葬儀費用の支払いのための葬儀ローンについて
記事作成日:2016年10月11日
最終更新日:2022年6月28日
葬儀は通常数十万円から百数十万程度の支払いが必要になりますが、急に葬儀を行わなければいけなくなった場合にはお金の準備が難しいことがあります。そのため、葬儀のお金を準備するための方法として葬儀社が葬儀ローンを紹介してくれることがあります。葬儀費用の支払いに使える葬儀ローンについて説明します。
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葬儀ローンとは
葬儀ローンとは葬儀費用を支払うためのローンで信販会社が取り扱っています。葬儀ローンと呼ばず、分割払いの支払いであると説明している場合もありますが、実体は借金と同じです。
通常、葬儀ローンは葬儀ローンの支払いを受け付けている葬儀社から紹介されて、葬儀ローンを扱っている信販会社に申し込むことになります。
葬儀ローンの利息は数%~10%程度が中心で、カードローンやキャッシングよりは低い金利となっていることが多いですが、多目的ローンやフリーローンの金利よりは高くなっていることが多いです。支払回数は利用会社にもよりますが、数回~84回までのプランがあります。
多目的ローンやカードローンでも葬儀費用は支払可能
葬儀ローンと名前がついていなくても、葬儀費用は普通の多目的ローンやフリーローンを借りて支払いに充てることもできますし、カードローンやキャッシングでお金を借りて葬儀費用を支払うこともできます。
葬儀社自身が分割払いに対応している場合も
数は限られていますが、信販会社など外部の会社ではなく、葬儀社自身が分割払いに対応している場合もあります。
金利面から考える葬儀ローン
お金を借りる時は金利水準が重要となってきます。借金をせざるを得ない場合、できる限り低い金利で借りられないかを模索することが大切です。
葬儀ローンは金利面ではカードローンやキャッシングより得な場合が多い
基本的に葬儀費用でローンを借りるのは避けたいところですが、葬儀ローンは通常カードローンやキャッシングよりは金利が低く抑えられているため、カードローンやキャッシングで借りて支払うくらいなら葬儀ローンを利用した方が利息の負担が少なくなります。
葬儀ローンはクレジットカードの分割払いやリボ払いよりも得な場合が多い
更に葬儀ローンはクレジットカードの分割払いやリボ払いよりは金利が低いことが多いので、クレジットカードで分割払いやリボ払いをするくらいなら、葬儀ローンを選んだ方が良いことが多いです。ただし、クレジットカードの分割払いやリボ払いの金利にもよります。
葬儀ローンよりは多目的ローン・フリーローンの方が得な場合が多い
一般的には葬儀ローンを借りるくらいなら、銀行などの金融機関で多目的ローンやフリーローンを借りた方が金利は低く済むことが多いです。ただし、多目的ローンやフリーローンは銀行などの金融機関に資金の使用目的を示した上で審査を受けて借りることになるため、借入のタイミングと葬儀費用の支払時期を合わせるのが難しいということがデメリットです。
葬儀費用の支払いとローン
葬儀費用の支払の為にローンを検討する場合がありますが、葬儀費用を抑えることも大切です。
葬儀ローンに頼らなくて済むよう葬儀費用を抑える
もし葬儀ローンを借りないと葬儀費用が払えないようであるならば、まず葬儀費用をできるだけ抑えることも大切です。葬儀まで時間があるのであれば、複数の葬儀社から見積もりを取って費用を比較することで葬儀費用を下げられる場合があります。
また、葬儀費用について調べておいて必要なものとそうでないものを考えておきましょう。葬儀が間近に迫っている場合には、葬儀のグレードを抑える、簡素な葬儀にするなどして費用を抑えられないか工夫してみましょう。
せめて葬儀ぐらいはと考えて、費用を抑えることをためらってしまうかもしれませんが、残された家族の方が葬儀費用の支払いで苦しむのを先に旅立たれた方は望んでいないのではないでしょうか。
保険金や相続財産は通常葬儀費用の支払いに間に合わない
葬儀のご香典は葬儀費用の支払いに充てることが可能ですが、生命保険金などの保険金や預金などの相続財産は葬儀費用の支払時期に間に合わないことが多いので当てにしてはいけません。
保険金の支払いを受けるためには必要な書類を集めて申請することが必要ですが、葬儀直後の混乱している時にはなかなかできないことも多いです。
最近は一部の支払いが迅速に受けられるなど柔軟な対応が行われるようになってきている場合もありますが、預金は相続関係が決まるまで預金口座が凍結されるのですぐに支払いを受けることができない場合があります。そのため、一旦は他の方法で葬儀費用に目途をつけなければいけないことがあります。
審査が通らないリスクも頭に入れておく
どうしても葬儀費用が足りないので葬儀ローンを利用したいという場合でも、審査が通らず、葬儀費用に必要なお金を借りることができないリスクがあることに注意しましょう。葬儀ローンで何とかしようと思っていても、いざ審査をしてみたら借りられないということもあります。できるだけ葬儀費用を抑えて、手持ちの資金内で葬儀を行うことができないか考えておく必要があります。
まとめ
- 葬儀費用の支払いに信販会社が提供する葬儀ローンを利用できる場合があります。通常のカードローンやキャッシングよりは金利が低くなる場合が多いですが、銀行などの多目的ローン・フリーローンよりは金利が高くなることが多いです。
- 葬儀ローンを借りなければいけないほど支払いが難しい場合には、ローンを借りる事だけに目を向けるのではなく、葬儀費用を抑えることも重要となってきます。