自動車ローンは毎月返済金額だけでなく総返済金額も注意する
記事作成日:2016年7月8日
最終更新日:2022年7月2日
自動車を自動車ローン(マイカーローン、オートローン)で購入する場合には、毎月の返済金額(支払金額)がいくらかということを気にすることが多いですが、総返済金額(総支払金額)や利息総額をあまり気にしていないことがあります。自動車ローンの組み方次第で利息総額はかなり変わりますが、毎月の返済金額を抑えたいばかりに、最終的な総返済金額、利息金額が膨らんでしまうことがあります。
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自動車ローンで気になるのは毎月の返済金額
自動車ローンに限りませんが、ローンを返済をする場合には、家計のやりくりに直結する毎月の返済金額がいくらなのかは気になっても、最終的な総返済金額や利息金額にはあまり注意を払わない場合があります。
毎月の家計のやりくりを考えると、毎月の返済金額がいくらになるのかに気が行ってしまうのは仕方がない事なのかもしれませんが、最終的に節約になるかならないかは総返済金額や利息金額が重要になります。
自動車ローンを借りる場合に、毎月の返済金額がいくらになるかを見て買う買わないを決めることはあっても、総返済金額や利息の金額を意識しないことがあります。
自動車ローンの毎月の返済金額を抑える方法
同じ金額の自動車を購入する場合でも、毎月の返済金額はある程度変化させることができます。毎月の返済金額は家計のやりくりに直接関係するため毎月の返済金額を抑えることに目が行きがちです。
自動車ローンを残価設定ローンにする
毎月の返済金額を抑える方法の1つが残価設定ローンです。残価設定ローンとは返済期間終了時点まで自動車の残価分の支払いを据置き、返済期間中に返済する元本の金額を減らすローンです。返済期間終了時点で、残価を一括で返済するか、分割で返済するか、自動車を返還するかを選ぶことができます。
据え置かれた残価分だけ元本の減りが遅くなるため、金利など他の条件が同じ場合は残価を設定しない場合と比較すると利息が多くなります。
自動車ローンの返済期間を長くする・延ばす
毎月の返済金額を抑える方法には、返済期間を長くする・延ばす(返済回数を増やす)方法があります。1年で返済するのか、3年で返済するのか、5年で返済するのかによって毎月の返済金額が変わってきます。返済期間を長くすれば長くするほど1回あたりの元本の返済金額が減るため、毎月の返済金額を抑えることができます。
しかし、返済期間を長くすると元本の減りが遅くなるため、返済期間が短い場合と比較すると利息が多くなってしまいます。
自動車ローンでボーナス月の増額返済をする
毎月の返済金額を抑える方法にはボーナス月の返済金額を増額して支払うという方法があります。ボーナス月の返済金額を増やす代わりに、ボーナス月以外の返済金額は抑えられます。
年2回のボーナスを前提すると、ボーナス月の増額返済は、ボーナス月の増額返済をしない場合と比較すると半年(6か月)ごとの支払金額は同じになるため、ボーナス月の増額返済の有無はあまり大きな利息の違いを生まないと考えられます。利息の面では返済開始直後にボーナス月が来るかどうかで、得になる場合もあれば、損になる場合もあります。
毎月の返済金額を抑えれば基本的に利息は増える
毎月の返済金額が抑えられているということは、毎月の元本の減り方が遅いのでそれだけ利息が多く発生するということを意味します。ボーナス時に支払金額を多くする場合は月の順番の関係で得になる場合もあれば損になる場合もあるため、一概には言えませんが残価設定ローンや返済期間を延ばすことによって毎月の返済金額を抑える場合には、基本的に元本返済が遅くなり利息が増えてしまいます。
毎月の返済金額だけでなく総返済金額や利息金額も意識する
自動車ローンを借りる場合には毎月の返済金額だけではなく、総返済金額や利息金額を意識することが大切です。毎月の返済金額を抑えたいばかりに、利息が膨らんでしまい結果的に損をしてしまっていることがあります。
残価設定ローンを使うことや返済期間を長くすることによって利息が増えてしまい、最終的な負担が重くなることがあります。長い目で見た場合は利息の支払いが増えてしまい、資産を多く失うことになってしまいます。
まとめ
- 自動車ローンを借りる場合には毎月の返済金額だけではなく、総返済金額や利息金額も確認することが大切です。
- 毎月の返済金額を抑えようとして残価設定ローンを利用したり、返済期間を長くしたりすると、利息の負担が増えてしまい結果的に損をしていることがあります。