借金の毎月の返済額が少ないのはメリットとは限らない
記事作成日:2016年10月10日
最終更新日:2023年7月7日
カードローンやキャッシング、クレジットカードの分割払いやリボ払いで毎月(毎回)の返済金額が少ないことは、毎月の家計の収支が楽になるメリットがあるとされることがあります。しかし、毎月の返済額が少ないのは支払いがしやすいように見えて、長い目で見ると完済が遠のく分だけ利息負担の総額が増えるというデメリットがあります。
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借金の毎月の返済金額にはある程度幅があって選べる
カードローンやキャッシング、クレジットカードの分割払いやリボ払いはある程度自由な範囲で自分で毎月(毎回)の返済金額を決めることができる場合が多いです。カードローンやキャッシング、クレジットカードのリボ払いは毎月の支払金額にいくつかコースが決められていて選択できるようになっていたり、ある程度決められた範囲内で自分が支払金額を決めることができるようになっていたりすることが多いです。
クレジットカードの分割払いは決められた範囲内で分割払いの回数を自分で選ぶことができます。支払い回数を増やすほど1回あたりの返済金額は少なくなり、支払い回数を減らすほど1回当たりの返済金額は多くなります。
借金の毎月の返済金額が少ない方と支払いやすい
カードローンやキャッシング、クレジットカードの分割払いやリボ払いの毎月の返済金額が少ないほど、毎月の家計を圧迫しづらく、支払いが楽で、無理なく返していきやすい部分があります。返済に行き詰ってしまわないためにはなるべく返済金額を少なく抑えた方が良いと感じることがあるかもしれません。カードローンやキャッシング、クレジットカードの分割払いやリボ払いで毎月の返済金額を少なくできることは、ある意味返済しやすいというメリットがあることは確かです。
借金の毎月の返済金額が少ないと元本の減りが遅くなる
しかし、カードローンやキャッシング、クレジットカードの分割払いやリボ払いの毎月の返済金額が少ないということは、それだけ元本の減りが遅くなり、完済まで時間がかかるということになります。
カードローンやキャッシング、クレジットカードの分割払いやリボ払いの毎月の返済金額が少ないと、返済が楽であるように思えて良い事のように思えますが、元本がなかなか減らないので、元本が残っている分利息が多く発生することになります。毎月の返済金額が少ないということは利息が多く発生し、利息総額が大きくなってしまうため最終的には損をする可能性があります。
貸す側はあまり早く返済して欲しくない
カードローンやキャッシング、クレジットカードの分割払いやリボ払いを貸している側、つまり銀行や消費者金融会社、信販会社、クレジットカード会社は毎月多く返済されると、早く完済となってしまうため受け取る利息が少なくなってしまいます。返済が行き詰らないのであれば、できるだけ長く借りてもらった方がたくさん利息を払ってもらえるので嬉しいということになります。
そのため、長く細く返してもらえるように、カードローンやキャッシング、クレジットカードの分割払いやリボ払いで毎月の返済金額が少なくなるようなコースを用意して、利用するように促しているのです。
借金は無理がない範囲で毎月の返済金額を多めに設定し早く返済する
カードローンやキャッシング、クレジットカードの分割払いやリボ払いの毎月の返済金額は、家計に無理がない範囲で多めに設定することが完済への近道です。毎月少しでも多くの元本が減るようにして、一日でも早く完済できるようにしておくことが重要です。毎月の家計の収支が不安定な場合は、返済金額を増やすのではなく繰り上げ返済を利用して返済していくのも1つの方法です。また、余裕がある時にネット上の簡単な手続きで一時的に毎月の返済金額を増額することができる場合もあります。
毎月の返済金額が少ない方が楽でいいと考えるのではなく、毎月の返済金額が少ないと元本がなかなか減らず、借金の完済が遅くなることを理解し、早く返すことが大切です。
まとめ
- カードローンやキャッシング、クレジットカードの分割払いやリボ払いで毎月の返済金額が少ないと毎月の家計への負担が小さくなり、支払いをしやすいというメリットがあります。
- しかし、毎月の返済金額が少ないと元本の減りが遅くなってしまい、最終的な利息総額が多くなってしまいます。毎月の返済金額は無理がない範囲で多めに設定して、早く借金を完済できるようにすることが重要です。