家庭教師のメリットとデメリット
記事作成日:2019年5月28日
子どもの教育で塾に通うか、家庭教師をお願いするか悩む場合があります。家庭教師の先生をお願いするメリットは子どもに合わせた指導をしてもらえる、柔軟な学習計画を立てられる、移動時間が必要ない、曜日や時間の融通が利きやすい、などがあります。一方デメリットとして先生の能力のばらつきが大きい、授業料が割高になる場合がある、などがあります。
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家庭教師の先生をお願いするメリット
家庭教師の先生をお願いするメリットについてです。家庭教師には、子どもに合わせた指導をしてもらえる、柔軟な学習計画を立てられる、移動時間が必要ない、などのメリットがあります。
家庭教師なら一人一人に合わせた指導ができる
家庭教師であれば、生徒一人一人に合わせたきめ細かな指導をすることができます。分からない部分があったらじっくり時間をかけて説明し、生徒の理解度を確かめながら教えることができます。生徒の理解度に応じて学習内容を調整することもできます。塾の集団指導では生徒が理解していなくても先に進んでしまうことがありますが、家庭教師であれば生徒に合わせた指導ができるのです。
柔軟な学習計画を立てられる
家庭教師を依頼した場合、塾の集団授業などと違って、柔軟な学習計画を立てることができます。学校の復習を中心にする、苦手科目の克服をする、志望校に絞って対策を行う、など子どもに合わせて柔軟な学習計画を立てることができます。
集団指導の塾の場合は決まった学習計画(カリキュラム)に沿って授業が進んでいきますが家庭教師ならば子どもに合わせた勉強の計画が立てられるのです。
家庭教師なら移動時間が必要ない
家庭教師をお願いする場合、普通は家庭教師の先生に家まで来てもらうため、塾に通う時間を節約することができます。近くに塾がない場合は移動時間だけでも数十分かかってしまうことがあるため、移動しなくていいというのはかなりのメリットになることがあります。また、授業前後の待ち時間などもあまり無駄にしなくてよいため時間を有効活用できます。
塾の場合は通塾時間を合計してみるとたくさんの時間をかけてしまっていることがあるため注意が必要です。
曜日や時間の融通が利く
家庭教師の先生をお願いする場合は、家庭教師の先生に来てもらう曜日や時間を比較的自由に設定できるため、他の予定や習い事、部活、クラブなどと調整しやすいことがメリットの1つです。また、予定の変更も家庭教師の先生が対応できる場合は比較的柔軟に受け入れてもらえることが多いです。
逆に家庭教師の先生の都合で予定が変更になることもしばしばあるため注意が必要です。特に大学生のアルバイトの先生の場合、予定の変更がよく起きる場合があります。
家庭学習の習慣を身に付けられる
自宅であまり勉強をしない子どもの場合、家庭教師の先生に来てもらって家で勉強することで家庭学習の習慣を身に付けられる場合があります。本来は小学生の早い段階から家庭学習の習慣を身に付けていることが望ましいのですが、どうしても家で勉強しないという場合は家庭教師をお願いすることで、家庭学習をする習慣に結びつくことがあります。
家庭教師の先生をお願いするデメリット
家庭教師の先生をお願いするデメリットについてです。家庭教師の先生は教える能力にばらつきがあること、授業料が高くなってしまう場合があること、学習の進度が遅れてしまう場合があることなどがデメリットになります。
先生の能力の差・当たり外れが大きい
家庭教師の先生は、家庭教師を仕事としているプロの家庭教師と、大学生がアルバイトでしている家庭教師がいます。プロの家庭教師と大学生の家庭教師では教える能力の当たり外れが大きいというデメリットがあります。また、大学生の家庭教師はアルバイトであるため、やる気がある家庭教師もいれば、あまりやる気がなく適当にこなしていればいいやという家庭教師もいます。
実際に家庭教師の先生が来てみないと家庭教師の能力や当たり外れが分かりません。良い先生ではなかった場合は違う先生にお願いするにしても手間がかかります。
教えることが必ずしもうまいわけではない
