リボ払いは利息増加で貸す側が利益を得やすい支払い方法
記事作成日:2015年6月14日
最終更新日:2022年8月8日
リボ払いは利息が膨らみやすく貸す側に利益が大きくなりやすい支払い方法であるため、利用の際には注意が必要です。リボ払いは利用金額と比べて毎月の返済額が少額となり、毎月安定した返済額となるので、クレジットカードやカードローンなどを使い過ぎてしまった人にとっては、返済不能になってしまうよりは、問題を先送りしながらもとりあえず返済できる方法なので、よく利用されます。しかし、リボ払いは利息の負担が重くなりがちなので注意が必要です。逆に考えると貸す側、貸し手にとっては利息による利益を出しやすい支払い方法なので、経営戦略上積極的に推奨する動機があることになります。
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リボ払いは便利でも残高が膨らみやすいため注意が必要
リボ払いは、利用残高が増えても毎月の支払いを少なく抑えることができるため、支払い負担を平坦化できる、分散できるという点では利用者側にもメリットがあることになります。しかし、毎月の返済額が少なくなるため、利用残高はなかなか減っていかず、返済は長期化しがちです。また、返済方法として残高スライドの仕組みがあると返済が進んでいくと毎月の返済額は少しずつ減っていき、返済はなかなか終わらないことがあります。また、追加で利用することができるため、残高が増え続けてしまうことがあります。
貸し手の利益は「利用残高×利息×利用期間」
利用残高がなかなか減らず完済までの期間が長くなることは貸す側にとってみるとメリットとなります。貸している側の利益は「利用残高×利息×利用期間」になるので利用残高が高額になればなるほど、利息が高くなればなるほど、利用期間が長くなればなるほど、貸す側のメリットは大きくなります。
利用残高
利用残高は借りる側が使ってくれないと増えませんが、リボ払いにはポイントやキャッシュバックなどを用いたキャンペーンを行い残高を増やすような取組みが行われることがあります。また、利用した後はリボ払いならば返済額が少なくなるため利用残高は高く維持されやすくなる場合があります。残高スライド方式が適用されていると、残高が少なくなると返済額が少なくなって、残高のヘリが遅くなることがあります。
利息
利息は利息制限法の縛りがあることから無制限に高くなることはありませんが、制限の範囲内で高水準となっていることが多いです。10%以上の利息となるため、利用者にとってはかなりの負担となります。
利用期間
利用期間は利用残高や返済ペースにもよりますが、リボ払いは返済額が利用金額に対して低くなりやすいため長期化する傾向があります。利用期間が長くなると利息を支払う期間が長くなります。
リボ払いをしているなら全力で繰り上げ返済を
リボ払いはクレジットカードやカードローンを使い過ぎてしまった人が使ってしまいがちな支払い手段です。返済不能になってしまうよりはましなのかもしれませんが、多額のリボ払いを抱えていると家計は苦しくなります。
リボ払いは利用残高が減りづらく、利用期間が長期化することで金利負担が重くなりますが、繰り上げ返済をすることで金利負担を減らせます。全額ではなくても一部繰り上げ返済ができるので、少しでも繰り上げ返済が出来そうなのであれば全力で繰り上げ返済をしていくことが大切です。
繰り上げ返済の方法は利用しているクレジットカードやカードローンのお問い合わせ窓口に問い合わせれば教えてもらえるため、積極的に繰り上げ返済を行っていくことが利息を増やさないために重要です。手元に非常用に最低限の貯金を残しておくことは必要ですが、持っているお金はなるべく繰り上げ返済に回しましょう。無駄遣いなどの支出を減らすことも重要です。
まとめ
- リボ払いは、毎月の返済額を低く抑えることができる反面、利用残高が減りづらく返済期間が長期化なってしまうことがあるため、利息負担が家計の負担となることがあります。
- リボ払いを利用しているのであれば、追加の利用を控え、積極的に繰り上げ返済を行って利息負担を減らしていくことが重要です。