リボ払いで借金地獄
記事作成日:2015年7月10日
最終更新日:2022年8月22日
リボ払いは油断していると借金地獄に陥ってしまうことがあります。とても危険なのでリボ払いは使わないように心掛けましょう。リボ払いを使い始めると、リボ払いの残高がなかなか減らず長期間苦しむことになります。支払の際にはリボ払いではなく1回払いを使うようにして、リボ払いで借金地獄に陥らないように気を付けましょう。
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リボ払いは借金の一種
リボ払いはショッピングでもキャッシングやカードローンでも利用できますが、支払いを待ってもらうこと、利息を支払わなければならないことからも借金と何も変わりません。クレジットカードでリボ払いを利用した場合、クレジットカードを借金と意識していないため、リボ払いも借金だと考えない場合があります。しかし、リボ払いは借金をしていることと同じことです。
リボ払いの危険性
リボ払いは、使い過ぎても後からリボ払いを利用できるため支払いのピンチを一時的に乗り切る有効な手段となるため、お金に困っている人にとって魅力的に映ることがあります。そして、リボ払いは支払い期間が長期化しますが毎月の支払い金額を低めに抑えることが可能で繰り返さないのであれば無理せず返済していけるように見えます。そのため、利用しやすく、利用するメリットもあることになります。
一方で、リボ払いは金利が高い傾向があるため、利息負担が膨らみやすいと言えます。また、支払い金額が抑えられる分だけ残高が減りづらいという問題もあります。そのため、苦境に陥っている家計のやりくりをさらに圧迫してしまい抜け出せなくなってしまうリスクがあります。
リボ払いは利用する魅力がある一方で、利用すると利息負担が増大するため、危険な部分があると言えます。
リボ払いで借金地獄に陥るパターン
リボ払いは油断していると借金地獄に陥ります。リボ払いで借金地獄に陥るパターンの例を紹介します。
リボ払いで翌月の負担を減らす
リボ払いを利用すれば、ショッピングで買い物をし過ぎてしまっても翌日にまとめて1回で支払う必要がなくなり、少ない金額を毎月支払っていくことになるため、使い過ぎた翌月のやりくりは楽になります。クレジットカードなどで使い過ぎてしまった時に、支払いを乗り越えようとリボ払いに手を出すことがあります。
慣れてしまいリボ払いを繰り返す
高い買い物をしてしまって、支払いが苦しいことに気づきリボ払いを使った場合、その1回きりで終わればまだ救いがあるのですが、リボ払いで助かったと感じる反面、リボ払いへの抵抗感がなくなってしまうことがあり、慣れてしまうと次々とリボ払いを繰り返してしまうことがあります。リボ払いがあるから大丈夫だという意識がお金遣いを荒くしてしまうこともあります。
利用限度額まで使ってしまう
リボ払いを繰り返す人は、お金が足りなければリボ払いをすれば支払いを先送りでき、毎月の返済も乗り切れてしまうため、買い物が止まらないとリボ払いを繰り返し、気が付くと利用限度額に達するまで使ってしまっていることがあります。利用限度額以上には使えませんが、利用限度額までは使えるため利用限度額に近づくまで使い続けてしまうことがあります。
複数のリボ払いを抱えてしまい借金地獄に
1つのカードだけが利用限度額に達していてその時点で気づき、買い物の仕方を直せればいいのですが、複数クレジットカードを持っている場合、すべてのカードで利用限度額ぎりぎりまで使ってしまう場合があります。まさしく多重債務者の状態となり、リボ払いで借金地獄に陥ってしまいます。
買い物だけでなく生活苦からリボ払い
リボ払いからの借金地獄は買い物などでの浪費癖に限りません。収入が少ないなどの理由から生活が苦しい場合、リボ払いに手を出してしまい、借金地獄に陥ることがあります。毎月の生活が苦しいからとリボ払いでしのいでいても、生活が苦しいのが変わらなければリボ払いは止まらず、利用限度額まで使ってしまいます。浪費の場合はやめれば済む場合もありますが、生活が苦しい場合は収支バランスの改善余地がほとんどなく抜け出しづらい場合があります。
