結婚前の同棲生活のメリット・デメリット
記事作成日:2017年11月6日
結婚前に同棲するメリットとデメリットについてです。男性か女性かによって感じ方も違いますが、同棲をすることで結婚する前に相手を見極められる、普段の姿が分かる、精神的な満足感を得られる、お金や時間を効率的に使えるなどのメリットがあります。一方で同棲をすることで、相手の嫌な面が見えてしまう、新鮮さがなくなる、別れづらくなる、結婚時期を逃す、お金や家事などで揉める可能性があるなどのデメリットもあります。
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結婚前の同棲生活のメリット
結婚前の同棲のメリットについてです。
法律上の結婚をする前に相手を見極められる
同棲は法律的な結婚とは異なります。同棲は単に恋人が一緒に暮らしている状態から、関係が深くなり、同棲が継続した場合には、事実上結婚しているような状態、事実婚に至る場合もありますが、法律的な結婚ではありません。
同棲の大きなメリットの1つに、結婚の失敗を防ぐことができるということがあります。同棲であらかじめ相手の性格、生活習慣、金銭間隔、時間の使い方、家事能力などを見極めることができるので、結婚しないという選択肢も選べるのです。同棲によって結婚後の生活のイメージができるということは同棲の重要なメリットです。
相手の普段の素の姿が分かる
同棲を始めることで相手の普段の素の振る舞い、日常の本当の姿が分かるようになります。恋人同士がデートなどで会っている間はある程度、性格や振る舞いを意図的に作ることができても、一緒に住んでいる間ずっと素を見せないというのは難しいからです。
今までとは異なった一面がみられる場合があり、相手を深く理解することができる場合があります。逆に嫌な面も見えてしまうことがあります。
家計の支出が減り節約できることがある
2人が別々に1人暮らしをしている場合は、2人で一緒に暮らした方が住居費、光熱水道代、食費などが浮き節約になります。2人が別々に1人暮らしをしていれば生活のお金は2人分かかりますが、2人が一緒に暮らした場合の生活のお金は単純に1人暮らしの2倍とはならないからです。
もし、どちらかが実家暮らしをしている場合には、直接的な家計のメリットは感じられない場合もあるかもしれませんが、デートのための交通費などは浮くため、節約につながります。
精神面での満足感が得られる
恋人が一緒に暮らすことで精神的な満足感が高まり、幸せだと感じられるということが同棲のメリットの1つです。大切な人が身近にいるということは精神的な充足感につながります。話したいときにいつでも話せる、側にいるということは、精神面での安らぎにつながります。
仲が深まる
同棲によって恋人と暮らすということは、通常は一緒にいる時間が増えることになります。よりお互いに対する理解を深めることができますし、会話も増えるため、仲を深めることができます。
また、同棲生活を続けていくためには、日常の様々な面で2人が協力しなければいけなくなるため、上手く話し合っていくことができれば信頼関係も深まります。
2人の時間を効率的に使える
同棲すると2人が一緒に過ごすことになります。同棲をしない場合には、会う場合お互いが待ち合わせ場所まで移動しなければならず、帰る時にも移動時間が発生します。待ち合わせで遅れないためにゆとりを持って行動することもあります。
しかし、2人が同じ場所で暮らせば、待ち合わせるための移動の時間を減らすことができます。2人が家にいるのであれば一緒に出掛ければいいからです。同棲によって時間の無駄が減らせることがあります。
仕事で多忙でも一緒の時間を確保できる
同棲するとどちらかが仕事等で多忙な場合でも、忙しいから会う時間がない、疲れているから休みたい、ということはなくなります。家でもすれ違いになってしまうかもしれませんが、別々に住んでいるよりは一緒になる時間が確保できるようになります。
忙しいことが原因で2人の時間が確保できなくなるのを防ぐことができます。
転勤などでもついていけば遠距離恋愛にならない
社会人として働いている場合に相手が転勤になってしまうことがあります。もし別々に住んでいれば、転勤を機に結婚を考えるか、同棲をするか、遠距離恋愛になるか、別れるかという形になります。同棲をすでにしている、あるいは同棲を始められるという場合でなければ、厳しい選択になってしまう可能性もあります。
転勤に一緒についていく場合には、自分の仕事や学業をどうするかという問題もありますが、遠距離恋愛を避けることができます。
結婚前の同棲生活のデメリット
結婚前の同棲のデメリットについてです。
関係に新鮮さがなくなる
同棲を始めることでいつも一緒にいるようになるため精神的な満足感・充足感は得られることが多いですが、一方で恋人関係の新鮮さが失われてしまうことがあります。
たまに会うからワクワク、ドキドキしているということもあり、いつも顔を合わせるようになると新鮮味が失われてしまうことがあります。本当は関係が深まった証でもあるのですが、愛情が冷めたと考えてしまうことがあり要注意です。
結婚後に新婚の感じがしない
関係の新鮮さがなくなることとほとんど同じですが、同棲生活を経て結婚すると、結婚をしても同棲の時と生活がほとんど変わらないことになり、新婚生活というような感じがしなくなります。
