銀行口座を1つだけに集約してまとめるメリットとデメリット
記事作成日:2019年6月20日
家計のお金を管理する銀行口座を1つに集約してまとめるメリットとデメリットについてです。銀行口座を1つだけに減らすと、口座管理がしやすいというメリットがあります。一方で、目的別に分けて口座を管理できず家計のお金が全て混ざってしまう、金融機関破たん時のペイオフに備える必要があるなどのデメリットがあります。
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銀行口座を1つだけにまとめるメリット
銀行口座を1つにまとめて減らすメリットは口座の管理がしやすいということが挙げられます。
銀行口座を1つにまとめて減らすと口座管理がしやすい
銀行口座を1つに減らしてまとめているとお金の流れが1つの口座に集中するため、管理がしやすくなります。口座のお金を別の口座に移動させたりする必要もありません。また、銀行口座のキャッシュカード、通帳、印鑑などが少なくて済みますし、暗証番号も1つであれば忘れづらいです。
資金が集中するので支払いの残高不足が起きづらい
銀行口座を1つにまとめると、自分のお金が集中するので支払いで残高不足が起きづらいというメリットがあります。仮に支払いを忘れていたとしても、口座が1つに集約されていると一定のお金が口座に残っていることが多くなるため、残高不足になりづらいのです。
口座がいくつか別れていると、口座から引き落とされるのを忘れていると入金を忘れて支払い漏れが起きてしまうことがあるのです。
口座の存在を忘れずにすみ家族とも情報共有しやすい
銀行口座が1つにまとめられていると、あまり使わない銀行口座の存在を忘れてしまうというようなことがありませんし、銀行口座の存在を家族とも情報共有しやすいので、いざという時に困らなくて済む可能性が高まります。
たくさん口座があると、自分でも存在を忘れてしまうこともありますし、家族も存在を知らないままでいる場合があります。
銀行口座を1つだけにまとめるデメリット
銀行など金融機関の口座を1つにまとめることによるデメリットです。目的別に口座を使い分けることができない、銀行の破たん時のペイオフに備える必要がある、といったデメリットがあります。
口座を目的別に使い分けることができない
銀行口座を1つに集約してしまうと口座を目的別に使い分けることができなくなります。例えば、日常の生活費の引き出しや固定的な費用の引き落とし用の口座、一時的・臨時的な特別費を入れておく口座、貯蓄用の口座というような使い分けができず、全てのお金が混ざることになります。
1つに混ざっていてもちゃんと管理できる人であれば何にも問題はないのですが、貯めておかなければいけないお金をいつの間にか使ってしまうような場合もあります。
システムトラブルなどの発生時に一時的にお金を引き出せなくなることがある
銀行口座を1つにまとめていると、口座を持っている銀行でシステムトラブルが発生するなど、何らかの理由で支店やATMでのお金の引き出しができなくなってしまう場合があります。
他の銀行も同様の問題が発生しているわけではないのであれば、別の銀行に口座を持っていれば別の銀行の口座からお金を引き出すことができます。
万が一の時に、1つしか口座がないとその口座に何らかのトラブルが生じた時に困ることがあるのです。
金融機関が破綻するとペイオフで預金が保護されない可能性がある
銀行などの金融機関が破たんした場合、普通預金の場合は預金保険制度によって1つ金融機関で1人の預金者あたり元本1,000万円までとその利息が保護されますが、それを超える部分は金融機関の資産状況によって保護されず払い戻されない場合があります。
いざという時に備えることを考えるのであれば、預金が1,000万円以上ある場合は、1,000万円を超える部分を決済用預金など全額保護される預金に移す、別の金融機関に移すなどの対策が必要になります。
給与振込口座(受取口座)にできない場合がある
自分の利用している銀行が勤務先で給与の振込口座(受取口座)として対応してもらえない場合は、口座を別に作り直さないと口座を1つに集約できなくなってしまいます。
勤務している途中に給与振込口座の金融機関が変わるということは珍しいかもしれませんが、転職をするような場合は要注意です。転職した会社では今まで利用していた口座を給与の受け取り口座として利用できないような場合があります。
支払いの引き落とし口座として対応してもらえない場合がある
銀行によっては各種支払いの引き落とし口座として対応してもらえない場合があります。例えば、ある共済では掛金の振替口座に指定できる金融機関が限られていたり、学校の授業料の口座振替で銀行が指定されている場合があったりします。
口座を1つに集約したいのであれば、別の金融機関の口座を新たに作らないといけない場合があります。
まとめ
- 銀行口座を1つに集約してまとめるメリットには、口座管理がしやすくなるということがあります。
- 一方で、目的別に口座を使い分けることができなくなる、銀行破たん時のペイオフに備える必要がある、などのデメリットもあります。