公立高校のメリットとデメリット
記事作成日:2018年5月26日
公立高校(公立の高等学校:都道府県立、市区町村立)に進学するメリットとデメリットについてです。高校受験で進学先を決める場合には、公立高校、国立高校、私立高校が選択肢となります。公立か私立かという違いはもちろん重要なのですが、地域によって公立と私立の事情が違っていることや、学校間の差も大きいことから、公立高校と私立高校である程度傾向の違いはあるものの、結局は選ぶ学校次第であるということを意識することが大切です。
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公立高校のメリット
公立高校に進学するメリットについてです。公立高校の学習環境は地域や学校によって差が大きく一概には言えないことがあるため、進学を希望する公立高校の実情を踏まえて進路決定を行うことが重要です。
学費が安い
公立高校は学費が安いことが特徴です。高等学校等就学支援金制度によって授業料負担がほぼなくなることがあるため、家計に負担をかけずに高校に通うことができます。
ただし、授業料以外の諸費用が必要になるため、何も負担がないという訳ではありません。大学受験をする場合、通う高校で大学受験が盛んではない場合には、学力差を補うため、塾や予備校の費用負担が通常よりも多く発生することがあります。
同じ地域の人が集まりやすい
公立高校は同じ地域に住む人が集まりやすくなります。公立高校への進学が主流な地域では、公立中学校の知り合いが沢山いるということもあります。地域の人間関係を築きやすい、中学校からの友人がいる可能性があることなどが公立高校のメリットとなります。
多様な人がいるため揉まれる
学校にもよりますが公立高校は多様な家庭環境を背景に持つ生徒が集まりやすいため、様々な価値観を持った生徒と関わることにより、人生経験を積める、揉まれて強くなることができ、精神的な成長が期待できる場合があります。ただし、学力による選抜が行われて学力が高い子だけが入学する高校の場合は状況が異なります。
全国で標準的な教育が行われる
公立高校は多少の差はありますが、全国で標準的・均一的な教育が行われることになります。もちろん、学力差によって授業の水準には違いが生じるのですが、私立高校の場合と比べると高校の個性は打ち出されない傾向があるため、家族の事情などによって転校する場合でも学習進度の違いなどを意識しなくても良いことがあります。
公立高校のデメリット
公立高校に進学するデメリットについてです。公立高校の状況については、地域や学校によって大きく違っているため、志望する高校がどうなっているかを良く見極めて決めることが重要です。
予算がないと施設や設備が古いことがある
公立高校は設置者の予算がない場合には、施設や設備の更新が十分に行われずに古い場合があります。ただし、高校によっては十分な予算があり、最新の施設や設備が整っていることもあり、私立高校と比べても充実していることがあるので、学校による差があります。
私立への進学が盛んな地域もある
地域によっては公立高校への進学よりも私立高校への進学が盛んな地域があり、優秀な生徒が私立高校に流れる場合があります。その場合には、私立高校の方が望ましい学習環境を得られる場合があります。
先生の入れ替わりが多い
公立高校は同じ設置者(都道府県や市区町村)の学校の間などで先生の人事異動があるため、先生が定期に入れ替わることになります。新しい考え方を入れる、人材を固定化させないなどのメリットがあるものの、先生が変わるため先生の授業の質が安定しなくなるほか、先生も学校や生徒に愛着を持ちづらいなどのデメリットがあります。
まとめ
- 公立高校のメリットとしては、学費が安いこと、同じ地域の生徒が集まりやすいことが挙げられます。
- 公立高校のデメリットとしては、先生の入れ替わりが多い、地域によっては公立高校への進学がそれほど盛んでないことがある、などが挙げられます。