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国立の附属中学校のメリットとデメリット

記事作成日:2018年4月23日

国立大学の附属校として設置されている国立の附属中学校のメリットとデメリットについてです。国立の附属中学校に通うメリットとしては、学費負担が私立より安い、優秀な生徒が集まる、内部進学できる高等学校の大学進学実績が良いなどを挙げることができます。デメリットとしては人気がある場合には倍率が高くなること、中学受験の勉強が必要になること、高等学校への内部進学ができない場合があることなどがあります。

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国立の附属中学校のメリット

国立の附属中学校に進学するメリットとしては、安い学費や優秀な生徒(高い学力)などがあります。

学費は私立より安い

国立の附属中学校は、基本的に授業料は無料です。教育に関する諸費用の負担があるため、負担が全くないという訳ではありませんが、私立中学校に進学する場合よりも大幅に教育費の負担が抑えられることがほとんどです。

入学者の選抜があるため学習環境が良い

国立の附属中学校は入学試験によって入学者の選抜を行うため、優秀な生徒ばかりが集まる傾向があり、良好な学習環境が形成される傾向があります。入学者の選抜があるため問題行動を起こす生徒がいる可能性が低いのです。

附属高校への内部進学制度がある場合がある

国立の附属中学校では、同じ附属高校への内部進学制度がある場合があります。国立の附属高校は魅力的な学校も多いため、進学を希望する人にとっては大きなメリットとなります。全員が内部進学できる訳ではない場合もありますが、通常の入試よりは優遇されていることがあります。

附属高校の大学進学実績が良い場合がある

国立の附属中学校に附属高校がある場合、附属高校の大学進学実績が良好な場合があります。人気があって優秀な生徒が集まるため、お互い切磋琢磨しながら学ぶことで、大学進学実績が良くなりやすいことが背景にあると考えられます。

国立の附属中学校のデメリット

国立の附属中学校に進学するデメリットとしては、入学倍率が高く入りづらい、中学受験の勉強が必要、通学が大変などを挙げることができます。また、エリート校化していることが将来的に問題視されるリスクもあります。

入学の倍率が高い

国立の附属中学校は、附属の高等学校への内部進学制度がある、大学進学実績が良い、学費が安いなどのメリットがあるため、大変な人気となっている場合があります。そのため入学のための倍率が高くなり、狭き門となることがあります。兄弟などで同じ学校に通わせたいと考えているような場合、受験に失敗する可能性があるため思うようにいかない場合があります。

中学受験の勉強が必要

一部の国立の附属中学校は入学が非常に難しくなっているため、中学受験対策が必要になります。中学受験のためにはお金と時間を掛けなければいけないため、小学校生活の後半が勉強ばかりになってしまう恐れがあります。

教育実験校・実習校である

国立の附属中学校は基本的に大学の教育実験校・実習校であることに注意が必要です。教育実習生が多数授業に関わったり、実験的な教育指導が行われたりすることがあります。先進的な教育指導は必ずしも教育効果が高い訳ではありません。

通学が大変

国立の附属中学校は、地元の公立中学校に通う場合よりも、基本的に遠くなるため通学時間が長くなります。混雑する公共交通機関(鉄道・バス)で毎日の通学が苦痛だと感じることがあります。また、通学時間が長くなることで、公立中学校に通う場合よりも時間の有効活用が難しくなることがあります。

調査書・報告書等に記された小学校の成績が合否判定に使われることがある

国立の附属中学校では入学者の合否を判定する際に小学校での成績が記された調査書や報告書等を判断材料とすることがあります。高校入試で内申点と呼ばれるものですが、入学試験当日の出来不出来だけではなく、小学校での日常生活も判断材料となるため、より総合的な対策が求められることになります。

国語・算数・理科・社会以外の科目の試験が行われることがある

国立の附属中学校では入学試験において、国語・算数・理科・社会以外の科目の試験が行われることがあります。例えば、音楽、体育、図画工作、家庭の科目の試験(実技試験を含む)が行われる場合があります。そのため、通常の私立中学受験の対策などとは異なる対策をしなければいけない場合があります。

抽選が行われる場合がある

国立の附属中学校の中には、入学者の選抜において抽選が実施されることがあります。抽選が実施される国立の附属中学校では、自分の努力とは別の運という要素によって入学できるかどうかが左右されてしまうため、努力が報われないことがあります。

また、公立中学校以外への進学を希望する場合は他の学校も受験しておかないと抽選で外れた時に希望通りにならないため、負担が増えます。

地元の友達と疎遠になる

地元の公立中学校ではなく、国立の附属中学校に進学すると地元の公立小学校の友達とは異なる進路になるため、疎遠になることが多いです。関係を維持しようと思っても、置かれた立場が異なってくるため、会わなくなる、話がかみ合わなくなることが原因です。

通学地域の指定がある

国立の附属中学校は通学地域が指定されている場合があります。通学地域に該当しない場合には入学する資格を得ることができないため、住んでいる地域によってはそもそも受験できる国立の附属中学校がないという場合があります。

どうしても入学したい場合は通学指定地域に引っ越しをする必要があります。

全員が高校に内部進学できるとは限らない

国立の附属中学校は附属の高校への内部進学制度が設けられていることがあります。ただし、内部進学制度があっても、全員が必ず附属の高校に進学できるという訳ではないため、進学できない場合には外部の高校受験を考えなければいけなくなります。そのため、進路について不確実な要素が増えることになります。

エリート校化が問題視される可能性も

国立の附属中学校は人気が高く、優秀な生徒が集まるため附属高等学校の大学進学実績が良い場合があります。そのため、国立の中学校・高等学校がエリート校となっていますが、エリート校化を問題視する意見があります。そのため、抽選などを導入して、エリート校化を防ぐ動きが今後強まる可能性があります。

まとめ

  • 国立の附属中学校に進学するメリットとしては、学費が私立よりも安いこと、優秀な生徒が集まるため学習環境が良いこと、附属の高校への内部進学制度がある場合があること、内部進学できる附属高校の大学進学実績が良い場合があることなどがあります。
  • 国立の附属中学校に進学するデメリットとしては、入学倍率が高く入りづらい、中学受験の勉強が必要、通学が大変、高等学校に内部進学できない場合がある、などがあります。また、国立の附属中学校・高等学校がエリート校化していることを問題視する意見があることには注意が必要です。

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【国立の附属中学校のメリットとデメリットの記事は終わりです】

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