借り換えで金利低下を狙うなら借り入れ件数を減らす
記事作成日:2016年9月27日
借金返済を進めていくためにより金利が低いローンに借り換えることはとても重要です。属性や借金の状況によっては借り換えがなかなか難しい場合もありますが、借金返済を早く進めていくためには、少しでも金利が低い借金に借り換えて、利息負担を減らして、減った利息の分を返済に回すことが重要になります。
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借金を返済する順番の鉄則
複数の借り入れがある場合の借金返済の鉄則は金利が高いものから返していくということです。金利が年率で10%のローンが100万円、金利が年率8%のローンが50万円ある場合、10万円繰り上げ返済をするのであれば、10%の100万円のローンから返していくのが原則です。
金利が高いローンを返すことでその分利息負担が軽くなるからです。金利が低いローンから先に返してしまうと、利息の負担があまり軽くならないので、返済のペースが遅れてしまうのです。
借り換えを目指すなら借入件数を減らすことを優先
金利が高い借金から返していくということが原則の返済の順番ですが、例外があります。それは、借金返済のために借り換えを狙う場合です。
借り入れ件数が多いこと自体が悪い印象
同じ借金をしている場合でも、150万円の借金を抱えている場合と、50万円の借金を3つ抱えていて合計で150万円で借りている場合、金融機関から見てより印象が悪くなる可能性が高いのは50万円の借金を3つ抱えている場合です。
借り入れ件数が多いということは、よりお金に困っている印象を受けやすい、無計画に次々と借りてしまったように見えてしまう、自転車操業で四苦八苦しているようにみえる、返済先が多いので毎月の返済額も膨らみやすく延滞しやすそうに見えるといったような理由から、敬遠する金融機関が多くなります。逆に1つの金融機関から多額の借り入れができるということは信用がそれなりにあるということの裏返しでもあります。
一般的には借り入れ件数が3件までは多めに見てもらえる感じですが、4件以上になると悪い印象が強くなるといった感じです。
借り換えを狙うなら借り入れ件数を減らす
より金利が低いという好条件での借り換えを狙うなら、借り入れ件数は少ない方が良いです。同じ借金の額でも借り入れ件数が少ない方がより好印象になるため、審査に通りやすくなりますし、金利の条件も良くなりやすいです。 そのため、複数の借り入れがある場合で、残高が少ないものがあるのであれば、金利が低くても先に優先して返すことで、結果的に借金が早く返済ができる場合があります。
完済が近いものを先に完済してしまう
例えば、金利が年率で15%のローンが100万円、金利が年率で10%のローンが10万円、金利が年率で12%のローンが20万円ある場合、原則としては15%の金利が高いローンの返済を優先すべきなんですが、10%のローンの残高は10万円なので先に繰り上げ返済をすると借り入れ件数が3件から2件に減ります。
特に多重債務で借り入れ件数が4件以上ある場合には、完済が近いローンを優先して返済し、借り換えで金利低下を狙って、最終的な総返済金額を抑えるという作戦が有効な場合があります。
まとめ
- 借金の返済は金利が高いものを優先的に行うことが原則です。
- ただし、借り入れ件数が多い場合で、借り換えによる金利低下を狙っている場合は、金利が高いものから返すのではなく、完済が近いものから返していって借り入れ件数を減らすことで、借り換えの審査を通りやすくするという作戦も有効です。