離婚のメリットとデメリット・リスク
記事作成日:2017年11月15日
離婚のメリットとデメリット・リスクについてです。結婚をしたとしても、生涯を添い遂げるということにならない場合があり、人によってはやむを得ず離婚を選択することがあります。離婚をすることで新しい生活を始められるというメリットがあります。ただし、離婚をすることで子どもに負担をかけてしまったり、十分な収入が得られず生活が安定しなかったりする場合があるというデメリットもあります。離婚をすることで様々な面で多大な影響があるため、離婚を考えるのであれば離婚の影響について慎重に考える必要があります。
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離婚のメリット
離婚で心機一転し新たな人生を歩める
離婚することで、夫婦関係を終了し新たな人生を歩めるようになります。夫婦関係が破綻していて、お互いのためにならない場合には夫婦のままでいるよりも別々の道を歩む方がお互いのためになることもあります。
離婚によって心機一転し、よりよい人生を歩めるようになる可能性があるのです。
離婚すると一緒にいなくても良くなり関係が切れる
離婚をすることで、愛情を持てなくなった人と一緒に暮らす必要がなくなり、新生活を送ることができるようになります。子どもがいる場合には子どもに関する範囲内で関係が残りますが、離婚をすることで基本的に相手との関係は切れることになります。
一緒にいることで嫌悪感がある場合やストレスを感じていた場合には精神面で負担が軽くなることになります。
離婚後は新しい恋愛ができ新たな家族を持てる
離婚をすることで新しい人間関係を形成できるようになります。婚姻中では他の異性と恋愛して家族を持つことはできません。
しかし、離婚によって夫婦関係を終了させることによって、新しい恋愛をすることができるようになり、いずれは結婚して再び家族を持つことができるようになります。離婚によって新しい1歩を踏み出すことができるようになるのです。
離婚で自分の時間を持てるようになる
離婚をすることで、自分の時間をより自由に使えるようになります。子どもがいる場合には子どもと関わる時間は変わらないかもしれません。
しかし、夫婦で一緒に生活していた時に相手と関わる時間は全て自分のために使えるようになるため、自分の時間が増える場合があります。時間にゆとりができると、心機一転新しいことを始められるようになります。
離婚すると日常生活を気楽にできる
夫婦が一緒に生活していく場合には、相手に配慮して生活をしていかなければいけない部分があり、我慢を強いられてしまうこともありますが、離婚をして別々になれば自分が自由に好きなペースで日常生活を送ることができます。
夫婦の約束事、決まりがあっても守る必要がありませんし、相手の顔色を窺ったり、ご機嫌取りをしたりする必要がなくなります。
離婚すればお金や家計を自分で決められる
離婚をすれば相手の収入がなくなるという面もありますが、自分のお金は自分のために使えるようになり、家計のやりくりを自分だけで決められるようになります。
夫婦でいることによってお金が自由に使えなかったような場合には、離婚することで自分のために、自分が思うようにお金を使えるようになります。
離婚により自分がやりたいことを自由にできる
離婚をすることで行動の自由も得られます。夫婦でいるがために相手に配慮してできなかったことも自由にできるようになります。仕事や趣味などで相手に遠慮する必要がなくなるのです。
離婚をすることでできなかったこと、追うことができなかった夢を、自由にすることができるようになるのです。
問題がある相手の場合は離婚で身を守ることになる
DVやモラルハラスメント、育児放棄など相手に問題があった場合には、離婚をすることで自分や子どもの身を守ることができます。
夫婦のままでいることによって、自分や子どもの安全が確保されない場合には、離婚する方が望ましい場合があります。我慢や忍耐、泣き寝入りではどうにもならないことがあるのです。
離婚のデメリット・リスク
離婚により収入が少なく生活が苦しい場合がある
離婚前に専業主婦(主夫)であった場合、パートやアルバイトなどで低収入だった場合には、離婚後は収入が少なく、生活が苦しくなってしまう可能性があります。
慰謝料や養育費などがもらえる場合でも、自らの稼ぐ力が十分でないと、離婚をして生活環境が急に悪くなってしまう可能性があります。
