簡単に家計を把握する方法
記事作成日:2015年9月14日
家計を把握する時は毎月のお金の流れを家計簿につけて把握するということが一般的です。しかし、大雑把でよいのであればもっと簡単な方法があります。資産がどれだけ変化したかに注目するのです。毎月の収支の結果は最終的に資産に反映されます。毎月が黒字なら、その黒字の分だけ資産が増えることになるためで、資産の変化を追うことで家計の状況を把握できます。
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資産の変化に注目する
資産がどれだけ変化したかに注目する方法です。借金が全くない場合、収入から支出を引いた金額が資産の増加分になります。つまり「現在の資産-1年前の資産=過去1年の収入-支出」になります。「過去1年間の収入-支出」は1年間の貯金額ということになります。これは1年間に限らず1か月でも当てはまります。
例えば、1年間で貯金が50万円から150万円に増えていれば1年間で100万円分貯金しています。つまり収入-支出=100万円ということになります。収入が600万円と分かれば支出は500万円と逆算できます。
借金がある場合は、「資産」部分を「純資産」、つまり「資産-借金」の金額に置き換えると当てはまります。
資産の金額の把握方法
資産の金額はほとんどの場合通帳を見ることで分かります。インターネットで口座の残高を照会しても構いません。ほとんどの人にとって資産=預金だからです。投資をしている人は証券会社の口座の残高を確認します。
ただし、これだけでは手元の現金が分かりません。現在の現金は財布の中を見れば分かりますが、さすがに1年前の財布の現金の金額は分からないからです。しかし、現金を多額に持ち歩く人以外は現金の存在は無視してもかまいません。誤差の範囲内に落ち着くからです。
特別な事情があって多額の現金を一時的に手元に置いていた、財布には常に1万円札がかなりの枚数入っているという場合以外は多くても1万円、2万円といったことがほとんどだからです。電子マネーも少額の場合が多いので大体の把握なら無視してもかまいません。
借金がある場合
借金がある場合は、借金の残高の変化を確認します。返済予定表やインターネットの残高照会などで確認することができるはずなので現在と過去の残高を確認しましょう。
収入は比較的すぐ分かる
収入は家計簿をつけていなくても記録を見るとすぐに分かります。1年間の収入は暦年単位なら会社員の人は源泉徴収票、確定申告をしている場合は確定申告書の控えを見ればすぐに分かります。1年単位でなくても会社員の人なら、毎月給与明細がもらえるはずなので必要な期間分だけ合算すれば収入は分かります。
支出を計算する
1年間の支出を把握するなら、「現在の資産-現在の借金」=「現在の純資産」、「1年前の資産-1年前の借金」=「1年前の純資産」をまず計算します。「現在の純資産」-「1年前の純資産」=「1年間の収入-1年間の支出」(=1年間の貯金額)を計算します。
そして「1年間の収入-1年間の支出=1年間の貯金額」なので「1年間の支出=1年間の収入-1年間の貯金額」を計算すると1年間の支出額が分かります。
支出を細分化する
ここで計算した支出は全ての費目の合計値なので、ピンとこないと思います。そこでできる範囲で細分化します。金額を計算できる費目があればどんどん差し引いていきます。つまり支出総額と住居費総額が分かっている場合、「支出総額-住居費総額=住居以外の支出総額」ということになります。
書類が残っていて比較的金額が分かりやすいのは固定費です。住居費、教育費(授業料など固定的なもの)、保険料などは後からでも支出を把握しやすいです。請求書などがあれば光熱水道代、固定電話代、携帯電話代、インターネット代なども把握できます。
分かるものを差し引いて、残ったものは「その他全ての支出」ということになります。
まとめ
- 家計簿をつけていなくい場合に1年間の支出を簡単に把握するためには資産-借金=純資産の変化に注目します。
- 純資産の増加分は1年間の貯金額で、収入総額-支出総額になります。収入総額が分かれば支出総額が分かります。
- 支出総額から住居費など把握しやすい費用を差し引いていくと支出の姿が大体ですが見えてきます。