家計簿が続かない理由と家計簿を挫折しないで続ける方法
記事作成日:2019年6月3日
最終更新日:2019年6月4日
家計簿をつけるのは大変なので、面倒になってやめたくなることがあります。家計簿の効果が実感できないと家計簿をつける意味がないんじゃないかと思ってしまい、家計簿が続かなくなってしまうことがあります。
家計簿を続けるためには、家計簿をなんのためにつけているのかという目的を持って、家計簿で分かったことを家計に役立てて家計簿の効果を実感することが大切です。また、家計簿を続けやすくなるよう、手間がかからないように家計簿をつける工夫が大切です。
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家計簿が続かない理由
家計簿をつけるのは意外と大変で手間がかかります。忙しくて時間がないとすぐに家計簿が面倒になってしまいます。家計簿が続かない理由についてです。
家計簿をつけるのが面倒になった
家計簿はレシートなどを集めて、項目・費目別に使ったお金を分けて集計して、家計簿に記入し、合計などの計算をするというようなことが必要になります。そのため、家計簿をつけるのは時間がかかりますし、精神的にも疲れてしまいやすいのです。
買い物が多い人はレシートなどが増えるため、家計簿をつけるのが大変になってしまい、そのうち面倒になって家計簿が続かなくなってしまうことがあります。できるだけ家計簿をつける手間を少なくするような工夫をすることが大切になります。
家計簿の効果が出ない
家計簿を頑張ってつけていても、支出が減らない、貯金ができない、赤字が続くなどのように家計簿の効果が出ない場合には、家計簿をつけるのが嫌になってしまって、家計簿をつけるのをやめてしまう場合があります。
家計簿をつけるだけでは家計は改善されないので、家計簿で分かったことを基にして節約をする、無駄な支出を見直すなど、家計に生かしていくことが大切になります。
レシートなどを失くしてしまった
家計簿をつけるために必要な買い物のレシートを失くしてしまった、レシートをもらい忘れた、レシートが出ない自動販売機でいくら使ったか思い出せない、といったことがあると家計簿の一部の支出が正確につけられなくなってしまうため、やる気をなくしてしまい、家計簿が続かなくなってしまうことがあります。
レシートをまとめて入れる袋やファイルを用意しておく、レシートが出ない買い物をした時にどうメモするか決めておくことで、家計の記録を失くさなくて済むようになります。
家計簿の計算が合わない
家計簿をつけているとどうしても計算が合わないことができています。例えば、実際に手元から減っている金額とレシートなどを合計して使った金額がずれている、財布の中身と家計簿で計算した残高が合わない、といったことがあります。
ちゃんと家計簿をつけたつもりでも、計算が合うべきところが合わないとやる気をなくしてしまうことがあります。
家計簿は合わないものだと思って気にし過ぎないことが大切です。1円や10円、100円ずれていても、家計簿をつければ家計の大体の姿は分かるのです。
家計簿のどの項目・費目に分類するのか分からない
家計簿をつけていていると、どの項目・費目に分類したらよいか分からない支出が出てくることがあります。どの項目・費目に分けたらいいんだろうと考えているうちに、面倒になってしまって、続かなくなってしまうことがあります。
家計の支出には色々なものがあるので、どれに分けたらいいか分からない支出も時折出てきます。あまり悩まず分けていくこと、分類できない「その他」のものを入れる項目・費目を決めておくと防ぐことができます。
家計の状態が悪いからつけたくなくなる
家計の状態があまりにも悪く、収入が少ない、支出が多すぎる、赤字が続いている、といった場合は家計の現実を直視できず、家計簿を嫌になってしまうことがあります。家計があまりにひどい状況になってしまうと、家計のことは考えたくない、という気持ちになってしまうことがあるのです。
しかし、家計を直視しないと家計の改善はできないので、何のために家計簿をつけるか目的をもって取り組むようにすることで直視できるようになります。
家計簿を挫折しないで続ける方法
家計簿を挫折しないで続けるための方法についてです。何のための家計簿をつけているのかをはっきりとさせて、家計簿をつける手間をできる限り少なくすることが大切です。
