借入先が多い場合は集約し減らす
記事作成日:2015年9月20日
最終更新日:2023年10月4日
借入先が増えてしまっている場合、借入先を減らすことを考えることが重要です。借金の総額が多い場合でも、借入先が複数に分散していて、少額の借入残高となっている借入先は完済が可能な場合があります。借入先が多いと返済の管理が大変になってしまうため、借入先を返済や借り換えなどによって1つ1つ減らしていき、できる限り集約していくことが重要です。また、借入先が1件減ると精神的な励みになる場合もあります。
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借金総額だけでなく1件ごとの残額も意識する
多額の借金を抱えていて借入先が複数ある場合には、借金総額だけで考えてしまうと返済が終わるまで果てしなく遠く感じてしまうかもしれません。
しかし、借入先1件ごとに残高を把握するようにすると、比較的完済しやすそうな借入先とそうでない借入先に分かれる場合があります。完済しやすい借入先がある場合には、返しやすい借金を完済するということを最初の目標にすることもできます。現実的に返せそうな目標なら頑張ることができます。
借入先は総額も意識しなければいけませんが、借入先が複数ある場合、1件1件の状況を確認して、1件ごとにどのくらいのペースで返していくか、いつごろまでに完済するかという目標を立てると、気持ちが折れてしまうのを防ぐことができます。
金利が高い借入先や少額の借入先を先に返す
借金の借入先がたくさんある場合、優先して返すべきなのは金利が高い借入先です。金利が高いほど利息が多くなり家計を圧迫するためです。次に優先すべきは少額の借入先です。完済して借入先を減らすことが出来れば、返済の管理の手間を軽減することができるからです。借入先が減れば毎月の返済日が1回少なくなるので、口座の残高管理の面からも負担が減ります。また、気持ちの問題として、完済するということが励みになることがあります。
そのため、借入先が複数ある場合、金利が高い借入先や少額の借入先の毎月返済額を増額したり、一部入金などによる繰り上げ返済をしたりして先に減らしていくことができないか検討することが重要です。
なお、金利が低い借入先の残高が少なく、金利が高い借入先の残高が多い場合、悩ましい所ですが合理的に考えれば残高が一番多くても金利が高い借金から優先して返していくことになります。ただし、借入先がたくさんあって、かなり少額で完済が容易な借入先がある場合、管理の手間を減らすため少額の借金から優先して返すということもあり得ます。ただし金銭的には損をすることになります。
借り換えによる集約も考える
借金の借入先が複数ある場合は、借り換えによって借入先を集約できないか検討することも重要です。既存の借入先に借入枠が余っていて、借り換えによって金利が高くならないのであれば、借り換えによって少額の借入先を完済することで借金の管理を容易にすることができます。
もし、既存の借入先での借り換えが難しい場合は、いわゆるおまとめローンなどで借金の一本化、集約ができないか調べることも重要です。ただし、集約によって利息負担が増えないことが条件です。
もし、借り換えによって借入先が集約できるのであれば、返済の管理が楽になりますし、1つの借金に集約できれば返済の計画も立てやすくなります。1つの借金の返済に集中できるので、気持ちの面でかなり楽になると考えられます。
集約の借り換え以外は利用可能額の増額や新規の借金はしない
借金の返済を進めていって借入先が減ると、既存の借入先から利用可能額を増額できるという案内がくることがあります。よほど金利が低くて借り換えに使うと金利負担が下がるなどの場合は別ですが、利用可能額の増額は避けた方が無難です。利用可能額を増やすとつい使ってしまうことがあるからです。
また、金利負担を軽くする借り換え以外の新たな借金をしないよう家計の見直しを継続していくことが重要です。借金で苦しんだ経験をばねに借金を二度としないという強い意志を持つことが重要です。いざという時の為に利用限度額を維持しておくことはリスク管理の点から有益ですが、借金返済が進んだ時は不要となった利用限度額は解約や減額の手続きを行い、使えないようにしておくことで再び借金することを防ぐことができます。
まとめ
- 複数の借入先がある場合、借入先を集約できないか考えることが大切です。
- 少額の借入先を優先して返済する、借り換えを行う、などによって1つ1つ借入先を減らし、借金を集約することで返済の管理が楽になります。