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小1の壁とは・要因と対策

記事作成日:2018年4月1日

小1の壁とは、小学校の放課後に子どもを預けておける場所がない、預ける場所はあるが終業時刻よりも早く預かり時間が終わるなどの理由によって、育児と仕事の両立が困難になることを指します。小1の壁が生じる要因として、放課後に子どもを預かってくれる学童保育に定員があり入れない待機児童となる場合があること、学童保育の時間が短い場合があること、勤務先の育児支援制度は子どもが小学生になるとなくなる場合があることなどが挙げられます。

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放課後の児童を預かる学童保育

共働きのため放課後が留守となる家庭の小学生の児童に対して、小学校の放課後に遊びや生活の場を提供して子どもを預かり、健全な育成を図る放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ、学童保育、学童クラブ、学童などと呼ばれる、以下「学童保育」とします)があります。

小学校低学年の間は子ども1人にすると安全上の問題がある

小学校1年生など低学年の間は子どもを1人にすると問題があります。もちろん、留守番を教えればできるかもしれませんが、安全上の問題があり、親にとっては心配です。そのため、共働きの親にとっては小学校の放課後に子どもを安全な状態で預かってくれる環境が必要になるのです。

小1の壁を生み出す要因

学童保育に入れず待機児童になる

放課後に子どもを預かってくれる学童保育は共働きの家庭にとっては非常にありがたいですが、定員が決まっているため希望者が多い場合、希望通り入ることができず、保育所(保育園)の問題と同じように待機児童となってしまうことがあります。

そうなると子どもの預け先に困ってしまい、今まで通りの働き方ができなくなってしまうことがあります。

学童保育に入れても保育時間が短いことがある

学童保育に入ることができても、学童保育の保育時間(預かり時間)が短いために、迎えに行く人がお迎えに間に合わないという問題があります。

保育所(保育園)は延長保育などによって比較的遅くまで対応してもらえる場合もありますが、学童保育の場合は保育所(保育園)よりも保育時間が短くなってしまい、保育所(保育園)の時と同じ時間では間に合わないことがあるのです。そうなると働く時間を短くするなどの対応が必要になります。

勤務先の制度が小学校以降に対応していない

勤務先で短時間勤務などの育児支援の勤務制度がある場合でも、小学校の時期まで対応されていることは比較的珍しいといえます。

出産から小学校までとなるとかなりの長期間の支援制度となりますが、日本の現状では仕事と育児の両立を目指そうとすると疎まれてしまうのが現状です。小学校入学までは短時間勤務などで何とかなったとしても小学校以降は何ともならない場合があるのです。

保育園より親の参加する行事などが増える

小学校では保育園よりも親が参加する行事が増える傾向があります。授業参観などはもちろん、PTAや地域での活動などに参加を求められる場合が出てきます。

幼稚園の場合は標準的な教育時間が4時間で、親が参加するイベントも多いことから、幼稚園から小学校の場合は親の違和感は少ないですが、保育園の場合は親が参加するイベントは少ない場合もあり、小学校に通うようになると親の負担感が重くなったと感じることがあります。

小1の壁への対策・対応方法

仕事と育児の両立が難しくなる小1の壁への対策・対応方法です。基本的に小1など学年が低い間は子どもを1人にしておくことには安全上の問題があると考えられるため、留守番をできるようにするという対策以外の対策についてです。

民間の学童保育を利用する

公的な学童保育が待機児童や保育時間の問題で利用が困難な場合には、民間の学童保育を活用するという方法があります。公的な学童保育よりも金銭的な負担は重くなりますが、自宅の周辺で利用可能な民間学童保育がある場合、選択肢の1つとなります。

親族などを頼る

もし自宅周辺に祖父母など頼れる親族などがいる場合には、預かってもらうという方法も考えられます。ただし、自宅周辺で頼ることができる親族などがいる場合に限られます。

職場の近くに引っ越しをする

小学校入学の前後に職場の近くに引っ越しをすることで自宅と職場と小学校の距離が近くなるため、仕事が終わってから学童保育の保育時間までに迎えに行くことが可能となる場合があります。

ただし、友達と別れることになる場合があるため、子どもの気持ちに配慮する必要があります。できれば、幼稚園の段階から仕事と育児を両立することができる場所は考えておいた方が良いでしょう。

職場で交渉してみる

現在の職場で、仕事と育児を両立しながら働き続けたいということを伝えた上で働く時間などの調整ができないか交渉してみるということも選択肢の1つです。勤務先によってはサポートが得られる場合があります。

働き方を変える

転職をして働く時間を短くする、自宅や小学校の近くの勤務先にする、育児支援制度が充実している企業に勤める、在宅勤務をする、フレックス勤務をするなどの対応方法が考えられます。パートタイム労働者になって働く時間を抑えるという方法や、個人事業主になって自由にできる時間を作るという方法もあります。

働き方について理想像を強く持ちすぎてしまっていると、小1の壁で仕事と育児を両立できない、仕事を辞めざるを得ないというような気持になってしまいます。しかし、日本の会社員は、仕事と育児の両立が難しい現実もあります。そのため、育児を大切にしたいのであれば、特定の働き方にこだわり過ぎず、柔軟に考えざるを得ない場合があります。

まとめ

  • 小1の壁とは、放課後に子どもを預けておける場所がない、預ける場所はあるが終業時刻よりも早く預かり時間が終わるなどの理由によって、保護者(主に母親)の仕事と育児の両立が困難になることを指します。
  • 小1の壁を克服するためには、民間の学童保育を利用する、親族を頼る、働き方を変えるなどの方法が考えられます。

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【小1の壁とは・要因と対策の記事は終わりです】

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