奨学金の延滞は個人信用情報に影響
記事作成日:2016年3月10日
最終更新日:2022年7月10日
奨学金という名前からはとても有意義なお金で借金というような響きはありませんが、給付型ではなく貸与型の奨学金は立派な借金です。大学などの教育費用を目的としてお金を借りているのでしっかりと返さなければいけません。もし返済が遅れてしまうと、ローンの審査などの参考にされるお金をちゃんと返す人かどうかという事が記録される個人の信用情報に悪い記録が載ってしまうことになります(本記事で奨学金と記載した場合、基本的に貸与型奨学金を指すものとします)。
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奨学金は返さないといわゆるブラックリスト入りに
奨学金を提供している日本学生支援機構では、返還開始後6か月経過以降で3か月以上の延滞者を個人信用情報機関に登録するとしています。奨学金も借金なので、返済ができない場合には、借金を借りても返さない人だというようにみなされてしまいます。3か月以上の延滞者になると個人信用情報機関に登録され、いわゆるブラック情報が登録される、ブラックリスト入りするという状態になります。
個人信用情報に延滞記録が載るデメリット
個人信用情報に延滞してしまったという記録が残るとデメリットがあります。
借金を返さない人という情報が残る
奨学金を延滞してしまい、信用情報機関に延滞の情報が記録されると、借金をしても予定通り返さない人というレッテルが張られてしまうことになります。例え奨学金とは言っても、延滞は延滞ですので、一定の延滞をしてしまうと普通に借金を返さなかったことになるので、今後お金を借りる時などに様々なマイナスの影響が出てきます。
クレジットカードを作るのが難しくなる
お金を借りても返さない人ということになるので、クレジットカードを作ることが難しくなります。クレジットカードはその場では代金は支払わず、クレジットカード会社が立て替えてくれて、後日クレジットカード会社に代金を支払う、返済するということになります。個人信用情報に延滞記録があると、クレジットカードを利用してもお金を払ってもらえない危険があるとみられてしまい、クレジットカードを作ることを拒否されてしまうのです。
ローンを借りるのが難しくなる
クレジットカードに限らず、ローンを借りるような時にも影響します。カードローンやキャッシングだけではなく、車などのローンも借りづらくなりますので、どうしても購入したいのであれば現金で車を買うということになります。また、住宅ローンも借りづらくなります。個人信用情報の登録が消えるまでは一定の年数がかかるので、しばらくローンが組めない生活ということになります。
奨学金を借りる時は慎重に
奨学金は借りる時点で返す道筋がきちんとできている人はほとんどいないと思います。大学生活などを経て仕事をするというイメージができてくるため、大学などに入学する段階では入学金や授業料を払う必要はあっても、奨学金を借りて返すということを具体的に想像できる人はほとんどいません。
大学を卒業してからどのような職業についていくら位収入があるのかということは大学入学時点では分からないため、奨学金を借りる場合には、返済に無理が生じないように慎重に借り入れを行う事が重要です。
まとめ
- 貸与型奨学金は借金なので、返済義務が免除されていないのに返せずに一定期間経過した場合、信用情報機関に延滞などの記録が登録されることになります。
- 個人信用情報に返済が遅れたという情報が記載されると、住宅ローンを借りる場合やクレジットカードを作る場合などに苦労することになります。