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小中高一貫教育・小中高一貫校とは・メリットとデメリット

記事作成日:2018年5月6日

日本では、小学校から中学校、高等学校まで事実上12年間の一貫教育が実施されている場合があります。小中一貫教育や中高一貫教育は制度化されていますが、小中高一貫教育は制度化には至っていないため、事実上の取組となります。小中高一貫教育・小中高一貫校には制度上の明確な定義があるわけではありませんが、特徴として内部進学制度や小学校・中学校・高等学校の連携等が挙げられます。

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事実上の小中高一貫教育・小中高一貫校

小中一貫教育や中高一貫教育は制度化されていますが、現時点において小中高一貫教育は制度化まではされていないため、事実上の小中高一貫教育・小中高一貫校ということになります。

そのため、制度的には小中一貫教育を制度上取り入れた上で高等学校と事実上連携させるか、中高一貫教育を制度上取り入れた上で小学校と事実上連携させる方法が考えられます。

なお、小中高一貫教育・小中高一貫校であっても、基本的に一定数の中学校や高等学校から外部生徒の受け入れを行っています。

小中高一貫教育・小中高一貫校の特徴

内部進学で便宜が図られている

小中高一貫教育・小中高一貫校の特徴として同じ系列の学校に12年間通うということになります。そのため、小学校から中学校、中学校から高等学校は基本的に内部進学となり、よほど学力や生活態度に問題がなければ、希望すれば内部進学できることになります。

中学受験や高校受験の必要がなく、内部進学の便宜が図られていることが特徴です(エレベーター式・エスカレーター式)

12年間で教育カリキュラムの継続性・連携に配慮されている

小中一貫教育や中高一貫教育は制度化されていますが、小中高一貫教育は制度化されていないため、小中一貫教育や中高一貫教育の制度を超えて自由に教育課程を組むことはできません。

しかし、小中高一貫教育・小中高一貫校では、小学校、中学校、高等学校の12年間での学習内容、教育カリキュラムについて何らかの継続性や連携に配慮されていて、躓きづらく、学びやすいように考えられています。

学校間で先生や生徒の交流がある

小中高一貫教育・小中高一貫校は基本的に同じ場所か極めて近い場所に小学校、中学校、高等学校(あるいは相当する学校)が配置されることになり、何らかの形で先生同士の交流、生徒同士の異学年での交流が行われていることが多いです。

そのため、生徒は小学校から中学校、中学校から高等学校へ進学する段階でも、環境の変化を感じづらく、馴染みやすくなるのです。

生徒指導においても継続性が意識されている

小中高一貫教育・小中高一貫校では、12年間同じ系列の学校に通うことになるため、生徒指導においても継続性が意識されています。先生が緊密に情報交換を行うことで、学年が変わっても生徒の個性をきめ細やかに把握し、丁寧な指導ができるようになります。

小中高一貫教育・小中高一貫校のメリット

内部進学が可能で中学受験や高校受験の必要がない

小中高一貫校では、小学校から中学校、中学校から高等学校にかけて内部進学が可能です。学力や生活態度などによほどの問題がない限り希望すれば誰でも進学できるか、外部よりも有利な条件で内部選考を行うことが多いため、中学受験や高校受験の負担がなくなります。

12年間の一貫した教育

小中高一貫教育・小中高一貫校では、12年間で共通の教育理念・教育目標の下、計画的・継続的な教育が実施されます。途中で中学受験や高校受験に対応する必要がないためじっくりと学習することが可能で、12年間を活用し、特色・特徴ある教育の実施、教育カリキュラム上の工夫、継続的な生徒指導によって学習効果が期待されます。

学習環境・生活環境が安定する

小中高一貫教育・小中高一貫校では12年間同じ系列の学校で過ごすことになるため、学習環境、生活環境が安定するため生徒にとっては過ごしやすくなります。小学校から中学校、中学校から高等学校に進学する時点で大きくは環境が変わらないため、環境変化がストレスとなる可能性も少なくなります。

