60代で老後生活の資金を確保する方法
記事作成日:2015年9月1日
60代になると会社経営者や役員、自営業などの場合を除いて第一線からは退いていくことになります。そのため収入が減ってしまいますが、少しでも長く働くことが大切です。片働きの場合は共働きができないかも検討すべきです。退職金がある場合には使い道は慎重に考えましょう。収入を増やすことに限界がある場合には支出を抑えることも重要です。
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少しでも長く働く
60代になると50代までの頃とは働き方がかなり変わってきます。定年を迎える前に役職や役割、仕事内容が変わって給与(給料・賞与など)が下がったり、定年を迎えたりします。働かなくなると収入が無くなってしまいますが、なるべく長く働くようにすると老後資金を増やすことができます。
ただし無理して健康を損ねてしまっても意味がありませんので、体調と相談しながら働きましょう。
片働きの場合は共働きに
60代でも可能な範囲で共働きで働くと収入を増やすことができます。生活が苦しい場合で夫婦のどちらかだけが働いている片働きの場合は共働きにすると収入を増やすことができます。
働いているなら年金の繰り下げを考える
働いていて収入が確保できている人は年金の繰り下げ請求を行うことで毎年の年金額を増やすことができます。支給を遅らせる月数が長くなるほど年金の増加率が増えていきます。
しかし、受給期間が短くなってしまうため、早く亡くなってしまうと年金に関しては、結果的に損をすることもあります。
ちょうど平均寿命あたりで繰り下げた場合と繰り下げなかった場合の損得が逆転するようになっていますので、平均寿命よりも長生きした場合は年金の繰り下げ請求を行った方が支給は多くなります。平均寿命よりも早く亡くなった場合は年金の繰り下げ請求を行った方が支給は少なくなります。
年金を受給するなら手続きを忘れずに
年金はもらえる年金になったら自動的にもらえるわけではなく、自分で手続きを行わなければいけません。住所などの届け出がきちんと行われていれば、もらえる年齢が近づいたら日本年金機構から案内が送られてくるはずです。
住所の届け出に不安がある場合は日本年金機構に問い合わせてみましょう。
収入が下がったら給付金がもらえる場合も
雇用保険に5年以上加入していて、60歳以後65歳までの間に賃金が75%未満に下がった場合には、雇用保険制度の高年齢雇用継続基本給付金がもらえる場合があります。また、失業給付(基本手当)を受けてから再就職した場合には高年齢再就職給付金がもらえる場合があります。
ハローワークで手続きを行いますが、通常は会社で手続きの案内をしてもらえるはずです。不明な点があればハローワークに確認しましょう。
退職金は大切にする
定年退職などで退職金をもらうとまとまった金額になる場合は、金銭感覚が麻痺してしまう場合があるようです。せっかく定年を迎えたんだし少しくらい使ってもいいだろうと思って使ってしまうと、あっという間に退職金が減っていってしまいます。
定年退職後はまとまった金額のお金が入ることは基本的になくなるため、退職金が最後のまとまった収入になります。慎重に、大切に使いましょう。
間違っても銀行でお勧めされた投資信託などでリスクの高い運用をしてはいけません。退職金で初めて資産運用をする場合には詳しいことは分からないからと勧められるままにお任せしてしまうことがありますが、大変危険です。
支出を切り詰める
家計は収入と支出のバランスになります。収入面ではどうしても限界が出てくるのであれば、支出面で努力をするしかありません。なるべく早い時期から支出を切り詰めて抑えていくことが重要になります。住居費を抑えるために住み替えを行なうなど固定費を中心に無駄な支出がないか見直しを行いましょう。
まとめ
- 60代から少しでも多く老後資金を確保するためにはとにかく長く働くことが大切です。ただし、健康には注意しましょう。
- 余裕があるなら年金を繰り下げるという方法がありますが、長生きしないと損をする場合があります。退職金が手に入った場合には大切に使いましょう。銀行で勧められるままに金融商品を購入すると危険です。
- 収入を確保することに問題がある場合には、支出を抑えることが重要です。