子どもがいる場合には離婚で仕事と育児の両立が大変に
離婚をして子どもを引き取る場合には、仕事と育児の両立が問題となります。親など頼れる人がいる場合には良いですが、頼れる人が近くにおらず、子どもが小さい場合には仕事と育児の両立が難しい場合があります。シングルマザー、シングルファザーは仕事に時間を割きにくい傾向があります。
特にシングルマザーは公的な支援を受けられる場合も多いですが、収入が少なくなりがちで、生活面で苦しんでしまうことがあるため注意が必要です。
離婚は子どもに辛い思いをさせることがある
子どもから見れば父親も母親も両方とも大切な親であることには変わりません。夫婦が別れて別々に暮らすことになることで子どもは父親か母親かどちらかについていくことになりますが、子どもにとって辛い別れになってしまうことがあります。
子どもから父親あるいは母親を奪ってしまうことにもなるため、子どもの精神状態や成長に悪影響を与えてしまうこともあります。
離婚時に子どもがいる場合には定期的な面会が必要に
子どもがいる場合には、離婚した後も離婚した父親あるいは母親と定期的な交流・面会をすることがありますが、離婚した相手と定期的に連絡を取って交流・面会の段取りをしないといけないため負担に感じることがあります。
子どものために必要なこととはいえ別れた相手と連絡を取り続けることは大変なことです。
離婚や新生活のために準備・手続きが必要に
離婚をして新生活を始めるためには、様々な準備や手続きが必要になります。相手が離婚に同意してくれない場合は説得しなければいけませんし、最悪裁判まで行かなければいけないことがありますが、時間の面でも労力の面でも負担があります。離婚自体も財産をどうするかなど手続きにエネルギーが必要になります。
また、新生活を始めるにあたっては部屋を借りたり、住所変更などの手続きをしたり、子どもの転校の手配をしたりするなどやらなければいけないことがたくさんあります。養育費についても取り決めておく必要があります。
離婚をした人になってしまいバツがつく
離婚が一般的になってきてはいますが、離婚をすると離婚をした人ということになってしまいます。
離婚が周囲に明らかになると、共感してもらえるかもしれませんが、何か問題がある人なのではないかという偏見を持たれてしまうこともあります。戸籍の上でも離婚については記録され、いわゆるバツ(×)がついた人ということになってしまいます。
離婚は精神面で寂しさや不安を感じることがある
離婚に至る経緯にもよりますが、離婚をしたことで寂しさを感じるようになったり、相手への罪悪感が残ったり、今後の人生に不安を感じたりする場合があります。
夫婦関係が完全に破綻していて、夫婦でいることがストレスというような場合は離婚で精神面が良くなることも多いですが、愛情が完全になくなったわけではない場合は、未練が残ってしまうこと寂しさを感じてしまうこともあります。
結婚よりも離婚の方が大変というような言われ方をすることがありますが、離婚することは精神面で多大な負担となってしまうことがあります。
離婚でいざという時に頼れる人がいなくなる
夫婦であれば困った時やいざという時はお互いに助け合うことができますが、離婚して夫婦関係を解消すると頼れる人がいなくなってしまいます。
夫婦関係が破綻している場合は助け合えるような関係ではなくなってしまっているかもしれませんが、普段から頼れる相手が身近にいるのと、いないのとでは、気持ちの部分で大きく違ってきます。
離婚により1人で老後生活を送ることになる可能性がある
夫婦であってもいつか寿命などで別れが来るかもしれませんが、高齢になってから離婚すると老後の生活を自分1人で送ることになる可能性が高まります。
1人の方が気楽でいいという場合もありますが、高齢で離婚した場合には、不安や寂しさが強まってしまうこともあります。
まとめ
- 離婚のメリットは、夫婦関係を終了させ新たな生活を始められるということ、一緒にいなくてもよくなるためストレスなどが緩和されること、新たな恋愛ができるようになること、時間やお金を自由に使えるようになること、行動に制約がなくなることなどが挙げられます。
- 離婚のデメリット・デメリットとしては、収入などの経済面で不安が生じること、子どもがいる場合には子どもに負担をかけてしまうこと、バツが付くため周りとの関係がぎくしゃくしてしまうことがあること、離婚や新生活の準備・手続きはエネルギーがいることなどが挙げられます。