リボ払いの借金地獄からはなかなか抜け出せない
リボ払いの借金地獄から抜け出すのはかなり難しいです。リボ払いには返済が難しくなる特徴があるからです。
リボ払いは返済が長い
リボ払いは毎月の負担額を減らすようにできていますが、逆に少額しか返済しないので利用残高が減りにくくなっています。リボ払いにすると返済が長引く傾向にあり、返済期間が長引くとその分発生する利息総額が増えるため、家計を圧迫し続けます。
リボ払いは金利が高い
リボ払いの金利は年率10%以上の高いものが多くなっています。ただでさえ生活が苦しかったり買い物のお金がなかったりするためにリボ払いをしているのに、金利負担がのしかかるとますます家計がきつくなってしまいます。高い金利による利息負担は家計を圧迫します。
返済するとまた使えてしまう
リボ払いの支払いで利用残高が減ると、返済した分またリボ払いを利用できるようになります。ちょっと苦しいからとまたリボ払いに手を出してしまって全く残高が減っていかないというような場合もあります。
リボ払いの借金地獄から抜け出すために
リボ払いの借金地獄から抜け出すのは相当難しいですが、リボ払いをこれ以上使わない、家計改善でしっかり返していくという基本を地道に続けるしかありません。
リボ払いをやめる
まずすべきことは、これ以上リボ払いをしないことです。リボ払いをしないと買えない物は買わないことが大切です。いっそのことクレジットカードにはさみを入れてしまって使えないようにするくらいの覚悟をもって二度と使わないようにしないとなかなか止められません。
使い過ぎの原因を改善する
リボ払いにはまってしまう理由にはいろいろありますが、生活が苦しいなら収入を増やしたり、支出を減らしたり、家計の改善に取り組む必要があります。買い物で使い過ぎるなら、なぜ買い物をしてしまうのか見つめ直す必要があります。
返済中はひたすら耐えて我慢する
リボ払いの借金地獄に陥っている間は、ひたすら耐えて我慢し返済を続けなければいけません。働き続けて収入を確保し、無駄遣いや贅沢はやめなければなりません。転職をする場合でも無収入状態にならないように間が空かないようにし、必要最低限の買い物以外は極力控えましょう。
返済額を増やす
リボ払いは普通に返済していると返済期間が長くなってしまいますので、リボ払いの毎月の返済額を増やすか一部繰り上げ返済をしましょう。毎月の返済額は通常コールセンターやホームページなどから変更の申し込みができます。一部繰り上げ返済はカード会社によってはATMから返済することができる場合もありますし、コールセンターに電話して口座振込で入金する場合もあります。
リボ払いの誘惑に乗らない
リボ払いはクレジットカード会社が多く利息を得られるため、積極的に利用を促すような広告やキャンペーンが行われることがあります。例えば、リボ払いをするとポイントがもらえるというようなキャンペーンでリボ払いの利用を促すことがありますが、誘惑に乗ってはいけません。支払いが楽になるのは一時的で長い目で見れば苦しくなります。受け取るポイントなどのメリット以上に、利息負担のデメリットが発生してしまいます。
クレジットカードはリボ払いではなく1回払いで使いましょう。カードローンやキャッシングでも同じですが、カードローンやキャッシングはそもそも借金なので利用自体を避けることが大切です。
まとめ
- リボ払いは、支払いの一部を先送りすることができるため、クレジットカードを使い過ぎてしまった時などに利用されることがありますが、借金地獄への入り口となってしまうことがあるため注意が必要です。
- リボ払いを繰り返し、利用残高が増えてしまうとなかなか抜け出せなくなってしまうため、家計の改善に取り組みリボ払いをしないように心掛けることが重要です。