結婚後初めて一緒に住めば新婚生活という感じがしますが、同棲の場合は同棲を始める時に新婚生活の感じを既に体験してしまっているのです。
別れるのが大変になる
同棲を始めると別れること、同棲を解消することが大変になります。どちらかが相手の家に引っ越す場合、新居を借りる場合どちらの場合であっても、帰る部屋がなくなっているからです。同棲を解消する場合には、実家に戻るような場合でなければ、新たに部屋を借りなければいけません。
実家に戻る場合でも、親などに同棲の解消を告げるのが気まずいこともあります。同棲の解消には手続きなどの面でも面倒なことがあります。住所の変更も地味に面倒な作業です。
上手くいかない時に人生の貴重な時間を無駄にすることがある
同棲をすると関係や生活に安定感が出てくることがある一方で、関係が悪化していく場合もあります。しかし、上手くいかない時であっても、ずるずると同棲を解消しないまま、同棲を続けてしまうことがあります。
同棲が法律婚、あるいは事実婚になるような場合はよいのかもしれませんが、上手くいかないまま時間を無駄にして浪費してしまうことがあります。同棲をやめるのはなかなか大変なことがあります。同棲をしてしまったため、別れるのが遅れて人生の貴重な時間を無駄にしてしまうことがあるのです。
自由が減る
結婚と似ていますが、同棲は2人が同じ家で暮らすことになるため、お互いの自由な時間は減ってしまいます。1人になりたいと思う時でも思うように1人になれないことがあります。
一緒に暮らしていくことになると、お互いが相手に合わせなければいけないこともできるため、自由が少なくなることが多いです。1人のように自由気ままにとは行かなくなるのです。
他の人間関係に影響が出る
2人の関係性、価値観にもよりますが、同棲をすることでお互いの他の友人・知人などとの人間関係・人付き合いに影響することがあります。
人付き合いで夜遅くに帰ってくることや、土日・祝日にいつも友達と遊びに行くということは難しくなることがあります。同棲を始めることで2人の他の人間関係に制約が出てくることがあります。
お金で揉める可能性がある
同棲をするということは2人で生活を始めるということになりますが、生活をするためにはお金がかかります。住居費、光熱水道費、食費などの負担をどのようにするか2人で話し合って決めなければいけません。
お金の問題は揉めやすく、同棲の段階では関係が深まりきっているわけではないため、お金の問題が2人の関係に亀裂を入れてしまうこともあります。負担が片方に偏って不公平感がでると仲が悪くなってしまうことがあります。
生活習慣のすり合わせが必要になる
今まで別々に暮らしていた2人が1つ同じ屋根の下で暮らすことになるため、生活習慣のすり合わせが必要になります。よく例に挙げられるのが食器の洗い方、洗濯した衣類のたたみ方、部屋の片づけ方などですが、異なった生活習慣を持った2人が快適に暮らすためには十分な話し合い、すり合わせ、妥協が必要になります。
家事の分担で揉める可能性がある
同棲生活をしていくために、2人で家事の分担を決めることになります。全く何にも話し合わないままいつのまにか家事の分担が出来てしまうこともありますが、家事の分担で不公平感が出てくると、喧嘩の原因になることがあります。
特にお互いが働いている場合は、仕事と家事の負担感を上手に調整しないとストレスばかりが溜まっていってしまい、別れにつながってしまうこともあります。
結婚と似た状態になり結婚の意欲が後退する・結婚時期を逃す
同棲は法律上の結婚ではありませんが、法律上婚姻関係になるという以外のほとんどのことは結婚と同じになります。どのため、同棲を始めることで結婚に近い感覚、似た状態になり、結婚への意欲が後退してしまうことがあります。
特に男性がそうなりやすいと言われていますが、同棲を始めることで結婚が遠のいてしまうこともあるのです。
相手の嫌な面も見える
同棲をすることで、普段の相手の姿が見えてくるようになります。相手への理解が深まることにもつながりますが、今まで気づかなかったような相手の悪い点、嫌な面が見えてくることがあり、相手との関係が悪化してしまうこともあります。
別々に暮らしていて、時折会う程度であれば気にならなかったことも、一緒に暮らしていつも目にするようになると気になってしまうことがあります。
家族に理解されない場合がある
同棲に対しては否定的な考え方を持っている人もいます。個人の考え方、価値観なのでどのような考え方も個性ではあるのですが、同棲を希望していても親が強く反対する場合があります。
家族から理解が得られないまま、同棲を強行してしまうと、後々の付き合いに影響してしまうことがあり、家と家との付き合いが難しくなり、気まずくなって別れてしまうということもあります。
まとめ
- 同棲には結婚する前に相手を見極められる、普段の本当の姿が分かる、精神的な満足感を得られる、お金や時間を有効活用できるなどのメリットがあります。
- 一方で同棲には、相手の嫌な面が見える、結婚時に新鮮さがなくなる、別れるのが大変になる、ずるずると結婚時期を逃してしまう、お金や家事などで揉めてしまうなどのデメリットもあります。