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銀行預金の普通預金のメリットとデメリット

記事作成日:2018年11月7日

銀行預金の普通預金のメリットとデメリットについてです。中央銀行(日本銀行)が金融緩和を行うと、市場の金利が低下し、預金金利も低くなるため、相対的に預金金利がもともと低い銀行預金の普通預金は利子がほとんど付かないことがデメリットの1つです。一方で、普通預金は金融機関が破綻しなければ元本が保証されるため安全性が高く、自由に引き出せて流動性も高いことがメリットです。

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銀行預金の普通預金のメリット

銀行預金の普通預金のメリットは、金融機関が破綻しない限り元本が保証されるため安全性が高いこと、原則自由に引き出せるため流動性が高いことが挙げられます。また、預金保険制度により金融機関当たり、元本1,000万円まで保護の対象となります。

銀行が経営破綻しない限り元本が保証されるため安全性が高い

銀行預金の普通預金は、銀行の経営が傾かない限り、元本保証がされます。300万円預金をしたら、引き落としなどもないのにある日突然200万円に減っていたということはないのです。100万円を預ければ、引き出したり、引き落としたり、振り込みに使ったりしなければ、少なくとも100万円は維持されるのです。

資産運用における株式投資などでは、投資した資金は元本割れしてしまうこともあります。株式に100万円投資したら120万円になるかもしれないし、80万円になるかもしれないのです。銀行預金の普通預金は僅かながら利子が付くにもかかわらず、元本は基本的に保証されているのです。そのため、安全性が高いと考えることができます。

銀行預金の普通預金は自由に引き出せて流動性が高い

銀行預金の普通預金は、金融危機や経営危機など特殊な事態に陥らない限り、銀行の窓口やATM・CDなどで自由に引き出して使うことができるため、流動性が高いという特徴があります。

株式投資などに投資をすると、投資資金を引き出す場合には、株式を売却して、受渡日以降に代金を引き出すことになるため、自由に使えるようになるまで少し手間と時間がかかります。その他、不動産投資であれば、換金するまでにかなり長時間かかってしまうこともあります。

基本的にすぐに引き出せて、自由に使うことができる銀行預金の普通預金は使い勝手が良いのです。

元本1,000万円まで預金保険で保護される

日本の銀行預金の普通預金は預金保険制度による保護の対象となっています。銀行などの金融機関が破綻した場合でも普通預金の場合、元本1,000万円と破綻日までの利息等が保護されることになります。そのため、1,000万円までは安心して普通預金に預けることができるのです。ただし、預金保険による保護が機能することが前提です。

銀行預金の普通預金口座は各種支払いや給与等の受取に利用できる

銀行預金の普通預金の口座は電気代、ガス代、上下水道代、固定電話料金、携帯電話料金、放送料金、各種税金、デビットカードやクレジットカードの利用料金など口座振替によって各種の支払いに用いることができます。また、給与や年金等の受け取り口座としても利用できます。

銀行預金の普通預金の残高で優遇が得られる場合がある

銀行預金の普通預金口座などを保有している場合は、一定金額以上を預金していると、銀行によっては各種手数料などの優遇措置を受けられる場合があります。よく利用する銀行の普通預金にある程度まとまった金額を預けておくと、手数料などの面で得をすることがあります。

僅かながら利子が付く

銀行預金は低いですが利子が付きます。緩和的な金融政策が行われている時の利子の金利はとても低いですが、日本銀行の政策金利や日本の金利市場における金利の水準が高くなった場合には、銀行預金の普通預金の利率も上がる可能性があります。

銀行預金の普通預金のデメリット

銀行預金の普通預金は利子が付きますが、預金金利水準が低いため、収益性が低いことがデメリットの1つです。ATMなどでお金を引き出す場合に手数料が発生することがあるのもデメリットとなります。

利子(利息)がとても少ないため収益性が低い

銀行預金の普通預金は利子(利息)が付きますが、とても少ないことがデメリットとなります。投資対象として銀行預金の普通預金を見た場合、期待収益率(期待リターン)の面(収益性)ではあまり魅力的ではありません。元本保証があることから安全性が高いこと、自由に引き出せることから流動性が高いことに投資対象としての価値を見出すことになります。

ATMなどでの引き出しに手数料がかかることがある

銀行預金の普通預金はATMやCDで引き出すことができますが、引き出す際に手数料が発生することがあります。少額の普通預金しかない場合、利子がほとんど付かないのに、利子を上回るATM利用手数料を支払わなければならなくなることがあり、自分のお金を預けて引き出すだけで、お金が減ってしまうことになりかねません。

ペイオフでは預金保険制度により元本1,000万円以上は保護されない

金融機関が破綻すると、銀行預金の普通預金については預金保険制度により金融機関当たり元本1,000万円までと一定の利子が保護の対象となります。しかし、元本の1,000万円を超える部分はペイオフ(金融機関破綻時に預金保険機構が預金者に預金の一部を払い戻す制度)時に保護されずに払い戻されないことがあるのです。

そのため、特定の金融機関に多額の普通預金を預けていると、金融機関の経営が傾いた時に自分の資金が危険にさらされてしまう可能性があります。

インフレ(物価上昇)により実質的に価値が減ることがある

インフレ(物価上昇)が起きると、利子がほとんど付かない銀行預金の普通預金は実質的に価値を減らしてしまう可能性があります。ある商品が100万円だった場合、銀行預金の普通預金に100万円があればその商品を購入できます。しかし、物価が上昇しその商品が120万円に値上がりした場合、銀行預金の普通預金はインフレで金額が増える訳ではないため、「100万円+少しの利子」となるため、120万円の商品が買えなくなってしまいます。

銀行預金に預けておけば元本保証で安心と考えるかもしれませんが、インフレ時には実質的な価値が失われることがあるのです。

まとめ

  • 銀行預金の普通預金のメリットには、銀行が経営破綻しない限り元本保証されるため安全性が高いこと、自由に引き出せるため流動性が高いことなどがあります。
  • 銀行預金の普通預金のデメリットには、預金金利が低いため利子がほとんど付かず収益性が低いこと、ATMなどでの引き出しに手数料がかかる場合があることなどがあります。

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【銀行預金の普通預金のメリットとデメリットの記事は終わりです】

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