家計簿をつける目的を持つ
家計簿をつける目的を明確にして意識するようにすると、家計簿を続けやすくなります。家計の状態を把握して、節約をして、お金を貯める、といったように何のために家計簿をつけているかはっきりさせておくと、挫折しそうになった時に心の支えになります。
何となく家計簿をつける、とりあえず家計簿をつけてみる、というだけでは面倒になってしまったらすぐにやめたくなってしまいます。家計簿をつけて、何がしたいのかを考えてから家計簿をつけると続けやすいです。
家計簿をつけて分かったことを家計の改善に役立てる
家計簿をつけている効果が分からないと家計簿を続ける意味があるのか、と疑問に思ってしまって家計簿を続けられなくなってしまいます。家計簿を続けていくためには家計簿をつける意味や効果があると実感できることが大切になります。
家計簿で使い過ぎている項目・費目があったら節約を意識する、家計簿を利用して家計の予算を決める、などのように家計簿を家計に役立てるようにすると、家計簿をつける意味があることが実感できて家計簿を続けやすくなります。
家計簿の項目・費目を少なくする
家計簿の項目・費目を増やすと細かな分析ができるようになる一方で、分類が面倒になってしまったり、家計簿をつける作業に時間がかかったりします。買った品目1つ1つごとにつけていると更に手間がかかります。
また、項目の分類が細かすぎると、あまりお金を使わない項目が出てきて、日・週・月によって変動が大きくなり、家計の状態がかえって分かりづらくなることがあります。
家計簿をつけるときは項目・費目を少なくすると、家計の把握が細かくできなくなる一方で、支出の分類に悩まなくてすむようになり、家計簿を付けやすくなります。
分類が難しい支出を入れられる項目・費目を作っておく
家計の支出にはどの項目や費目に分類してよいか迷うものがあります。分類に迷う支出が多くなると、分類が手間になりますし、分け方が一貫していないと支出の状況が分かりづらくなります。
どうしても家計簿を続けられないという場合には、分類が難しい支出が出て来た時に入れられるような項目・費目を作っておくと便利です。分類できない「その他」の支出を全て入れる項目・費目をあらかじめ作っておくのです。
例えば「生活費」、「特別費」、「諸費」、「雑費」、「その他費」といったような色々な支出をまとめて入れられる項目・費目を作っておくと便利です。
ただし、家計の把握の制度が落ちてしまうというデメリットがあることにも注意が必要です。分からない支出を全部入れてしまうことで、家計の実態が把握しづらくなることがあります。
どうしても家計簿が続けられないという訳でなければ、「諸費」、「雑費」、「その他費」などは中身を確認して、別の項目を作る、別のすでにある項目に分けるといった方がよい場合があります。
現金が動いた時に家計簿につけるようにする
クレジットカードでの支払いや電子マネーでの支配、QRコードでの決済などは買い物をした時と、自分がお金を支払う時がずれているため、家計簿をつける時に混乱します。
買った時と、自分がお金を支払う時がずれている場合は、買った時に家計簿をつける方法と自分でお金を支払う時に家計簿をつける方法があります。
買った時に家計簿をつけると、例えばクレジットカードは6月に買い物をして7月に支払いとなるので、カードの請求がまだ来ていない6月に家計簿に記入することになりますが、複雑になります。
そのため、敢えて自分がお金を支払ったかどうか、現金が動いたかどうかで全て統一してつけると、家計簿をつけやすくなります。
ただし、買い物をした時と、お金を支払った時がずれてくるため、家計の実態を把握しづらくなってしまう場合があるため注意が必要です。前月カードでたくさん買ったから、今月はほとんど買い物をしていないのに赤字、ということが起きてしまうからです。
月1回つけるか都度(毎日)つけるか自分に合う方を選ぶ
家計簿はレシートなどをまとめておいて月末など月に1回だけ家計簿をつける作業をする場合と、支払いが発生するたびに家計簿をつける作業をする場合があります。
月1回だけつける方法はレシートなどを失くさないようにとっておく必要がある、作業がたまってしまうなどのデメリットがありますが、一度にまとめて作業できることがメリットです。
