本当に怖いリボ払いのデメリットや注意点とメリット
記事作成日:2015年5月27日
最終更新日:2023年12月12日
クレジットカードのショッピング、キャッシングやカードローンにはリボ払いという支払い方法がありますが、リボ払いは借金地獄に陥りやすい非常に危険な支払方法です。リボ払いは使わないようにすることが重要です。リボ払いは毎月の支払い負担額が少なく一定になる事がメリットで一見良い支払方法に思えますが、利息負担を重くしてしまう支払い方法です。リボ払いの怖さを知ることが重要です。
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リボ払いとは
クレジットカードのショッピング、キャッシングやカードローンの返済方法でリボ払い(リボルビング払い)というものがあります。リボ払いとは、利用金額に応じてあらかじめ決められた金額を毎月返済していく方法です。毎月の利用金額が変わった場合でも、一定の利用残高を超えない限り、返済額(の上限)は一定となります。
利用残高が少ない場合には、リボルビング払いの毎月の支払金額は約定した毎月の支払金額以下の範囲で変動することになり、毎月一定でなくなることがあります。
利用残高が多い場合には、リボルビング払いの毎月の支払金額は残高スライド方式によって増加することがあるため、毎月の支払金額の上限が変動することによって、支払金額が増額となることがあります。
リボ払いの問題点・デメリット
リボ払いには極めて危険な問題点、デメリットがあります。
- 返済負担が軽いので使い過ぎる
- 金利は年率10%以上の高金利が多い
- あとからリボ払いに出来るため頼ってしまう
- 返済が少なく残高が減りづらい
- 返済元金より使ってしまうことがある
- 利用限度額まで使える
- 支払総額や支払回数が分かりづらい
返済負担が軽いので使い過ぎる
リボ払いを利用すると高額の買い物をしても毎月の支払額が少額で済むため、危機感が高まりづらいという問題があります。あまり使い過ぎているという気持ちにならないため、歯止めがかからず、使い過ぎてしまうことがあります。
金利は年率10%以上の高金利が多い
リボ払いはクレジットカードのショッピングでも、キャッシングでも、カードローンでも高い金利がかかります。多くの場合年率10%以上の利息となるため、負担が大きくなりやすいです。
あとからリボ払いに出来るため頼ってしまう
リボ払いの支払いにするためにはショッピングやキャッシング、カードローンの利用時にリボ払いを選ぶ以外にあとからリボ払いを選択することができる場合もあります。そのため、返済が苦しいからリボ払いというように気軽に利用されてしまうことがあります。
返済が少なく残高が減りづらい
リボ払いは利用金額に対して返済する額が少ないことも多いため、なかなか残高が減らないという場合があります。返済期間が長期化し、利息の負担も大きくなってしまいます。
返済元金より使ってしまうことがある
毎月リボ払いの返済を続けていても、使い過ぎている実感が薄く、元金の返済額を把握していないと、元金以上にリボ払いを利用してしまうことがあります。そうなると返している以上に使ってしまうので、雪だるま式に残高が増えていきます。危険です。
利用限度額まで使える
リボ払いは毎月の負担額が比較的少ない一方、利用は限度額までできます。負担を感じづらいまま利用限度額まではどんどん使ってしまえるので非常に危ないです。もっと危ないのは複数のカードでショッピングやキャッシング、カードローンをしてしまうことです。カードごとの限度額まで使えてしまうので、非常に危なく、多重債務の地獄に陥ることがあります。
支払総額や支払回数が分かりづらい
リボ払いは追加でリボ払いを使っていると、支払総額や支払回数が非常に分かりづらいです。返済に5年かかるとか、総支払額は使った金額の1.5倍近くになるとか言われたら驚くかもしれません。しかし、支払総額や支払回数が分かりづらいため危機感を持ちづらい側面があります。
リボ払いのメリット
危険なリボ払いですが、クレジットカードなどを使い過ぎてしまった場合に一時的に支払いを先延ばしにできるというメリットがあります。メリットであることは確かですが、リボ払いのメリットを頼るのはやめておいた方が無難です。
支払時期を先送りできる
リボ払いは、クレジットカードを使い過ぎてしまったけれど、一括で払うほどのお金がないような場合に、毎月の支払金額だけ払えば、残債の支払いを先送りできる点がメリットです。
残高不足で支払い不能になりそうな人が、リボ払いで一時的に支払いの負担を軽くすることで、支払い不能や遅延損害金の支払いを逃れられる場合はメリットとなります。
ただし、よほどの理由があって、返済の目途もある場合だけに限定するのが無難です。例えば、口座に振り込むお金が入った財布を無くしてしまってどうしようもないけど、次の給料日になればお金が入ってそれまでのつなぎとか、本当の非常時などが考えられます。
毎月の支払額が一定になるから家計の管理がしやすいといわれることもありますが、金利負担が増えて、支払いが終わる時期も見通しづらいため、本当の意味で家計の管理やしやすいとは限りません。
毎月一定以上の金額の支払いをしなくていい
リボ払いは、毎月の支払金額の上限を設定する支払方法であるとも言えます。つまり約定された毎月の支払金額まで支払えば、それ以上は翌月以降に支払えばいいのです。クレジットカードを使い過ぎても、支払金額に上限が設けられて上限を超えるような場合は一定の金額になるため、支払いをしのぎやすくなる効果があります。
毎月の支払金額を柔軟に変更できる
リボ払いは、毎月の支払金額を柔軟に変更できる点もメリットです。クレジットカードやカードローンを提供している会社のウェブサイトでオンラインサービスを利用して毎月の支払金額を変更することができる場合があります。余裕が出来てきたら毎月の支払金額を増額する、支払いが苦しくなってきたら毎月の支払金額を減額するといったことも可能です。
繰り上げ返済がATMで容易にできることがある
クレジットカードやカードローンを提供している会社にもよりますが、リボ払いの繰り上げ返済をATMで手軽にできる場合があります。手持ちのお金に余裕が出来たらATMで繰り上げ返済を行うことができるということはメリットの1つです。会社によっては、振り込みでしか受け付けてくれない場合があります。
分割払いとリボ払いの違い
分割払いは支払いを複数回に分割する支払方法ですが、総支払金額や支払回数がはっきりしていること、追加で利用した場合その追加分割支払い分が増えるため負担を感じやすいという特徴があります。
一方でリボ払いは毎月一定額の支払いを行う支払方法ですが、利用残高によって支払金額が変化する場合には総支払金額や支払回数が分かりづらいこと、追加で利用しても一定の利用残高を超えない限り毎月の支払額が増えないため負担を感じにくいということがあります。
分割払いは支払金額が比較的分かりやすく負担感を感じやすいと言えますが、リボ払いは使い過ぎても危機感を持ちづらく、もう手遅れになるくらい使い込まないと危機感を持てない場合があります。
リボ払いは使わない
リボ払いはデメリットがあるため、使わない事が大切です。クレジットカードのショッピングは原則1回払いで済ませることが重要です。支払いが難しいなら支払えるまで利用は控えることが大切で、キャッシングやカードローンも利用しないようにしましょう。本当の非常時でもリボ払いでない以外の他の方法がないか考えましょう。
まとめ
- リボ払いは、毎月の支払金額のうち元本に相当する部分以上に利用すると残債が増えていってしまい、借金地獄に陥る恐れがあります。
- リボ払いは、デメリットがあるため、基本的に使わないようにすることが重要です。