友人を作りやすい

小中高一貫教育・小中高一貫校では12年間、生徒の出入りが比較的少ない中で同じ環境で過ごすことになるため、親しい友人を作りやすいと言えます。仲良くなった友達が中学受験や高校受験で離れ離れになるということがなく、12年間かけて友人関係を形成できるため、深い付き合いがしやすいことが特徴です。

小中高一貫教育・小中高一貫校のデメリット

緊張感がなくなり中だるみする可能性がある

小中高一貫教育・小中高一貫校では中学受験や高校受験の必要がなくなるため、緊張感がなくなり、中だるみしてしまう恐れがあります。

途中で学習内容が理解できなくなっても、中学校や高等学校になんとか進学できてしまうため、焦って遅れを取り戻そうという気持ちになりづらいのです。大学受験まで時間があることから、勉強の意欲を高めづらい、維持しづらい傾向があります。

校風や環境が合わないと居心地の悪さが続く

小中高一貫教育・小中高一貫校では校風や環境が合わなくても、その状況が12年間続くことになるため、居心地の悪さを感じ続けることになります。もちろん、外部に出てしまうことも可能なのですが、外部に出ることも時間やエネルギーを割かなければいけません。12年間続くことから、合わなかった場合が大変なのです。

途中で外部に出づらい

小中高一貫教育・小中高一貫校では途中で外部に出ることも可能ですが、やや特殊な進路となってしまいます。小中高一貫教育・小中高一貫校では小学校に入学する段階から高等学校までの進路を決めることになりますが、子どもの個性や適性が見極め切れていない中で進路を決めることになるため合わない可能性が相当程度あるのです。

小学校受験が必要になる

小中高一貫教育・小中高一貫校に入るためには小学校受験が必要となります。小学校受験のために、小学校受験に対応した塾などに通う必要が出てくるため、金銭的・時間的な負担が必要となります。

私立の場合は教育費負担が高額となる

私立の小中高一貫教育・小中高一貫校では小学校から高等学校まで高額な授業料などの負担が発生し、教育費負担が重くなるため、家計の面で支払いに問題がないかを慎重に検討しておく必要があります。

お金の問題で子どもが途中で転校せざるを得ない状況に追い込まれるのは非常に悲しいことです。

中学校や高等学校の新鮮さが薄れる

中学受験や高校受験をして入学すると新しい中学校や高等学校への期待が高まりやすく、学習意欲などに良い刺激を受けることもあるのですが、小中高一貫教育・小中高一貫校では小学校の時点から中学校や高等学校を身近に感じやすいため、新鮮さや目新しさが薄れてしまうことがあります。

人間関係が固定化する恐れ

小中高一貫教育・小中高一貫校では12年間を同じ生徒で過ごします。もちろん、中学校や高等学校の段階で外部からも入学者があることから、多少の変化はありますが、長期間同じ環境で過ごすことになるため人間関係が固定化しやすいといえます。一度人間関係で失敗してしまうと、長期間気まずさが続いてしまう可能性があります。

生徒間の学力差が開くことがある

小中高一貫教育・小中高一貫校では小学校の時点で通常は選抜を行うことになりますが、小学校入学の時点で選抜をしても、小学校の時点での学力の検査は難しく限界があることなどもあり、小学校、中学校、高等学校へと進学するにつれて、生徒の理解度の差が大きくなってしまう場合があります。

生徒間の学力の差があると、授業で理解度に応じた時間をかけた丁寧な指導が必要となり、教育効果が薄れてしまう場合があります。

まとめ

  • 小中高一貫教育・小中高一貫校とは、制度上の明確な定義があるわけではありませんが、小学校から中学校と中学校から高等学校への内部進学制度がある、小学校・中学校・高等学校の間で教員や生徒の交流がある、共通の教育理念・教育目標で指導が行われている、教育課程上何らかの連携が行われている学校を意味しています。
  • 小中高一貫教育・小中高一貫校のメリットは、中学受験や高校受験の必要がないこと、12年間一貫した教育が行われることなどがあります。デメリットは、人間関係が固定化する、合わないと居心地の悪さが続く、中だるみの恐れがある、などです。

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【小中高一貫教育・小中高一貫校とは・メリットとデメリットの記事は終わりです】

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