リボ払いは毎月の元本返済額や完済時期を確認する
記事作成日:2016年3月3日
最終更新日:2022年8月8日
ショッピングやキャッシング、カードローンでのリボ払いは、毎月の支払い負担を最初は少なく抑えられるように見えてしまうことや、金利が高いことから沢山利用してしまい、借金地獄へのきっかけとなってしまうことがあります。もし、リボ払いを既に利用してしまっている場合は、今後の支払いについてよく確認しましょう。口座から引き落とされる毎月の支払い額は把握していても、いつ頃完済するのか、毎月いくら位元金が減っているのかについては把握していない場合があるからです。
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毎月の返済額と元本が減る金額は同じではない
リボ払いなどの借金の返済では、毎月の支払い金額の中に元本の返済に相当する部分と利息の支払いに相当する部分があります。返済の為に支払っている金額の全てが元本、すなわち借りたお金の返済に充てられているのではなく、利息の支払いにも充てられています。そのため、たくさんリボ払いの支払いをしているつもりでも残高は実はそれほど減っていないという場合があります。
リボ払いはいつ完済するのか
リボ払いがいつ完済となるのかについては正確に把握されていない場合があります。リボ払いは追加の利用によって残高が増える場合があること、毎月減少する元本の額の計算が面倒であること、残高スライド方式によって毎月の返済金額も元本の残高に応じて変わっていくこと、から計算が複雑になるためです。
しかし、いつどのくらいの支払いをして、いつ頃完済するのかを分かっておかないと家計への負担などを正確に把握できなくなってしまいます。あまりに長期間返済が続くことを理解すれば、いかにリボ払いの負担が重いかということが分かって使用を控えるようになるかもしれません。
毎月の元本と利息を把握する
リボ払いに対する毎月の支払い金額から利息相当分が差し引かれた元本相当分だけ元本が減っていきますが、毎月の利息を計算して元本がどのくらい減っているのかは頭に入れておいた方が良いでしょう。
本来、利息は会社ごとの計算方法を確認しながら厳密に計算する必要がありますが、簡易的に計算するのであれば、年率の借入金利を12で割ると大体1月分の借入金利になることを利用して、毎月の利息を計算します。
例えば、年率18%であれば18÷12=1.5となり月当たり残高に対して大体1.5%の利息がかかっていることになります。年率15%であれば15÷12=1.25で月当たり大体1.25%、年率12%であれば12÷12=1で月当たり大体1%になります。
30万円借りていて年率18%の金利であるならば、1か月に発生する利息はおよそ300,000円×1.5%=4,500円となります。もし毎月5,000円の返済であれば、最初は元本が500円しか減りません。毎月10,000円の返済なら最初は元本が5,500円減ることになります。
残高スライド方式に注意
残高スライド方式とは、借金の残高に応じて毎月の返済金額が変化する支払方法です。残高スライド方式では返済が進んで借金の残高が減っていくと毎月の返済金額も少なくなっていくのが普通です。そのため、順調に返済が進んでいても毎月の返済金額が少なくなって返済ペースが落ちていくことがあります。
支払い方法の残高スライド方式を考慮しないで、最初の月の元本の返済額から単純に何か月後に完済できるか計算してしまうと大きく計算を間違えてしまうことがあるので注意が必要です。
まとめ
- リボ払いを利用しているのであれば、毎月の支払いについて、元本の返済にあてられる金額と利息の金額の内訳を把握しておくことが大切です。
- また、残高スライド方式の場合、どのように毎月の支払いが変化するのか確認しておくことも大切です。