小学校受験のメリットとデメリット
記事作成日:2018年3月31日
小学校受験をすることのメリットとデメリットについてです。小学校受験をすることで希望する小学校に入学でき、望む学習環境が得られるというメリットがあります。また小学校受験のための勉強は子どもの能力を高める効果があると考えられます。一方で小学校受験をするためには受験に対応した幼児教室や塾に通う必要がありますが金銭的な負担があります。私立小学校の場合は入学後の授業料などの負担も重くなります。
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小学校受験をするメリット
希望する学習環境が得られる
小学校受験をすれば希望の小学校に入学できる可能性があります。通う小学校を選択することができるため、子どもに提供したい学習環境を選んで提供することができます。私立小学校は特徴がある教育を行っており、魅力的だと思う学習環境が得られるのです。
また、小学校受験は選抜があるため、ある程度似た保護者と子どもが集まるため、合っていれば公立小学校よりも過ごしやすくなることがあります。
受験勉強を通じて教育効果がある
小学校受験では、ペーパー(筆記試験)、個別テスト(口頭試験)、運動、制作、行動観察、面接などが行われます。小学校受験をするために家庭で教育を行ったり、幼児教室やお受験の塾に通ったりして、勉強をすることになりますが、小学校受験のための勉強は子どもの能力を高める効果があると考えられます。
小学校受験は、単純に筆記試験ができるかどうかだけではなく、コミュニケーション能力、集団での活動能力、運動能力などが総合的に問われるため、小学校受験の対策も総合的なものとなり、多面的な教育効果が期待できるのです。
教育や進路について家族で話し合う機会となる
小学校受験を行う場合には、子ども本人だけではなく両親も深くかかわることになります。小学校受験で結果を出すためには、母親あるいは父親どちらかだけが熱心であってもだめで、家族、特に夫婦が話し合って受験に臨む必要があります。
小学校受験をすることで、夫婦が子どもの教育や進路などについて話し合うことになり、家族の間のコミュニケーションも促進されることになります。
親と子が向き合う機会となる
小学校受験は親と子の両方が試される場でもあり、家庭での親の教育的な役割も重要であることから、親と子が向き合う良い機会となります。
家庭での親の子に対する態度が望ましいものでなければ、子どもにも望ましくない部分が伝わってしまい、行動などに出てきてしまいます。マナーや常識などは家庭で親が教えなければいけないこともあります。
系列の中学校に内部進学が可能な場合がある
小学校受験をすると、小学校から同じ系列の中学校に内部進学ができる場合があり、通常の中学受験を回避して希望の中学校に進学できる場合があります。
進学を希望する中学校があり、系列の小学校があるのであれば、小学校の時点で入学することで進路を固めやすくなるのです。子どもの進路の不確実性を減らしたいと考える親にとっては魅力的な選択肢となります。
公立の小学校が荒れている場合は回避できる
公立だから必ず悪いというわけではありませんが、通学範囲にある公立小学校が学級崩壊などで荒れてしまっている場合があります。地域の公立小学校の評判が良くない場合、小学校受験をすることで荒れている公立小学校を回避できる場合があります。
公立小学校の場合は先生の入れ替わりもあるため教育方や校風が変わりやすいということもあり、不安定さ、不確実さを回避できるという面もあります。
小学校受験をするデメリット
教室や塾のためにお金がかかる
小学校受験ではペーパー試験(筆記試験)対策に限らず、個別テスト(口頭試験)、運動、制作、行動観察、面接など総合的な対策が必要となります。またペーパー試験対策も中学校受験、高校受験、大学受験とは異なります。
小学校受験対策の全てを幼稚園での学びや家庭学習だけで対応するのは難しいため、受験に対応した幼児教室や塾に通うことになりますが、幼児教室や塾の費用負担は相当なものとなり受験対策にお金がかかります。
私立の場合は入学後も授業料などのお金がかかる
小学校受験をする場合、国立小学校か私立小学校を選ぶことになりますが、私立小学校に入学する場合には入学後も授業料などの金銭的な負担が重くなります。
関連費用まで含めると1年間で数十万円~百数十万となるため、ある程度の収入がないと私立小学校に通わせるのは難しいと考えられます。
夫婦の教育方針が合わないと喧嘩になる
小学校受験をする際に、夫婦で教育方針が合わないと喧嘩になってしまい、夫婦関係がぎくしゃくしてしまうことがあります。夫か妻のどちらか片方だけが受験に熱心な場合、受験するかしないかのところから揉める可能性があります。
夫婦のどちらかが乗り気でないまま受験対策をした場合にはどこかでほころびが出てきてしまうことがあります。特に面接で、夫婦の意見が違う、温度差があるというようなことになってしまうと合格が困難になる場合もあります。
子どもが受験のための勉強を嫌がる可能性がある
小学校受験のためには、相当な対策が必要となります。そのため家庭や教室・塾での学習が必要となりますが、子どもはまだ小さいため、多大な負担となり勉強を嫌がってしまう可能性があります。
もし親が強く叱ってしまうと、親と子の関係が上手くいかなくなってしまう場合もあります。
入学後は通学時間がかかる
小学校受験をして国立小学校や私立小学校に通う場合、通常自宅から学校までは距離があり、徒歩通学は困難となるため、電車やバスを利用して通学することになります。そのため通学時間が公立小学校の場合よりも伸びることになります。
また通学時間が延びることによって、通学時の防犯対策や交通安全対策が重要となります。
自宅周辺地域の友達ができない
小学校受験に合格して国立小学校や私立小学校に入学すると、自宅周辺で友達ができない恐れがあります。国立小学校や私立小学校の生徒は広域から通ってくるため、自宅周辺から通っている人がいないということも十分あり得ます。
そのため、近所の公園などにいっても知り合いがおらず、近くで遊ぶのが難しくなってしまうことがあります。
まとめ
- 小学校受験の勉強は子どもへの教育効果があります。また小学校受験をすることで希望する学校を選ぶことができます。加えて、小学校受験は教育や進路について考える良い機会となります。
- 小学校受験のためにはお金が必要で、受験対策と入学後どちらも多額の負担が発生します。