場合は、半年から1年くらい家計を切り詰めることで貯金することができます。結婚式・披露宴の時期を調整して貯金を貯めてから挙式できるようにすることも検討してみましょう。
両親や親族の援助を受ける
自分の子供が結婚式・披露宴を挙げることは親にとってみれば嬉しいはずです。特に子供から求めなくても親が資金援助を考えている場合もありますし、資金援助のつもりがなくても頼めば少し援助してもらえる場合もあります。
借金をするくらいなら両親や親族に援助を求めるということも考えた方が良いでしょう。また、直接援助を求めなくても、親族からは通常多めのご祝儀をもらえるため、親族を多く呼ぶことでご祝儀によって費用負担を軽減できる可能性が高まります。
ブライダルローンをやむを得ず利用する場合の注意点
ブライダルローンは基本的にお勧めしません。新婚早々借金を抱えるべきではないからです。もしどうしても結婚式・披露宴を挙げたいのであれば、予算を可能な限り切り詰める、貯蓄を貯めてからにする、両親の援助を受けるなど借金を回避する努力をすべきです。
審査が通らなかった場合の事を考える
ブライダルローンは借金なので借りようとする時には審査があります。もし審査が通らずにどこからも借りられなかった場合のことも念のため考えておきましょう。最悪、結婚式・披露宴をキャンセルしなければいけなくなるかもしれません。キャンセル料はどうなっているのかなどについても確認が必要です。早めに審査に出して融資が得られることを確認しておく必要があります。
結婚式・披露宴などの費用は出来るだけ抑える
ブライダルローンを借りる場合は、できる限り結婚式・披露宴、結婚指輪、新婚旅行、新居など結婚に関する費用をできる限り抑えましょう。借金をしてまで贅沢をすることがないように抑えるところは抑えましょう。
金利は出来るだけ低いものを選ぶ
もしブライダルローンを借りるのであれば、金利が低いものを選ぶべきです。金利が低いブライダルローンには、審査の書類がたくさん必要、審査の期間がかかるといったものもありますが、手間を惜しまず金利が低いローンを選ぶべきです。
繰り上げ返済の手続きについて確認する
ご祝儀などで繰り上げ返済をする場合に備えて、繰り上げ返済をする場合にはどうすれば良いか借りる前に質問しておいた方がいいでしょう。
ご祝儀が入ったら確実に繰り上げ返済する
ブライダルローンを借りて、ご祝儀をいただいたらお返しの分を確保した上で、確実に繰り上げ返済するようにしましょう。もし借りた金額の全額繰り上げ返済できなくても、一部でも繰り上げ返済をしましょう。繰り上げ返済をすぐにしないと、使ってしまう恐れがありますし、利息も発生し続けてしまいます。
まとめ
- ブライダルローンを借りることでお金が足りなくても、結婚式・披露宴をすることができます。
- しかし、結婚の新生活のスタートから借金を負うことになるため、できる限りブライダルローンの利用は避けた方が良いと考えられます。