小4の壁・10歳の壁・9歳の壁とは・原因と対応方法
記事作成日:2018年4月1日
育児に関して小1の壁と並んで、小4の壁・10歳の壁(9歳の壁)という言葉があります。小4の壁・10歳の壁には、学ぶ内容が難しくなり学校の勉強が分からなくなり始める学習・勉強面での小4の壁・10歳の壁という意味と、小4以降学童保育が利用しづらくなることがあり放課後の児童の預け先に困る学童保育の面での小4の壁・10歳の壁という意味があります。小4の壁・10歳の壁・9歳の壁の原因と対応方法についてです。
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学習・勉強面での小4の壁・10歳の壁とは
学習・勉強面での小4の壁・10歳の壁とは、小3から小4の頃に学習内容が高度化するために勉強についていけなくなる生徒が増えるという壁です。
学習・勉強面での小4の壁・10歳の壁・9歳の壁が生じる原因・理由
学習・勉強面での小4の壁・10歳の壁・9歳の壁とは、小学校4年生の頃から学習内容が難しくなっていくことが原因です。
例えば、小3で小数や分数が登場し、簡単な足し算や引き算を学びますが、小4以降は小数や分数の複雑な計算、掛け算や割り算を学ぶことになります。小4では面積、小5では比例などの概念が登場します。同様に国語、理科、社会についての学習内容も小3から小4にかけて難しくなっていきます。
また、小3から小4の頃にかけて中学受験の勉強を始める子が多くなるため、学習量に差がつき始める時期にもなります。
学習・勉強面での小4の壁・10歳の壁・9歳の壁の対応方法
学習・勉強面での小4の壁・10歳の壁・9歳の壁の対処方法についてです。
家庭内での会話・コミュニケーションに注意する
小3から小4の時期になると子どもも精神的な成長がみられ、子どもが学校のことを親に話すのが恥ずかしいといったような感情を抱く場合があります。そのため、意識をしないと家庭内での会話・コミュニケーションが減ってしまうことがあります。
仕事で忙しい場合でも父親・母親が意識的に子どもと会話・コミュニケーションする時間や機会を設けて、学校での様子を知るようにしましょう。勉強に困っている様子が見られる場合には、早めに対策を打つことが大切です。
家庭での予習・復習の学習習慣を身に付ける
小1や小2、小3の頃までは学校での学習内容も比較的簡単なものばかりで、予習や復習をしなくても勉強についていけないということはあまりないかもしれません。しかし、小4の前後には学習内容が難しくなることもあって理解度・習熟度に差が出てきやすくなるため、家庭での学習習慣を身に付けることが重要です。
もし、小4になるまでに学習習慣がない場合には、勉強する時間を設けて勉強についていけなくなることがないように心がけましょう。
塾などを利用する
学校の授業についていけなくなるような兆候がある場合、学校の授業の補習を行ってくれる塾に通わせる、家庭教師を頼むという方法が考えられます。
特に注意しなければいけないのは理解度に合わせて丁寧な指導をしてくれる塾などを選ぶということです。授業の補習の場合は集団授業よりも個別指導が向いています。また、受験向けの塾ではなく、補習を行う塾の方が向いています。基礎の理解ができていないのであれば、難しいことを学んでも理解できないからです。
親が勉強を教える
時間が許すのであれば親が子どもに勉強を教えるという方法があります。ただし、親子関係の状況次第では学習効果が薄い場合もあるため注意が必要です。それまで子どもとの関わりが薄かったのに、急に関わりを深めようとすると上手くいかない場合もあるため、子どもの心情に配慮しつつ、慎重に行うことが大切です。
学童保育のの小4の壁・10歳の壁とは
学童保育の小4の壁・10歳の壁とは、小4以降学童保育が利用しづらい場合があるという壁です。このうち、学習・勉強面での小4の壁・10歳の壁は9歳の壁と呼ばれることがあります。
学童保育の小4の壁が生じる原因・理由・背景
小4の壁・10歳の壁は学童保育の壁という意味もあります。共働きのため放課後が留守となる家庭の小学生の児童に対して、放課後に遊びや生活の場を提供して、健全な育成を図る放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ、学童保育、学童クラブ、学童などと呼ばれる、以下「学童保育」とします)に小4の頃に入れなくなるという壁です。
以前は学童保育の対象は「おおむね10歳未満」とされていたため、小4からは学童保育に入れなくなるという問題がありました。2012年の子ども・子育て関連3法による児童福祉法改正によって学童保育の対象年齢が「おおむね10歳未満」から「小学校に就学している児童」とされ、施行された2015年4月以降10歳~12歳、小4から小6も対象となりました。
そのため、学童保育の小4の壁は制度上一応なくなったのですが、定員の関係から小4の頃に学童保育を希望しても利用できないという問題が依然として存在しています。
学童保育の小4の壁の対応方法
学童保育の小4の壁の対処方法についてです。
親族に手伝ってもらう
近くに祖父母などの親族が住んでいる場合、祖父母の家で待っていてもらうという方法が考えられます。ただし、協力してもらえる親族がいない場合は対応が困難です。
留守番できるようにする
小1から小3の頃は子どもも小さいため留守番をさせること自体に抵抗がある場合もあります。しかし、小4になるとある程度成長しているため、1人で留守番が全くできないというわけではありません。ただし、防犯や安全面で問題が生じる場合があるため、防犯対策、安全対策が講じられることが前提となります。安全を重視するので、留守番は難しく、対応方法となりません。
民間の学童保育を利用する
公的な学童保育の利用が困難な場合、民間の学童保育を利用する方法もあります。利用料金などは公的な学童保育よりも負担が増えてしまうことがありますが、特色あるサービスを提供している場合もあり、民間の学童保育が利用できる場合は検討対象となります。
働き方を変える
どうしても子どもを1人で留守番させたくない、利用できる民間の学童保育もない、親族に手伝ってもらえないという場合は、父親か母親が働き方を変えるという選択肢もあります。一時的に仕事を控える、短時間の仕事に切り替える、在宅勤務ができる仕事にするなどの方法が考えられます。
まとめ
- 小4の壁・10歳の壁には、学習内容が高度化し学校の勉強が分からなくなり始める学習・勉強面での小4の壁・10歳の壁と、小4以降学童保育が利用しづらくなり放課後の児童の預け先に困る学童保育の小4の壁・10歳の壁の2つの意味があります。特に学習・勉強面での小4の壁・10歳の壁は、9歳の壁と呼ばれることもあります。
- 学習・勉強面での小4の壁・10歳の壁は、親子間のコミュニケーションに注意する、学習習慣を身に付けるなどの対応方法があります。学童保育の小4の壁・10歳の壁には民間の学童保育を利用する、親族を頼る、働き方を変える、留守番できるようにするなどの対応方法があります。ただし、留守番の場合は安全面への配慮が必要となり、安全を重視するのであれば対応方法となりません。