大学に進学して卒業するメリットとデメリット
記事作成日:2016年9月26日
人によっては、大学卒業か高校卒業か、あるいは大学中退かが人生にそれほど影響を与えないような場合があります。個人として優れた才能がある場合には、学歴や肩書の影響を超えて、自分が望んだ人生を歩んでいける可能性があります。その場合には、学歴や肩書の意味は薄くなりますが、多くの人にとって大学卒という学歴・肩書はそれなりに意味を持つものです。大学に進学して卒業することのメリットとデメリットについて整理しました。
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大学に進学して卒業するメリット
大学に入学して卒業することのメリットについてです。
大学卒業という学歴が得られる
大学を卒業することの大きなメリットの1つが大学卒業・大卒という学歴、肩書が得られることです。学歴なんて関係ない、肩書なんて関係ないということが言われますが、実際問題として日本の社会は学歴や肩書がそれなりに効果を発揮します。もちろん、学歴や肩書が全く役に立たない場合もありますが、役に立つ場合もあります。
専門的なことを学ぶことができる
学生の本分は学問・学業ですが、大学に進学することによって、専門的なことを学ぶことができるようになります。自分が学びたいと思う学問があれば、大学に進学することでより深い学問を修めることができます。また、大学では幅広い一般教養を学ぶことができるため、社会人として社会に出る前の学ぶ場になります。
就職先の幅が広がる
日本では高校卒業と大学卒業では明らかに就ける仕事の幅・種類が違っています。企業などでの採用条件として、大学卒業(見込み)が入っている場合がありますが、大学を卒業していなければ門前払いとなってしまいます。公務員試験でも大学卒業か高校卒業かで採用区分が変わってくることがあります。
生涯賃金が上がる可能性が高まる
高校卒業後に社会人となって働く場合は、通常の大学生としての4年間分だけ長く働くことができますが、統計的には大学を卒業した人の方が生涯賃金が高くなることが分かっています。大学を卒業した人はより高い給料を得られる仕事に就きやすく、最終的には生涯賃金が高まるのです。
モラトリアムの期間が得られる
大学は社会にでることを猶予されたモラトリアム期間であると言われます。大学に進学すれば、18歳で高校を卒業した直後に進路を決めて社会に出るのではなく、もう4年間だけ学業を修めることを許されて、大学の4年間で得た知識や経験を踏まえて進路を決めることができます。自分の進路、人生の歩み方をもう4年間だけ考えることができるのです。
貴重な経験を積めることがある
社会人になると時間的な制約が大きくなります。仕事がある日は会社などで過ごす時間が多くなりますし、仕事がない休日は仕事の疲れを癒したり、家事などの生活の時間に充てることになります。仕事を持っていれば長期間家をあけてどこかに出かけるということも難しくなります。
しかし、学生の間はお金はなくても時間はあるので、学生の間にしかできないこともあります。大学生は高校生とは違って活動の自由度が広がるので、工夫次第では様々な貴重な経験を積むことができます。学生をしながら起業することだって可能です。
部活動やサークル活動ができる
小学校や中学校、高等学校でも部活動やクラブ活動などが行われますが、教育的な色彩も強く、制約も強い傾向があります。しかし、大学生になると、行動の幅が広がり、比較的に自由に部活動やサークル活動ができるようになります。自分の新たな可能性を見つけるきっかけになるかもしれませんし、友人や仲間を得る貴重な場にもなります。
アルバイトで社会の仕組みを学べる
大学生の間にアルバイトを経験することで社会の仕組みを学ぶことができ、就職先の選択に役立つ場合があります。社会に出ることは決して甘いことではなく、苦難の道のりが続きます。ブラックバイトと呼ばれるような職場でなくても、社会の厳しさを経験することで社会に出る心の準備ができますし、職業を選ぶ参考になります。
同年代の友人との出会いがある
大学生では同じか近い年齢の人たちと一緒に学ぶことになるため、一生涯の人間関係を築けるような人に出会える可能性があります。高校と比較すると大学はより多様な人たちが集まってくることになるため、人間関係を広げられるよい機会になります。
大学に進学して卒業するデメリット
大学に入学して卒業することのデメリットについてです。
お金がかかる
大学で学ぶためにはお金がかかります。国立ではなく私立の大学を選択した場合には更に多額のお金がかかる可能性があります。また、医学部など学部によってはより高い授業料などの教育費が必要になる場合もあります。大学を卒業することによって生涯賃金が上がるため、最終的には無駄になる投資ではないと考えられますが、家計にとって大学進学は相当な負担になります。大学進学をきっかけに1人暮らしを始める場合には、生活費の仕送りも必要になります。
時間がかかる
4年制大学の場合には、通常通り卒業しても4年間の期間が必要になります。有意義な大学生活を送ることができれば時間が無駄になることはないのですが、大学生活が有意義なものにはならなかった場合、大学で学んだ4年間の期間は無駄だったと感じてしまう可能性があります。大学に通うためには4年間が必要なのです。
サボって堕落してしまう可能性がある
大学での学ぶ環境は変化しつつあるとはいえ、大学に1度入学してしまえばなんとか卒業できてしまうことが多いため、大学で学ぶことをサボってしまい、怠惰な日々を過ごしてしまう可能性があります。社会に出るための準備をするどころか、日々遊んでいて気楽に過ごす方がいいという考え方になってしまうと、社会に出るのが難しくなることがあります。
奨学金という借金を抱えてしまうことがある
大学を卒業するためには多額のお金が必要になります。もし、両親が捻出できない場合には、奨学金や教育ローンを借りることになりますが、本人が返還義務のある奨学金を借りた場合には、大学卒業後も返済が続き、負担となってしまう場合があります。
まとめ
- 大学を卒業するメリットには、大学卒業という肩書が得られて就職の選択肢が広がる、生涯の賃金が上がる可能性が高まるなどといったことが挙げられます。
- 大学を卒業するデメリットには、お金がかかる、4年間の時間が必要などといったことがあります。