他の人の家計や家計簿は参考にならないこともある
記事作成日:2016年12月4日
他の人の家計や家計簿を参考にすることで、自分の家計や家計簿を振り返り見直すきっかけになることがあります。しかし、あくまで他人は他人で自分とは置かれた状況も、目指しているものも、好みも違っているはずなので、参考にならない部分もあります。雑誌などで他人の家計・家計簿が紹介されることがあって、支出が少なく貯金が多い家計が紹介されることもありますが、自分の家計とかけ離れていると感じたことはないでしょうか。
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住居費の負担が軽い家計
何らかの理由で住居費の負担が軽い家計があります。住居費の負担が軽い家計は、住居費の負担が普通に発生する家計にとってあまり参考になりません。
実家暮らしの家計
実家暮らしの家計と実家暮らしでない家計は大きく状況が変わってきます。実家暮らしの場合、家に生活費としていくらか入金していても、住居費や光熱水道費、食費などの負担が軽くなるため実家暮らしでない人と家計の状況が全く変わってきます。実家暮らしの家計はかなり支出が抑えられていることが多く、実家暮らしでない人にとってはあまり参考になりません。
住宅ローンがない持家の家計
両親から住まいを相続したような場合、両親などからの贈与などで住まいを購入した場合など実質的な負担がないか、とても軽い負担で住宅を取得しているような家計は、住宅ローンの負担がない一方で、住まいがあるため賃料や住宅ローンの返済負担が発生しません。土地の戸建てなら駐車場料金の負担も発生しません。
極端な節約をしている家計
極端な節約をしている他人の家計・家計簿もあまり参考になりません。無駄をなくすような節約は進んですべきですが、極端に耐え忍ぶ節約は楽しんでできるようでないと、生活の質を下げてしまうことがあります。食生活が偏り過ぎる場合も真似をするには抵抗があるはずです。
光熱費や水道代が極端に少ない家計
夏の暑い日や冬の寒い日でもエアコンを一切付けない、ストーブなどを一切使わない、お湯も使わない、浴槽には入らないなどによって電気代、ガス代、水道代、灯油代などを極端に抑えているような場合があります。光熱費や水道代が極端に少ない家計を真似できない場合があります。
食費が極端に少ない家計
徹底的な節約で極端に食費を切り詰めている家計もあまり参考になりません。家族で1か月で食費が約1万円というような生活は真似できないような場合があります。食費を切り詰めると、食事のバランスが偏ってしまうことがあります。実家など親戚が農家をしていて、お米や野菜などの援助がある場合も食費は少なくなるので参考になりません。
保険にほとんど加入していない家計
保険の加入の有無も家計が大きく異なる原因の1つです。保険は最低限入ればいいのですが、保険の最低限も人によって変わってきます。扶養義務がある家族がいない人と、扶養義務がある家族がたくさんいる人では必要な生命保険の金額が変わってきます。
また、本来は加入すべき任意の自動車保険に入っていない場合、加入していても車両保険に加入していない場合まどは、保険料の水準が変わってきます。
置かれた状況が違う家計
自分と他の人では置かれている状況が違っています。置かれた状況が大きく違っている場合には、家計が参考にならないことも多いです。自分と似た状況の人の家計と比べないと、比較にならないことがあります。
都心か郊外か住んでいる場所が違う家計
都心か郊外に住んでいるかどうかで家計は大きく違ってきます。生活をする上で、車がないと不便な地域なのか公共交通機関が発達していて車が必要ない地域なのか、家賃が高い地域なのかそうでないのかなどによって生活費は大きく変わってきます。住居費の水準や自動車があるかないかで家計の状況は大きく変わってきます。
家族構成が違う家計
家族の人数が違えば家計は変わってきます。家族の人数が多いとその分だけ広い住まいが必要になるので住居費が膨らみます。また、家族の人数が多いと、食費や日用品費も増加します。全般的に支出が増加します。夫婦だけの2人暮らしの家計と、夫婦と子ども2人の家計を比べてみても、比較にならない場合があります。
家族の年齢が違う家計
家族構成が同じでも年齢が違えば家計の状況は変わってきます。例えば子どもが小さいのかそうでないのかで、食費や教育費は大きく変わってきます。大学受験を控えているような子どもがいる家計と産まれたばかりの子どもがいる家計では食費や教育費は変わってきます。
住んでいる地域の気候が違う家計
住んでいる地域が比較的暖かい地域か寒い地域かによっても家計が大きく変わってきます。光熱費は住んでいる地域によって異なる傾向があり、冬の寒さが厳しいような地域では光熱費は膨らむ傾向があります。気候が違う地域の家計簿を比べても参考にならないことがあります。
交際費の状況が違う家計
交際費は人付き合いを避けることで抑えることができますが、人付き合いを避けることが望ましくない場合があります。
例えば、職場での人間関係上交際費が発生する場合、ママ同士の付き合いなどで交際費が発生する場合、地域のつながりが強く様々な交流があり交際費が発生する場合、冠婚葬祭などで交際費が頻繁に発生する状況に置かれているような場合です。交際費の発生状況が違うと家計の状況が大きく異なってくる場合があります。
参考にならない家計・家計簿は気にしない
他の人の家計・家計簿は自分の家計・家計簿を見直す参考資料になりますが、他の人との比較にあまり意味がない場合もあります。
支出が少なく、毎月の貯金額が多い家計であっても、支出が少ない理由が実家暮らしだからという場合には、実家暮らしでない人には参考になりません。状況が違う人の家計は参考にならない場合があるので、違いは気にしない方がよいこともあります。
まとめ
- 他の人の家計・家計簿は自分の家計・家計簿を見直すよい参考になります。
- しかし、自分と他人の置かれた状況は違うため、他の人の家計・家計簿があまり参考にならない場合もあります。そのような場合は、自分の貯金額が少ないとか、自分の生活費が高過ぎると思い悩ます、気にしないようにしましょう。