家庭教師の先生には、家庭教師を仕事としてやっているいわゆるプロの先生と、大学生がアルバイトで行っているアルバイトの先生がいます。プロの先生の場合は教え慣れているのですが、大学生のアルバイトの先生の場合は教え慣れているわけではないため、学習内容を理解していても、上手に教えられないことがあります。
そのため、家庭教師をお願いしても、教えることが上手でないため子どもの成績が思ったように上がらないことがあります。
学習の進度が遅れてしまうことがある
家庭教師の場合は子どもに合わせて学習計画を立てることができますが、生徒の理解が追い付かない、きちんとした計画の管理が行われないなどの理由から、学習速度が上がらず、学習の進度が遅れてしまうことがあります。塾と比べると半分も学習内容が進んでいないということも起きることがあります。
もちろん、子どものペースにあわせて勉強するので遅くても問題ないこともあるのですが、受験対策などを考えている場合は学習の遅れは重大な問題になることがあります。
家庭教師は授業料が高め
家庭教師をお願いする場合は、塾の集団授業と比べて授業料が高くなる傾向があります。もちろん、プロの家庭教師を選ぶか、大学生のアルバイトの家庭教師を選ぶかでも違ってきますし、同じアルバイトの家庭教師でも授業料が高い場合と安い場合の差が出てくることがあります。
しかし、自分の子どもを個別的に教えてもらうので、家庭教師はどうしても高くなる傾向があります。
先生と1対1なので気をつかい疲れてしまう
家庭教師は先生と生徒が1対1で勉強をすることになるため、先生と1対1で会話をしなければいけなくなります。会話が苦手な子、慣れない相手と話すのが得意ではない子は、家庭教師の先生に教えてもらうということに気を遣ってしまい、疲れてしまうことがあります。慣れてくれば良くなることもありますが、性格によってはあまり勉強に集中できないことがあるのです。
先生との相性が合わないと伸びない
家庭教師の先生と生徒の相性が合わないと学習効果が薄れてしまうという問題があります。もちろん、全然合わないという場合は別の先生にお願いするということになるのですが、少し違和感がある、はっきりとは言えないけど何か違う、みたいな微妙な相性の悪さの場合、先生を変えるほどでもないと思ってしまうことがあります。
しかし、先生と生徒がどこかで相性が良くないと感じていると勉強への意欲が高まらず、家庭教師をお願いしている効果が薄れてしまいます。先生と生徒の相性は運の問題もあるので、なかなか悩ましい問題です。先生を変えたら相性が良くなるとも限りません。
自宅なので気が緩んでしまうことがある
家庭教師は自宅で勉強を教えてもらえることがメリットになりますが、自宅なので逆に集中できずに気が緩んでしまうというデメリットもあります。塾などに通えばある種の緊張感が生まれて勉強に集中できる場合がありますが、自分の部屋だと緊張するというより、リラックスするので、勉強に集中できず気が緩んでしまうことがあります。
校外の友達ができない・張り合える相手がいない
家庭教師は家で勉強を教えてもらうことになります。そのため塾と違って学校の外で友達ができることがありません。また、塾であれば同じ教室の周りの生徒が勉強しているという雰囲気にのまれてやる気が湧いてくることがありますが、家庭教師をお願いした場合には周りに張り合える相手、ライバルになるような相手がいないため、やる気が盛り上がらないことがあります。
家をきれいにしておかなければいけない
家庭教師をお願いする場合は家庭教師の先生が家に来ることになるため、ある程度家をきれいにしておく、整理整頓しておく必要があります。もちろん、ありのままの我が家を見られても構わないという場合もあるかもしれませんが、あまりに散らかっていると家庭教師の先生も気を悪くしてしまいます。
そのため、家庭教師の先生が来る日に合わせて家をきれいにしておく必要があります。家が嫌でもきれいになるということをメリットと考えることができますし、片付けるのが手間だと考えるとデメリットにもなります。
まとめ
- 家庭教師の先生をお願いするメリットには、子どもの理解度に応じてきめ細かな指導をしてもらえる、柔軟な学習計画を立てられる、自宅で勉強するので移動時間がない、曜日や時間の融通が利く、などがあります。
- 家庭教師のデメリットには、授業料が高くなってしまうことがある、家庭教師の先生の教える能力にバラつきがあるため効果が臼場合がある、などがあります。