公立小学校のメリットとデメリット
記事作成日:2018年3月26日
公立小学校に通うメリットとデメリットについてです。小学校の段階では、国立小学校や私立小学校に子どもを入学させたいと考える人はそれほど多くはありませんが、国立小学校や私立小学校が近くにあって通学可能な場合、公立小学校にするか、国立小学校や私立小学校にするかで悩むことがあります。公立小学校に通うメリットとデメリットについて整理しました。
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公立小学校のメリット
公立小学校のメリットとしては、授業料が無償であることなどから学費の負担が軽く済むこと、自宅の近くに学校があるために通学しやすいことなどが挙げられます。
授業料は無償で家計に負担がかからない
公立小学校は授業料が無償です。そのため、家計への負担が抑えられることが特徴です。私立小学校の場合には高額の授業料の負担があるため、家計の負担になります。小学校は6年間あるため、公立小学校か私立小学校かで家計の負担はかなり変わってきます。公立小学校は家計の面で大きなメリットがあるのです。
通学しやすい
公立小学校は、自宅から近所にある小学校が指定されるため、通学しやすいことが特徴です。国立や私立の小学校は数が少なく、通学する場合には、親が自動車で送迎するか、電車やバスなどの公共交通機関を利用しなければいけない場合があります。
離れた距離の通学は時間がかかるほか、子どもに身体的・精神的な負荷をかけてしまう場合があります。通勤ラッシュに飲み込まれることになると相当な負担となってしまうことがあります。
一方、公立小学校は通いやすい位置にあり、通常は徒歩で通える範囲となるため通学に時間がかからず、子どもに大きな負担をかけることもあまりありません。
様々な子がいるため揉まれて精神的に成長しやすい
公立小学校は選抜などを行わず、近隣地域に住む子どもの入学を受け入れるため、多様な性格の子が入学することになります。様々な子がいるため、良い意味で揉まれることになり、精神的に成長することが期待できます。
逆に国立や私立の小学校では選抜を行って生徒の質がある程度均一化するため、多様な子がいる環境で生活する機会が得られず、公立小学校に通う子よりも揉まれていない、社会的な適応という面で成長が足りなくなってしまう場合があります。
近所の友達ができる
公立小学校は小学校がある地域の近くの子どもが通います。そのため、自宅の近所の友達ができることになります。住んでいる地元で友達を作りたいという場合には公立小学校は適しています。自宅の近所に友達ができるため、一緒に遊ぶことや友達の家に行くことが気軽にできます。
放課後や休日に近くの公園などに行けば友達がいる
公立小学校に通うと、自宅の近所に友達ができます。地域での子どもたちの遊び方はある程度に通ってくるため、子どもたちが集まりそうな公園、河原、お店などに行けば、誰か知っている友達が遊んでいるということがよくあります。
学校が終わった放課後や学校が休みの土曜日、日曜日、祝日、春休み、夏休み、冬休みなどに、近所の公園などに行けば、特別に約束をしていなくても、友達がいて一緒に遊ぶことができる場合があります。
努力すれば良い成績を出しやすい・一番になりやすい
公立小学校は義務教育として選抜を行わないで地域の子供たちを受け入れて普通教育を実施します。一方で、国立や私立の小学校は受け入れる子どもについて基本的に何らかの選抜を実施します。
公立小学校は選抜を実施しないため、様々な子が入学するため、努力をすれば良い成績を出しやすく、勉強で1番を取りやすい、上位になりやすいという特徴があります。良い成績を残すことができれば、自信につながりますし、勉強をする励みにもなります。
逆に国立や私立は選抜された子が集まってくるため、良い成績を残すためには公立よりもたくさんの努力が必要になり難易度が高くなります。
受験などが必要なく入学できる
公立小学校は入学のための受験などはありません。受験対策として幼児教室や塾などに通う必要はないため、受験のためにお金や時間をかける必要はありません。
国立や私立の小学校を受験する場合、受験対策のため幼児教室や塾に通う費用が高額となって家計にかなりの負担をかけてしまう場合があります。しかし、公立小学校なら特段の準備をしなくても入学ができるため、入学時にも家計に優しいのです。
中学受験に集中しやすい
公立小学校は中学受験に集中しやすい場合があります。公立小学校は自宅から近いため通学時間が短く、放課後の時間を塾通いや自宅での勉強に充てることができます。また、公立小学校は授業料が無料で、教育に関する費用があまりかからないため、塾など中学受験のためにお金を使うことができます。
そのため、中学校受験を考えるのであれば、公立小学校に通い、時間とお金を受験に振り向けることで、中学受験に備えるという方法があります。
公立小学校のデメリット
公立小学校のデメリットとして平均的な学力が国立小学校や私立小学校よりも低い傾向があること、選抜がないため問題がある生徒や保護者がいるリスクが相対的に高いことなどが挙げられます。
平均的な学力が国立小学校や私立小学校よりも低い
文部科学省・国立教育政策研究所の学力調査の結果によると、公立小学校は、国立小学校や私立小学校と比較すると平均的な学力が低い傾向が示されています。国立小学校や私立小学校は入学者の選抜が行われていることなどが背景として考えられます。
もちろん、平均的な学力なので、一人一人の生徒を見ると、公立小学校でも学力が高い生徒はいます。
選抜がないため色々な保護者・生徒がいる
公立小学校は義務教育を提供するために公的に設置された学校です。国民には教育を受ける権利があるため、日本国民は入学する年齢になると誰でも公立小学校に入学することができます。入学時に選抜がないため、様々な生徒とその保護者がいることになります。
場合によっては問題行動を引き起こす生徒もいますし、振る舞いに問題がある保護者もいます。公立小学校は選抜がない分、問題がある保護者や生徒がいる可能性が高くなる場合があります。
学校間での先生の異動があるため教育方針が一貫しづらい
公立小学校は先生の人事異動があり、先生は別の学校に転勤となる可能性があります。先生はある程度の年数は同じ学校にいることが多いですが、ずっと同じ学校に居続けることは基本的にありません。そのため、どの学校でも先生の出入りがあり、教育方針が一貫しづらい傾向があります。また、運次第で先生の当たり外れが大きくなってしまう場合があります。
中学受験をする子が少ないと中学受験への意欲が湧きづらい
公立小学校に通っている子のうち中学受験をする子は地域によって大きなばらつきがあります。中学受験を考えている子どもが少ないと、小学校の高学年になっても周りで受験勉強をしていることがあまりいないため、子どもの中学受験に対する意欲が湧きづらいという問題があります。また、周りの友達とも話がかみ合わなくなってしまうことがあります。
理解ができてない子に合わせて授業が行われる
公立小学校は生徒の選抜がなく、誰でも入学することができるため、生徒の間の学力の差が大きくなります。学校での授業は基本的に理解ができていない子でもわかるように行われるため、もっと勉強したい、どんどん新しいことを学びたいという子どもにとっては物足りなくなってしまう場合があります。
まとめ
- 公立小学校のメリットは、通学時間が短い、学費の負担がほとんどかからない、様々な子がいるので揉まれて強くなる、などを挙げることができます。
- 公立小学校のデメリットは、入学時の選抜がないため問題がある生徒や保護者がいる可能性が相対的に高い、国立小学校や私立小学校と比べて平均的な学力が低い傾向がある、などを挙げることができます。