支払いがあるたびに家計簿をつける方法は、買い物が毎日あるならほぼ毎日つけることになるため作業の負担感を重く感じやすいといったデメリットはありますが、レシートなどをためなくて済む、習慣化しやすい、といったメリットがあります。
家計簿をどれくらいの頻度でつけるかは絶対的な正解はなく、自分に合った頻度でつけるとよいでしょう。
続けたくなる家計簿を使う
家計簿にどれだけ愛着を持てるかということも家計簿を続けるためには大切です。例えば、良いと言われている家計簿を選ぶのではなく、敢えて自分が好きなキャラクターの家計簿を使うといったようなことも家計簿を続けるコツです。
どれだけ良い家計簿でもデザインが好みではない、好きな色じゃない、といったように愛着が持てないと付けたくなくなることがあります。
市販されている家計簿であれば、多少の違いはありますが家計簿としての最低限の機能はあるはずなので、自分がつけたいと思えるような家計簿を使うことも続けるための1つの方法です。
細かいことを気にしない
家計簿がどうしても続かないという場合には、細かいことに気にしないでこだわならないようにするという方法もあります。細かいことにこだわり過ぎるより、大体でいいので家計簿を続けることを重視するのです。
1円や10円単位など細かい数字はこだわらない、多少金額が合わなくても気にしない、失くしたレシートがあっても気にしない、自動販売機や切符など記録が残らない少額のものは無視する、などといったやり方があります。
人によっては細かくつけないと逆に気になって続かないという場合もありますし、大雑把につけると続けられるという場合もあるため、性格によって自分に合ったやり方を見つけるようにしましょう。
レシートを保存する袋やファイルなどを準備しておく
家計簿をつけるために必要なレシートは放置しているといつの間にかどこかへいってなくなってしまいます。また、財布の中に入れたままにすると財布が膨らんでしまい邪魔になってしまいます。
家計簿をつけるためのレシートがなくならないように、レシートなどの保存場所を決めておきましょう。レシートなどを入れて保存しておくための袋やファイルなどを用意しておく、輪ゴムやクリップなどを使ってレシートをまとめておく、などの工夫をして、レシートを無くさないように管理しておくと、レシートで悩まなくてすむようになります。
レシートがない支出の記録の付け方を決めておく
自動販売機で飲み物を買った、コンビニの買い物などでレシートを渡されなかった、屋台や出店などで買い物をしてレシートが出なかった、職場のランチなどで割り勘になり代表者にお金を支払い代表者がまとめてお店に支払った、駅で切符を買った、遊園地などで乗り物用のチケットを買った、といったようにレシートをもらわない支出があります。
レシートがない支出の記録をどうするか決めておくと、記録がなくて家計簿がつけられないということがなくなります。その都度、手帳などにメモをする、スマートフォンなどにメモする、といったように記録を残す方法を決めておくとよいでしょう。
また、敢えて数百円以下、1000円以下の少額のレシートがない買い物は記録をつけないという考え方もあります。使途不明金が増えてしまいますが、少額であれば記録を残すのも手間なので、わざと無視してつけないという考え方もあります。
個人的な支出はお小遣いにして細かい記録をつけない
家計簿では家のことに関する支出を中心につけて、個人的に自由に使っていいお小遣いの支出は細かく記録しないでお小遣いの総額だけ記録する、というようにすると家計簿を付けやすくなります。
節約のためにお小遣いまで細かく記録を付ける場合がありますが、お小遣いの内訳は記録しないで、お小遣い20,000円といったように総額だけ家計簿につけて、お小遣いから出したお金はどう使っても自由で家計簿もつけない、というようにすると家計簿をつけるのが楽になります。家族の家計のお金と、個人的に自由に使っていいお金を分けると家計簿をつけるのが楽になります。
まとめ
- 家計簿をつけるのは手間がかかるので、こだわって細かくつけようとすると作業が大変になって面倒になってしまいがちです。
- 家計簿を挫折しないで続けるためには、家計簿をつける目的を持ち、家計簿をつける手間が減らせるよう項目を増やし過ぎない、細かいことを気にし過ぎない、家計簿で分かったことを家計に役立てる、といったことなどが大切です。